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株式会社サンシャインシティ

水族館&いきものを深堀り!発見がいっぱい!いきものディスカバリー通信vol.10「コツメカワウソの“フィーダー”」

(PR TIMES) 2022年03月09日(水)17時15分配信 PR TIMES

食事の時間を楽しく豊かに!生き物のエンリッチメントにつながる “フィーダー”

サンシャイン水族館(東京・池袋、館長:丸山克志)の人気者「コツメカワウソ」。皆さんはエサを与える際に使用している道具“フィーダー”をご存じですか?本通信では、生き物のエンリッチメントにもつながるフィーダーとは何か、フィーダーを使用する目的や意義、手作りフィーダーを制作する際のポイントなどを、当館カワウソ担当飼育スタッフの解説を交えながらお伝えします。
また、2月1日に1歳を迎えたサンシャイン水族館のコツメカワウソ3姉妹に、インスタライブで皆さんに見守っていただきながらフィーダーをプレゼントした様子もご紹介します!
※本リリースはこちらよりダウンロードいただけます→https://prtimes.jp/a/?f=d20364-20220308-3df08a3726b5eef439d568075b058cfa.pdf
[画像1: https://prtimes.jp/i/20364/622/resize/d20364-622-6b606a6d5535ee33a2dc-0.png ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/20364/622/resize/d20364-622-3e032233603379baa54f-1.jpg ]



“フィーダー”って何?


[動画: https://www.youtube.com/watch?v=yX0ELmrClrg ]



●“フィーダー”とは
飼育下で生き物に給餌する際、その生き物が「ひと工夫」しないとエサを獲得できない仕掛けのある給餌器を“フィーダー”といいます。
この「ひと工夫」の行動を、フィーダーの仕掛けで引き出すことにより、その生き物たちが本来自然界で行っている「動いて、餌生物(えさせいぶつ)を獲得する」という行動を飼育下で行ってもらうことが目的です。なぜなら、飼育下ではそのような行動が減少したり、単純化してしまう可能性があるためです。
例えばカワウソの場合、手先を器用に使うことが多いため、穴のあるフィーダーの中に大好きな魚を入れて給餌することで、“穴に手を入れる“”魚を獲得する“という2つの行動を引き出し、自然界での石の隙間に手を入れてエサをかき出すといった行動に近づけることができます。

●サンシャイン水族館の“手作り”フィーダー
歴代の飼育スタッフ手作りのフィーダーは現在全10種。最近カワウソに人気のあるフィーダーは「はちみつボトルフィーダー」「透明アクリル筒フィーダー」。カワウソのお気に入りは日々変化するため、飼育スタッフが観察し、カワウソのニーズを汲み取っています。

[画像3: https://prtimes.jp/i/20364/622/resize/d20364-622-995b78e09b87fa4843ad-2.jpg ]



飼育スタッフに聞いてみた!フィーダーにまつわるあれこれ

●なぜ飼育下のカワウソにフィーダーが必要なのでしょうか?

[画像4: https://prtimes.jp/i/20364/622/resize/d20364-622-dfd880f31825fb63298a-3.jpg ]

例えば、野生のカワウソがカニを狙っている場面を想定すると、カワウソの行動パターンとしては、見つける、ゆっくりと近づく、走る、追いかける、ジャンプする、前肢で抑える…など、多くの行動が考えられます。こういった行動の前にも、感覚や経験などをフル活用して獲物を狙うでしょう。しかし、飼育下ではどうでしょうか。お皿に載せられたエサが置かれた場合の行動は、手を伸ばす、口に運ぶ、咀嚼する…。野生下と比較すると圧倒的に行動が減り、単純化してしまいます。サンシャイン水族館では、カワウソが持つ本来の行動を引き出し、さらにできる行動が増え、飼育下のカワウソたちが充実した時間を過ごせるよう「フィーダー」を使用しています。

