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2022年ASEANエネルギーセキュリティ構築支援研修を実施

(PR TIMES) 2022年03月09日(水)21時15分配信 PR TIMES

〜人材育成により、ASEAN諸国の石油備蓄体制整備に協力〜

3月2日、JOGMECは、経済産業省資源エネルギー庁と協力し、ASEAN諸国のエネルギー政策を担当する局長級・課長級の幹部に向け、「2022年ASEANエネルギーセキュリティ構築支援研修」をオンラインで実施しました。本研修は、2015年から開始し、今回で9回目の実施となります。
日本を含むアジア全体のエネルギーセキュリティを向上させるためには、今後経済成長によるエネルギー需要の増加が見込まれる、ASEAN諸国の強固な石油備蓄体制の構築が重要です。そのためJOGMECは、ASEAN諸国の石油備蓄体制整備等に対して積極的に協力・働きかけを行っています。

[画像: https://prtimes.jp/i/12624/625/resize/d12624-625-86a3f70f20bab7c22f07-0.png ]

本研修では、冒頭、細野理事長による開会挨拶(ビデオメッセージ)から始まり、ASEAN8カ国から参加したエネルギー政策担当の局長級・課長級幹部(出席登録36名)に対し、国際エネルギー機関(IEA)、資源エネルギー庁、ASEANエネルギーセンター(ASEAN Centre for Energy:ACE)、ASEAN石油評議会(ASEAN Council on Petroleum:ASCOPE)及びJOGMECより講義を行い、石油備蓄の必要性、重要性について理解を深めました。
<参加国:カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、タイ、ベトナム>

IEAからは、冒頭にボヘメンアドバイザーから挨拶があったほか、石油供給途絶に繋がりかねない事案への対応、過去の途絶及び緊急時対応の基本的な考え方、加盟国の石油備蓄システム等を紹介し、今後も石油需要増大が見込まれるASEANにとっても石油備蓄の増強を図ることが自国のセキュリティ向上につながり、正確かつ詳細な情報等に基づく緊急時対応策の強化が重要であると説明がありました。さらに、現下の緊急事態による供給途絶の兆候、原油価格高騰、石油備蓄放出決定過程などまさに時宜を得た情報提供がありました。

資源エネルギー庁からは、日本の石油備蓄の歴史や、国家備蓄、民間備蓄及び産油国共同備蓄の仕組み等について講義がありました。また、アジアにとっての石油備蓄構築、緊急時対応策への取り組み、人材育成研修等にかかる総合的な協力についての説明がありました。

ACEからは、エネルギーの輸入依存が上昇を続けるASEANにとって石油備蓄によるエネルギーセキュリティ確保が喫緊の課題であること及び戦略的石油備蓄システムの向上に努力することについて説明があり、各国参加者が自国における石油備蓄の必要性やその方策について、より具体的に考える機会を提供できました。

ASCOPEからは、LNGパイプラインの現況及び将来の1次エネルギー供給における石油の重要性について説明がありました。

また、JOGMECからは、日本の石油備蓄について、備蓄制度、貯蔵設備、品質管理等について、これまでの経験・知見に基づく詳細な講義を実施しました。

JOGMECは、今後もアジアワイドのエネルギーセキュリティのために、このような研修等の取組みを通じて、ASEAN諸国における石油備蓄の重要性に対する理解促進や我が国の専門的知見や経験の共有を進め、我が国のエネルギーセキュリティの向上に貢献してまいります。

リリース本文はこちら↓
https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00009.html?mid=pr_220309

プレスリリース提供:PR TIMES

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