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JCB、IDEMIAとSoft SpaceとCBDC向けの決済ソリューションの実証実験「JCBDC(TM)」プロジェクトを開始

(PR TIMES) 2022年10月27日(木)21時40分配信 PR TIMES

既存の決済インフラでCBDC取引をご利用可能に

株式会社ジェーシービー(本社:東京都港区、代表取締役会長兼執行役員社長:浜川 一郎、 以下 JCB)は、アイデンティティ技術の世界的リーダー企業の一つであるIDEMIA(本社:フランス パリ、グループPresident & CEO Pierre Barrial/日本法人:アイデミア・ジャパン株式会社、本社:東京都 渋谷区、代表取締役 :根津 伸欣)、グローバルに決済ソリューションサービスを提供するマレーシアのフィンテック企業Soft Space Sdn. Bhd. (本社:クアラルンプール、CEO Joel Tay、以下 Soft Space)と提携し、中央銀行デジタル通貨(Central Bank Digital Currency、以下 CBDC)向け決済ソリューションの開発および実証実験「JCBDC(※)」プロジェクトを開始しました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/11361/695/resize/d11361-695-5eb7726583bcf27edb46-0.png ]



背景・実施内容

 現在世界各国にてCBDCに関する検討や実装が進みつつあり、日本でも、日本銀行がCBDCの検討および実証実験を行っております。今後「一般利用型CBDC」が導入される際、既存の決済インフラとの融合や、スマートフォンを利用しない層(高齢の方やお子様など)も含めた幅広いユーザーにとってフレンドリーな環境の提供などが課題です。これらの課題を解決することで、利用者およびCBDC取扱店舗の双方にとって利便性の高い決済インフラを提供することが重要になります。

 そこでJCBは、IDEMIA・Soft Spaceとの協業により、既存のクレジットカードの決済インフラをそのままCBDC向けに開放すること、カード形状のCBDC向けユーザーインターフェースを提供することの2点につき、技術的可能性の検討を進めて参りました。
 今般技術的な実現の目処が立ったため、3社共同で決済ソリューションの開発および実証実験「JCBDC」プロジェクトを行うこととなりました。
※JCBDCはJCBによる造語で、「Japan CBDC」(日本のCBDC)と「JCB Digital Currency」(JCBによるデジタル通貨向けソリューション)を表しております。

今回開発・実証する決済ソリューション

JCBとIDEMIA、Soft Spaceは、以下3つの機能からなるソリューションを開発いたします。

[画像2: https://prtimes.jp/i/11361/695/resize/d11361-695-bbf3966fdf32690261d1-1.png ]

1. JCBの提供するタッチ決済インフラの活用
・ JCBのタッチ決済(JCBコンタクトレス)をそのまま利用可能となるよう、取扱店舗の決済インフラ、ご利用者のインターフェースを構築いたします。
・なお、取扱店舗の決済インフラは、Soft Spaceの持つスマートフォンを非接触決済端末として利用する「Tap on Mobile(※)」を利用いたします。
※Tap On Mobileとは、加盟店様が市販のAndroid版スマートフォンやタブレットにCARDNETが提供する「Tap On Mobile」アプリケーションをインストールすることで非接触決済が利用可能となるものです。
・今回の実証実験ではタッチ決済を活用いたしますが、将来的にはQUICPay™(クイックペイ)やQUICPay+™(クイックペイプラス)などモバイル決済でおなじみのソリューションや、JCBの提供するQRコード・バーコード決済ソリューションSmart Code™(スマートコード)TMの活用も検討して参ります。

2. CBDC向けのカード提供
・スマートフォンをご利用されない方であってもCBDCをお使いいただけるように、カード形状のCBDC向けインターフェースをご提供いたします。
・カード形状インターフェースは、JCBの提供するタッチ決済機能を有しており、簡単・便利にご利用いただけます。
・将来的にはQUICPay、QUICPay+を用いたカード形状のインターフェースや、同じくタッチ決済、QUICPay、QUICPay+、Smart Codeなどを用いたスマートフォン利用によるインターフェースの提供も検討して参ります。

3. 疑似的なCBDC取扱環境の構築
・CBDCには、アカウント方式とトークン方式の2種類が存在しますが、今回はブロックチェーン上にバリュー管理機能を構築するトークン方式を採用し、独自に疑似的なCBDC環境を提供いたします。
・そのうえで、利用者およびCBDC取扱店舗がそれぞれの保有するCBDC残高を確認するための照会インターフェースを提供いたします。

 2022年中に決済ソリューションを開発のうえ、2023年3月末までの期間に実店舗での実証実験を行い技術検証ならびに課題の潰しこみを行っていく予定です。
 JCBは、これら取り組みを通じて、今後登場が見込まれるCBDCを、利用者・取扱店舗双方にとって負荷なく、安全・安心にご利用いただける、新たな決済ソリューションサービスの提供をめざします。

詳細のプレスリリースはこちら
https://prtimes.jp/a/?f=d11361-20221024-de91a6fb4729521b1217f4ff34164707.pdf



プレスリリース提供:PR TIMES

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