プレスリリース
〜我が国の無煙炭の安定的な確保に貢献〜
JOGMECは、令和4年度産炭国に対する石炭採掘・保安に関する技術移転事業における、ベトナム石炭鉱物産業グループ(VINACOMIN)との受入研修及び派遣研修を3年ぶりに再開しました。
本事業は、アジア等の産炭国の保安監督者、炭鉱管理者及び炭鉱技術者等を対象に、日本の石炭採掘・保安技術を移転することで、日本への安定的な石炭資源の供給確保を目的に実施するものです。
本事業のうち、ベトナム人研修生が日本の炭鉱で研修を受ける「受入研修」及び日本人専門家がベトナムの炭鉱で指導を行う「派遣研修」については、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、令和2年度及び令和3年度の実施を中止し、代わりにオンライン研修を実施してきました。しかし、令和4年度においては、新型コロナウイルスの感染リスクが減少してきたこと並びに日本及びベトナムの入国規制が緩和されてきたことを踏まえ、3年ぶりに再開しました。
受入研修については、第1期研修生14名が来日し、7月7日(木)に釧路コールマイン株式会社(北海道釧路市)の敷地内にあるJOGMEC炭鉱技術研修センターにて通気保安技術や設備自動化技術に関する研修を開始しました。今年度は、来年2月までの間、6〜10週間の研修を9回実施し、計70名の研修生を受け入れる予定です。
一方、派遣研修については、今年度の海外派遣研修を受託した釧路コールマイン株式会社の炭鉱技術者が6月中旬から現地に滞在し、VINACOMINの炭鉱坑内での機械化採炭技術や坑外における救護・通気等に関する研修を実施しています。
ベトナムは日本にとって無煙炭の重要な輸入先です。無煙炭は製鉄プロセスや電極製造用の原料等に用いられる産業上重要な石炭ですが、生産国が限られています。そのため、JOGMECは、本事業により同国との一層の関係強化を図ることで、我が国の無煙炭の安定的な確保に貢献します。また、本事業は、ロシア産石炭輸入のフェーズアウトや禁止に伴う、中長期的な代替供給源の確保の観点からも重要な意義を有します。
■ベトナム受入研修開講式の様子
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■ベトナム派遣研修実施状況
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プレスリリース提供:PR TIMES