プレスリリース
JOGMECは、PT Pertamina (Persero) (以下、「プルタミナ」)及びPT Pertamina EP(以下、「PEP」)とインドネシア・西ジャワ州の陸上ジャティバラン油田において石油の増進回収やCO2地下貯留の実装を目的としたCO2圧入を開始したことをお知らせします。
本事業は2022年8月にJOGMEC、プルタミナ及びPEPが締結した共同研究契約に基づき、ジャティバラン油田においてCO2-EOR(注1)及びCCS(注2)実装の初期段階として、CO2 Huff and Puff試験(注3)を実施するものです。本試験は減退油ガス田におけるCO2-EOR及びCO2貯留効果を検証するためのデータ取得を目的としています。
2022年10月26日のCO2圧入開始の際には、インドネシアエネルギー鉱物資源省のツツカ石油・ガス総局長他同席のもと、ジャティバラン油田にてセレモニーが実施されました。
本事業は、プルタミナ及びPEPがインドネシア国内の減退油ガス田に対して実施する初のCO2圧入であり、インドネシアにとってCCUS(注4)の1つであるCO2-EOR技術の導入による原油増産とCO2排出量削減に向けた重要なステップとなります。
また、JOGMECにとっても、2011年のベトナム洋上でのCO2-EORパイロットテスト実証試験以来の東南アジア地域におけるCO2圧入実証試験であり、東南アジア地域における脱炭素化に向けた重要なステップとなります。
本件は、経済産業省が進めるアジア・エネルギー・トランジション・イニシアチブ(AETI)の一環で進めており、アジア大でのCCUSネットワークの構築に資する取組です。JOGMEC、プルタミナ及びPEPは、ネットゼロカーボン社会の実現に向けたエネルギートランジションに積極的に取り組むとともに、長期的なエネルギーの開発・
安定供給への責任を果たしてまいります。
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(注1)CO2を利用した原油の増進回収(Enhanced Oil Recovery)
(注2)二酸化炭素回収・貯留(Carbon dioxide Capture and Storage)
(注3)同一坑井においてCO2圧入とその後の生産を実施する試験
(注4)二酸化炭素回収・有効利用・貯留(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)
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