プレスリリース
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:細野 哲弘)は、豪州南オーストラリア州のサウスガウラーレンジ地域において、豪州探鉱企業のTerramin Australia Ltdと銅-金-亜鉛を対象とした新規の共同探鉱を実施する契約を締結し、調査を行います。
JOGMECは、2022年3月14日付けで豪州の探鉱ジュニア企業であるTerramin Australia Ltdと、豪州南オーストラリア州のサウスガウラーレンジ地域において共同探鉱を実施する契約を締結しました。豪州外国投資審査委員会による承認後、探鉱事業を開始します。
サウスガウラーレンジ地域は、複数の大規模鉱山が存在する酸化鉄-銅-金(IOCG)型鉱床ベルトの周辺部に位置します。同地域においては、これまでの探査活動を通じて、IOCG型鉱化の示徴や、それに伴う亜鉛-鉛の浅熱水性鉱床の存在が確認されており、今後の探鉱によって経済性を有する銅-金-亜鉛鉱床の発見が期待されます。
JOGMECは本地域において地質調査、地化学探査、物理探査およびボーリング調査を実施し、経済性を有する新たな銅-金-亜鉛鉱床の発見を目指します。また、本件を通じて、カーボンニュートラルの実現に向けた自動車の電動化などに伴い、今後使用量が増えると見込まれる銅の安定供給確保に一層努めてまいります。
■ プロジェクトの概要
1)探鉱地域
サウスガウラーレンジ(South Gawler Ranges)地域は、豪州南オーストラリア州の州都アデレード (Adelaide)から北西約300キロメートル、同州ポートオーガスタ(Port Augusta)から西約100キロメートルに位置し、計11鉱区(計4,524平方キロメートル)からなる。豪州南部には、Olympic Dam銅鉱山、Prominent Hill銅鉱山並びにCarrapateena銅鉱山などの優良鉱床が賦存するIOCG型鉱床ベルトが分布している。過去の広域物理探査で、その鉱床ベルトが本地域まで延長する可能性が示唆されており、高い鉱床ポテンシャルが期待される。また、本地域内の既往調査でこれらの鉱山と同じIOCG型鉱床の示徴が確認されている。
2)共同探鉱契約概要
JOGMECは、今後6年間に計750万豪ドルを拠出することにより、本プロジェクトの権益70%を取得するオプション権を得る。
■ 共同探鉱相手方概要
Terramin Australia Ltd
所在地:豪州・アデレード
代表者:Feng Sheng氏(Executive Chairman)、Martin Jones氏(Executive Officer)
概要:オーストラリア証券取引所に上場する探鉱ジュニア企業で、豪州及びアルジェリアに探鉱案件を有していることに加え、南オーストラリア州にAngas亜鉛鉱山を保有している(2013年より休止中)。
■ プロジェクト位置図
[画像: https://prtimes.jp/i/12624/626/resize/d12624-626-364b51302dc6d0994786-0.png ]
リリース本文はこちら↓
https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00011.html?mid=pr_220318
プレスリリース提供:PR TIMES