プレスリリース
自分のなかから生まれる問いをつかまえ、アートプロジェクトをつくる力を身につける。申込〆切:7月22日(月)13時まで
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プログラムイメージ Photo: Chihiro Minato
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京は、東京都とともに、地域社会を担うNPOと協働しながら、社会に対して新たな価値観や創造的な活動を生み出すためのさまざまな「アートポイント」をつくる事業「東京アートポイント計画」を実施しています。その一環として実施しているインキュベーション事業「Tokyo Art Research Lab(TARL)」では、アートプロジェクトの現場の課題に応じたプログラムやコンテンツの開発、ウェブサイトなどプラットフォームの運営を通じて、社会におけるアートプロジェクトの可能性を広げることを目指しています。
このたび、TARLでは演習型のプログラム「自分のアートプロジェクトをつくる」を開催いたします。状況に対してどのような問題意識をもち、どのようにアクションしていけるのかを、ゲストとのディスカッション、参加者同士でのワークを通して思考を深めながら、自分のアートプロジェクトを構想します。自分の中から生まれる問いをつかまえ、アートプロジェクトを構想し、動かしていくための力を身につける演習です。
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昨年度の演習の様子。
「自分のアートプロジェクトをつくる」開催概要
開催日程|
2024年10月6日(日)、10月19日(土)、11月9日(土)、11月30日(土)、12月7日(土)、12月22日(日)、2025年1月18日(土)、2月1日(土)・2日(日) の全8 回
※最終回は2日連続で実施します。
開催時間|13時〜17時30分 ※最終回2月1日・2日のみ13時〜18時
開催場所|アーツカウンシル東京〔東京都千代田区九段北 4-1-28 九段ファーストプレイス5階〕
参 加 費|32,000 円(税込)
定 員|14 名 ※書類選考・面接があります
申込方法|TARLウェブサイト(https://tarl.jp/opencall/newroute-seminar2024/)から申し込み
申込締切|2024年7月22日(月)13時 まで
主 催|東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
講座内容
この演習では、参加者それぞれが自分の中の問いに向き合い、それをどのようにアートプロジェクトとして形にしていくのかを考えていきます。参加者は対面でのディスカッションや各自の発表のほか、講座以外の時間にもオンラインツールを利用した受講生同士やナビゲーターとのやりとりを通じて、自分の中にある問いと向き合い、「自分が本当にやりたいことは何か、なぜやりたいのか、アートプロジェクトを通して大事にしたいものとは何か」を考え、実際に自分のアートプロジェクトを構想します。また、演習期間中には実践を続ける3名のゲストを招き、それぞれのゲストから活動をはじめた当初のモチベーションや、活動の中で大事にしていること、現在探求していることなどについて伺い、ディスカッションを通して、これからアートプロジェクトを構想し動かしていくための方法について学びとる機会を設けています。
これらの講座を通して、これからの社会に対して必要なアートプロジェクトとは何なのか、参加者自身が今後どう活動していくのかを考え、実践につなげていきます。
ナビゲーター
演習のナビゲーターは、人と環境の相互作用に焦点をあてながら、社会状況に応答するアートプロジェクトをつぶさに見続けてきた芹沢高志さんが務めます。
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芹沢高志|P3 art and environment 統括ディレクター
1951 年東京生まれ。神戸大学理学部数学科、横浜国立大学工学部建築学科を卒業後、(株)リジオナル・プランニング・チームで生態学的土地利用計画の研究に従事。1989年にP3 art and environmentを開設。1999年までは東長寺境内地下の講堂をベースに、その後は場所を特定せずに、さまざまなアート、環境関係のプロジェクトを展開している。著書に『この惑星を遊動する』(岩波書店)、『月面からの眺め』(毎日新聞社)、『別府』(ABI+P3 共同出版プロジェクト)など。
ナビゲーターからのメッセージ
アートとはまずもって、個人個人の内面にこそ、決定的に働きかけてくるものだ。自分自身の問題と向き合うための術であるとも言えるだろう。
今、私たちは、歴史的にみても大変な時代を生きている。どこに問題があるのかわからない、いや、そもそも問題があるのかないのか、それさえもわからない時がある。こういう時はひとまず立ち止まり、何が問題なのか、自分の心に問うてみる必要がある。他人が言うからではなく、いかに些細な違和感であれ、自分個人にとっての問題を発見していくことが大切なのではないだろうか。自分にとって本当に大切な問いとはなんなのか? それを形として表現していくための力を、この演習を通して培っていければと思う。
ともに舟を漕ぎ出そうとする方々の参加を心待ちにしている。
ゲスト
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阿部航太(デザイナー/文化人類学専攻/一般社団法人パンタナル代表)
1986年生まれ。廣村デザイン事務所を経て、2018年よりデザイン・文化人類学を指針にフリーランスで活動を開始。2018年から2019年にかけてブラジル・サンパウロに滞在し、現地のストリートカルチャーに関する複数のプロジェクトを実施。2021年に映画『街は誰のもの?』を発表。近年はグラフィックデザインを軸に、リサーチ、アートプロジェクトなどを行う。2022年3月に高知県土佐市へ拠点を移し、外国からの技能実習生と地域住民との交流づくりを目指す「わくせいプロジェクト」を展開。また2022年より、東京アートポイント計画の共催事業として、海外に(も)ルーツをもつ人々とともに映像制作を中心としたワークショップを行うプロジェクト「KINOミーティング」を運営している。