●フィーダーからエサを獲得することでカワウソが得られる効果は?
フィーダーを使用した取りにくいエサの与え方は、一見すると「意地悪」をしているようにも見えるかもしれません。しかし、行動をしたことでエサを獲得できるということは、むしろ自然界での行動に近いと考えられます。例えば、カワウソがジャンプして何かを獲得できると、その後ジャンプする行動が増え、それをきっかけに行動のバリエーションが増えていくこともあります。これらは例えば、筋力のアップ、カロリーの消費、心肺機能の向上、期待感の向上など、心身ともにカワウソに充足感を与えることにもなり得るのです。また、エサを獲得するまでの時間が長くなることで、飼育下での単調になりがちな時間の使い方に変化が生まれます。飼育する立場としては、カワウソがより好むものや、より求めているものを常に与え、心身の充足感を満たすことが重要なポイントです。さらに、これらの行動を観察しデータを集め、科学的に調べていくことで初めて効果を証明することにもつながっていきます。
[画像5: https://prtimes.jp/i/20364/622/resize/d20364-622-1b9628dc8146b3ffe3d8-4.jpg ]



●カワウソのフィーダーを作るときのポイントを教えてください!
まずはケガや誤飲などを防ぎ安全面や衛生面をクリアにするため、素材や形状を資料にまとめてスタッフ間で共有・検討した後に製作・使用するようにしています。さらに、スタッフが日常的にカワウソに与えるものであるため、手間がかかる、重い、危ない、汚いという課題を減らすことがフィーダーを継続して使用するためのポイントになります。そして、何よりもカワウソ本来の行動を引き出せることが重要なポイントです。与えたフィーダーに対してカワウソが、我々が思いつかなかった行動をしたり、すぐに飽きてしまうということもありますが、これらも貴重な情報となりその後の製作のアイデアともなります。さらに、こういった取り組みの意図・意義を、水族館にお越しのお客様にも伝えるということも意識しています。
[画像6: https://prtimes.jp/i/20364/622/resize/d20364-622-37ebf18cc1b97ff2ecce-5.jpg ]

●フィーダーに関してこれだけは伝えたい!ということは?
フィーダーに限らず、給餌も掃除もトレーニングもすべてカワウソとのコミュニケーションツールです。飼育スタッフはより一層カワウソのことを知る必要があり、フィーダーという1つの手段は目の前のカワウソと向き合い、観察し、知るためのいい機会であると考えています。我々飼育スタッフは、カワウソにフィーダーを与えている時間だけでなく、どういうものがいいのか?どう使って欲しいか?と考えフィーダーを製作している時間も大切にしています。これからも試行錯誤しながらカワウソと向き合い、カワウソがエサを食べるという喜びの1つをより楽しんでもらうことがフィーダーを使用する最大の目的だと思います。

★答えたのはこの人
サンシャイン水族館飼育スタッフ カワウソ担当
芦刈 治将(あしかり はるまさ)
[画像7: https://prtimes.jp/i/20364/622/resize/d20364-622-922e0198f20373a3d2dc-6.jpg ]



祝!コツメカワウソ3姉妹 1歳の誕生日企画「Twitterで予想投票!3姉妹に一番人気のフィーダーは?」

2月1日で1歳を迎えた3姉妹へプレゼントするフィーダーの人気予想投票を事前にTwitterで行い、誕生日当日はインスタライブで皆さんに見守られながら結果発表を行いました!

[画像8: https://prtimes.jp/i/20364/622/resize/d20364-622-6ec528443941c2bc3e58-11.png ]

[画像9: https://prtimes.jp/i/20364/622/resize/d20364-622-2b8d66e7f5d58021e788-12.jpg ]

[画像10: https://prtimes.jp/i/20364/622/resize/d20364-622-11a0a89d6866e9a2852a-13.jpg ]

●誕生日インスタライブアーカイブ
3姉妹が選んだフィーダーは!?
https://www.instagram.com/tv/CZa65kRBG7F/
[画像11: https://prtimes.jp/i/20364/622/resize/d20364-622-200392620f816491ba91-14.png ]



