プレスリリース
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:細野 哲弘)は、2023年2月22日に、特許庁等後援のもと、JOGMECの研究成果や知的財産を広く周知するために「JOGMEC新技術・成果普及セミナー」を初めて開催し、研究成果7テーマの発表を行いました。
JOGMECは、基礎的な研究段階から研究開発成果のパートナーによる事業化に至るまで、一連の研究開発活動を主体的にマネジメントしていくことで、資源国への貢献による権益の維持・獲得、日本企業やJOGMECの競争力強化などの達成を目指しています。
JOGMEC主体で初めて開催した本セミナーには、多くの方からご関心をお寄せいただき、企業、研究機関、大学等から200名弱の参加登録がありました。当日はオンラインセミナーのチャット機能を用いて、各テーマにおいて活発な質疑応答が行われました。
JOGMECでは、研究成果や知的財産を広く社会に周知していくことで、パートナー企業等による社会実装をサポートし、エネルギーの安定的かつ効率的な供給を目指してまいります。各テーマの技術内容についてご関心をお持ちの方は是非、総務部知的財産推進課までご連絡ください。
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各テーマの詳細は以下のとおりです。
テーマ1:銅尾鉱からの有価金属含有鉱物回収方法
小野 竜大(JOGMEC 金属資源技術研究所)
JOGMECは、クイーンズランド州政府等と共に、銅鉱山の廃石からコバルトを回収する技術について共同研究を開始しています。これに伴い「銅尾鉱(注)からの有価金属含有鉱物回収方法」を発明しました。(注)尾鉱とは、選鉱処理で鉱石から有用鉱物を回収した後に残った残渣分
テーマ2:金属溶湯処理装置、金属溶湯処理方法
山本 卓也(国立大学法人東北大学大学院工学研究科 助教)
JOGMECと東北大学では「流体力学的キャビテーションによるアルミニウム不純物無害化技術」の共同研究を実施しました。
テーマ3:抑留予兆検知方法およびシステム
井上 朝哉(国立研究開発法人海洋研究開発機構 主任研究員)
掘削の際に発生する抑留等のトラブルを予知するアルゴリズムをJOGMEC、海洋研究開発機構(JAMSTEC)、東京大学で共同出願しました。
テーマ4:鉱山廃水パッシブトリートメントシステム
濱井 昂弥(金属環境事業部 特命調査役)
JOGMECでは自然の力を活用した坑廃水処理技術である「パッシブトリートメント」の研究開発を実施し、米ぬかやもみがら等を利用して有害元素を除去する「JOGMECプロセス」を考案しました。
テーマ5:吸着材からの炭化水素の効率的パージ方法
菅原 大輝(環境安全・技術部技術課 課長代理)
JOGMECは、国家石油ガス備蓄基地でのLPG貯蔵及び管理に係る調査を行っており、これにより得られたデータを解析評価する過程で特許出願しました。
テーマ6:コバルト、ニッケル、マンガン、白金など希少金属のバイオ回収方法
小西 康裕(大阪公立大学大学院理学研究科 客員研究員、大阪府立大学名誉教授)
バクテリアを利用した鉱物資源からの有用金属の浸出、回収について大阪府立大学と共同研究を行い、その成果を共同出願しました。
テーマ7:随伴水含有水溶性有機物のナノ秒パルス放電プラズマを使用した処理方法について
浪平 隆男(国立大学法人熊本大学産業ナノマテリアル研究所材料プロセス部門 准教授)
随伴水に含まれる重金属などの処理に関する調査を熊本大学と共同で実施し、放電プラズマで有機物を分解する技術を開発し、共同出願しました。
講演資料、講演動画は、後日以下のJOGMECイベントページに掲載いたします。
JOGMEC新技術・成果普及セミナー
(URL)https://www.jogmec.go.jp/news/event/event_k_10_00068.html
リリース本文はこちら↓
https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00094.html?mid=pr_230307
プレスリリース提供:PR TIMES