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Photo: Tanaka Chihiro
梅田哲也(アーティスト)
建物の構造や周囲の環境から着想を得たインスタレーションを制作し、美術館や博物館、オルタナティブな空間や屋外において、その場でしか成立し得ない現象としての時間を演出する。パフォーマンスでは、普段行き慣れない場所へ観客を招待するツアー作品や、劇場の機能にフォーカスした舞台作品、中心点を持たない合唱のプロジェクトなどを国内外で発表。先鋭的な音響のアーティストとしても国際的に知られている。近年の主な展覧会に、個展「wait this is my favorite part 待ってここ好きなとこなんだ」(ワタリウム美術館、東京、2023)、「奥能登国際芸術祭2023」(珠洲、石川)、個展「梅田哲也 イン 別府『O滞』」(別府各所、大分、2020-2021年)などがある。2024年、「第74回 芸術選奨」文部科学大臣新人賞、Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)2024-2026を受賞。
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矢野淳(合同会社MARBLiNG代表)
東京都出身。2011年に認定NPO法人ふくしま再生の会を飯舘村村民と協働で立ち上げた父の影響で、高校生のころから飯舘村にかかわり続ける。2020年、東京藝術大学建築科卒業。現在は飯舘村と東京の二拠点で活動し、2021年に合同会社MARBLiNGを共同代表として設立。飯舘村のホームセンター跡地に、村の人とともに飯館の資源を利用してつくりあげた「図図倉庫(ズットソーコ)」を企画運営・空間プロデュースしている。シェアオフィスやテナントとして企業・研究者・移住者など多くの人が集い挑戦や実験ができる場であり、トレーラーカフェやイベントの開催などさまざまな人が楽しめる場所となっている。
講座スケジュール
10月6日(日)第1回 イントロダクションと自己紹介
イントロダクション/「新たな航路を切り開く」というテーマについて/自己紹介
10月19日(土)第2回 レクチャーとディスカッション
アートプロジェクトの考え方についてのレクチャー/ディスカッション
11月9日(土)第3回 プレゼンテーションとディスカッション
梅田哲也によるプレゼンテーション/ディスカッション
11月30日(土)第4回 プレゼンテーションとディスカッション
矢野淳によるプレゼンテーション/ディスカッション
12月7日(土)第5回 中間発表
構想中のプロジェクトの中間プレゼンテーション/フィードバック/プロジェクトを深める
12月22日(日)第6回 プレゼンテーションとディスカッション
阿部航太によるプレゼンテーション/ディスカッション
1月18日(土)第7回 ディスカッション
構想中のプロジェクトについてディスカッション/最終発表へ向け準備
2月1日(土)/2日(日)第8回 最終発表
自分のアートプロジェクトをプレゼンテーション/講評/これからのアートプロジェクトについて
令和5年度参加者の声
- 自分自身のアートへの向き合い方が更新されました。- 私にとってとても大切な起点となりました。自分が問いの中に何を抱えているのか、なんで表現したいのかを一人では到達できなかった所まで見つめ、外に出してみることができました。- 自分の思いと思考と表現がはじめて重なり、何を大切にしたいかはっきりと掴めました。- それぞれのアプローチは異なるけれど、自分のアートプロジェクトをつくるという同じ志を持つ人々との出会いが心強かった。- 企画を実現していけるよう具体的に動いていきたい。
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昨年度の演習の様子。
東京アートポイント計画
地域社会を担うNPO*とともに、社会に対して新たな価値観や創造的な活動を生み出すためのさまざまな「アートポイント」をつくる事業です。 当たり前を問い直す、課題をみつける、異なる分野をつなぐ―そうしたアートの特性を活用し、実験的なアートプロジェクトを通して、個人が豊かに生きていくための関係づくりや創造的な活動が生まれる仕組みづくりに取り組んでいます。
2009年から現在(2024年6月)までに、東京都、アーツカウンシル東京、NPO*との共催で56団体と45件のプロジェクトを実施してきました。プロジェクトが地域に根付くために、プロジェクトを担う人材育成や活動基盤の整備なども行っています。
https://tarl.jp/about/tokyoartpoint/
*NPO法人のほか、一般社団法人、社会福祉法人など非営利型の組織も含む
Tokyo Art Research Lab(TARL)
アートプロジェクトを実践する人々にひらかれ、共に作り上げる学びのプログラムです。現場の課題に応じたプログラムやコンテンツの開発、ウェブサイトなどプラットフォームの運営を通じて、社会におけるアートプロジェクトの可能性を広げることを目指しています。 東京アートポイント計画が運営しています。
https://tarl.jp/
アーツカウンシル東京
世界的な芸術文化都市東京として、芸術文化の創造・発信を推進し、東京の魅力を高める多様な事業を展開しています。新たな芸術文化創造の基盤整備をはじめ、東京の独自性・多様性を追求したプログラムの展開、多様な芸術文化活動を支える人材の育成や国際的な芸術文化交流の推進等に取り組みます。
https://www.artscouncil-tokyo.jp/ja
プレスリリース(PDF)ダウンロード
d38211-644-96641e553419d591140d1a2b2068f8f9.pdf【本事業に関するお問い合わせ】
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 事業部事業調整課 事業調整係
TEL:03-6256-8435 E-mail:tarl@artscouncil-tokyo.jp
【本リリース、掲載に関するお問い合わせ】
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 企画部広報課 広報係
TEL:03-6256-8432 E-mail:press@artscouncil-tokyo.jp
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