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株式会社リンクバル

株式会社リンクバル、AIを活用し自然言語処理と集合論を応用したイベント情報の名寄せ技術を開発

(PR TIMES) 2023年07月20日(木)18時15分配信 PR TIMES

株式会社リンクバル(本社:東京都中央区、代表取締役社長:吉弘和正、証券コード:6046、以下「リンクバル」)は、形態素解析をはじめとする自然言語処理と集合論の考えを応用したAI技術の独自開発により、イベントを説明する種々のテキストデータから”同じ形式”※と思われるイベント同士を高精度で名寄せするロジックを開発しました。
※イベントが”同じ形式”とは、開催場所や開催日時は異なるがイベントの内容としては同一であることを意味します。
開発背景


 リンクバルが運営する「machicon JAPAN(街コンジャパン)」は、イベントプラットフォームとして、これまで多くのイベントの掲載を行ってまいりました。イベントは商品の特性上、開催されると在庫が0になり、2度と入荷されないという特殊性を持ちます。すなわち、同じ内容で場所や日時を変えてイベントを開催する場合、新しい商品としてデータベースに登録されます。

 このような”同じ形式”のイベントをデータ上で捉えられない状況は、マーケティングの分析や、お客様へ商品のレコメンドを行うにあたり困難を引き起こしておりました。実際に、例えばECサイトにおいて、「このアイテムを購入した人はこんなアイテムも購入しています」のように、他のユーザーの購買履歴を参考にすることで別のアイテムをレコメンドする仕組みは馴染み深いものになっております。しかし、”同じ形式”のイベントがデータ上で把握できないと、履歴を参考にした学習がうまく機能せず、適切なレコメンドの仕組みを構築することが困難です。

 以上から、適切な粒度に”同じ形式”のイベントを名寄せ(なよせ)することはマーケティングの分析やレコメンドエンジンの開発において、本質的な技術課題となっておりました。ここでの名寄せとは、データや情報を一意に識別するために、取得したデータを統合・整理するプロセスを指し、その目的は、同一の実体を正確に識別し、データの一貫性や統一性を確保することにあります。


名寄せ技術内容


 イベント情報において、「テキストから開催時間と開催場所に関する単語を排除した上で一致していれば名寄せする」とすることで、シンプルかつ適切に名寄せが可能であると考えております。

[画像1: https://prtimes.jp/i/4786/639/resize/d4786-639-78156b5a04981c19bdec-0.jpg ]


 特定の単語を排除するためには、まず文章を単語の粒度に分割し、各単語がどのような意味を持つか、品詞や単語の意味の情報を付与する必要があります。このような処理は一般に形態素解析と呼ばれ、本ロジックでは形態素解析と単語の意味推定によって地名や時間に関する名詞といったイベントの形式に本質的でない単語の抽出を実施しています。しかし、残念ながら形態素解析における意味推定の精度には限界があり、それだけで所望の単語を完璧に排除しきることはできません。即ち、最初に述べた「テキストから開催時間と開催場所に関する単語を排除した上で一致していれば名寄せする」という条件を十分な精度で実現することが困難となります。一般的に、「名寄せ」という課題の難しさは、単純に「一定の正規化や形態素解析を始めとする自然言語処理を施した上で一致するか否かを比較する」というだけでは不十分な場合に生じることが多く、今回もこのパターンに該当します。

 この困難に対処するためには、(前処理した)テキストデータが完全に一致するのではなく、わずかなズレを許容した上で一致すれば名寄せするという曖昧な条件をうまく定量的に表現することが重要です。今回開発したイベントの名寄せロジックでは、単語を集合として比較するという方針のもと、計算コストを削減するためにトピックモデルのアプローチを採用し、この曖昧な条件を定式化しました。

 データの完全一致からわずかなズレを許容して名寄せするという曖昧な条件に移行することで、新たな問題に直面します。具体的には、名寄せされるべきイベントの集まりに対して一貫性のあるインデックスの付与が困難になるという問題が生じます。この問題は数学的には同値関係と呼ばれる二項関係の構成と関係しており、私たちが開発した名寄せロジックでは、集合論の知見を活用することでこの困難を克服しています。


技術の応用例


 今回、独自開発した名寄せ技術によって、同じ商品の異なるバリエーションや関連商品を適切な粒度にまとめて表示することが可能となり、顧客の購買体験を向上させることができます。
例えば、レコメンド表示枠の有効活用によって、顧客により多くの選択肢を提供することができ、売上増加が見込まれます。

[画像2: https://prtimes.jp/i/4786/639/resize/d4786-639-28d6cd81363e25cfb3f4-0.jpg ]


今後の展望


 リンクバルは、今回の名寄せの取り組みにより、イベントに適切な粒度でインデックスを付与可能になりました。このインデックスは協調フィルタリング等のレコメンド手法とも相性が良いことが期待されます。本質的なお客様のニーズを捕まえたイベント商品のレコメンドエンジンの開発に取り組んでまいります。また、名寄せ結果をデジタルマーケティングの分析に活用し、よりきめの細かいサービス改善を実現してまいります。

 今回開発したイベントの名寄せロジックやその考え方は、様々な業界のデータに対して横展開の可能性を秘めていると考えております。リンクバルはこれまでの開発で得た知見や技術力を基に、子会社「株式会社MiDATA(マイデータ)」を設立し、広く社会にAIソリューション開発のサービスを提供することといたしました。データの名寄せを含む、ソリューション開発のサービス提供を推進してまいります。

2023年5月11日 子会社「株式会社MiDATA」設立
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000633.000004786.html


株式会社リンクバルとは(https://linkbal.co.jp/


 リンクバルは多くのパートナー企業様をはじめ様々なステークホルダーとのつながりによって大きく成長してきました。つながりの大切さを知っているからこそ、そこから生まれる感動や体験をユーザーの皆様に届けたいという想いがあります。これからも一人ひとりの可能性が広がる様々な「出会い」をワンストップでつなぐプラットフォームを提供してまいります。


株式会社MiDATA社とは


 MiDATA社は、主にtoC企業を対象としたAIソリューションを提供しています。マッチングサービスやオンラインコミュニケーション分野を中心に、AIマッチングエンジン、画像解析、予測分析などの最先端技術を活用したソリューションの提供がメインとなります。これらのソリューションを通じて、企業はユーザーエクスペリエンスの向上やサービス品質の最適化を実現し、事業の競争力を高めることが可能となります。さらにMiDATA社は、これらのtoC企業に特化したソリューションをベースに、他業界や業種にも適応可能なAIソリューションを開発・提供していくことで、幅広い顧客ニーズに応えていくことを目指しております。

【提供サービス】
・machicon JAPAN(https://machicon.jp/
 machicon JAPAN(マチコンジャパン)は、日本全国で行われるオンライン・オフラインイベントを掲載しております。独身男女の出会いの場だけではなく、さまざまな体験や学び、あらゆる魅力的な「コト」をラインナップし、ワンストップ型の『コト消費のプラットフォーム』を目指しています。

・CoupLink(https://couplink.jp/
 CoupLink(カップリンク)は、真剣に恋活・婚活をはじめたい人のためのマッチングアプリです。お客様の「恋人を作りたい」という想いは、私たちのミッションでもあり、「お客様一人ひとりの恋人ができるまでをサポートする」をコンセプトに運営しています。

・マリッジスタイル(https://marriage-style.jp/
 マリッジスタイルは、月額10,780円(税込)からはじめられ、来店不要の効率的な婚活が可能なオンライン結婚相談所です。専属コンシェルジュが出会いから成婚までをフルサポートしております。

・KOIGAKU(https://machicon.jp/koigaku/
 KOIGAKU(コイガク)は 、恋に悩む大人の女性の恋愛を応援する「恋を学ぶ」情報サイトです。

・7seconds(https://7seconds.chat/jp/lp/party/
 7secondsは、異性同性関わらず複数の方と会話を楽しみ、気になる方がいたら1対1でも話すこともできるオンライン恋愛コミュニティです。


運営会社


会社名    :株式会社リンクバル
代表取締役社長:吉弘 和正
会社設立   :2011年 12月
所在地    :東京都中央区明石町7-14 築地リバーフロント6F
公式HP    : https://linkbal.co.jp/



プレスリリース提供:PR TIMES

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