●Twitterでも情報発信中!
はちみつ型フィーダーに大興奮のカワウソたち!
https://twitter.com/Sunshine_Aqua/status/1427783138508382211

[画像12: https://prtimes.jp/i/20364/622/resize/d20364-622-6d5f43e41cea6cc8ead0-16.png ]



サンシャイン水族館とコツメカワウソのこれまで


[画像13: https://prtimes.jp/i/20364/622/resize/d20364-622-5672d810338be3d3dacd-17.jpg ]


サンシャイン水族館では1987年にコツメカワウソを初めて展示しました。さらに、2017・2018年にはカワウソの魅力の1つでもある『かわいい』をキーワードに多くの人の興味を集め、それをきっかけとして、カワウソの生態や生息環境などについて関心を持っていただくための一助となることを目的として、日本各地の動物園・水族館のカワウソから人気ナンバー1をWEB投票で決定するイベント「カワウソゥ選挙」を実施し、カワウソの認知度を高めることに貢献しました。(2017年は国内の動物園・水族館36園館で飼育展示されている84個体(2018年は39園館83個体)が参加 )
現在は「カワウソたちの水辺」水槽及びバックヤードにて、計8頭のコツメカワウソを飼育しています。

“かわいい”のその先へ カワウソについて飼育スタッフが伝えたいこと

●カワウソの保全〜カワウソのために私たちができること〜

[表: https://prtimes.jp/data/corp/20364/table/622_1_68875414c763e8bdaba1880432d944e3.jpg ]


[画像14: https://prtimes.jp/i/20364/622/resize/d20364-622-a5f46f5fa4c6b610293c-18.jpg ]

なぜカワウソを取り巻く環境は悪化したのか?彼らの生息する環境を脅かさない、壊さないために、私たちは何ができるのか?このようなことにぜひ関心をもってもらいたいと日頃から考えています。サンシャイン水族館では、カワウソの「かわいらしさ」というキャッチーな魅力を活かし、もう一歩踏み込んでもらうための情報発信を続けていきます。そして、サンシャイン水族館の飼育しているコツメカワウソが、この問題を考えるきっかけ、最初の一歩となることを目指します。
私たちの生活の中でも、プラスチック製品の使用を控えてエコバッグを使う、電気を小まめに消して省エネを心掛けるなどの小さな行動の積み重ねが大きな力となり、カワウソの生息地の環境を守ることに繋がると考えています。ぜひ身近なことから、何か行動してみませんか?

●カワウソの生態〜生き物の魅力の発信〜

小型犬くらいの体のサイズで、容姿がかわいらしいため、容易に飼えると思われがちですが、飼育は非常に難しいのがカワウソです。飼育されている生き物には飼育下でしか知り得ない情報・発見があり、それをお伝えしていく使命が水族館にはあります。昨年のサンシャイン水族館での3姉妹の誕生の際は、育児の方法や親から子への教育の様子など、多くの方に生き物の魅力を届け、感じていただけてきたと考えています。
その魅力をいかに発見できるか?いかに伝えられるか?これは野生動物を飼育している水族館の重要な役割です。これからも、サンシャイン水族館の飼育スタッフは生き物を飼育し、接していく中で、得られた新たな発見や知見を皆さんにお伝えしていきます。


※本リリースはこちらよりダウンロードいただけます→https://prtimes.jp/a/?f=d20364-20220308-3df08a3726b5eef439d568075b058cfa.pdf

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■サンシャイン水族館 概要
所在地:東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル・屋上
営業時間:10:00〜18:00 、9:30〜21:00(3月19日〜)※最終入場は終了1時間前 ※変更の場合あり
入場料:大人(高校生以上)2,400円、こども(小・中学生)1,200円、幼児(4才以上)700円
問合せ先:サンシャイン水族館 03-3989-3466 https://sunshinecity.jp
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※サンシャイン水族館ではお客様に安心してご来館いただくため、新型コロナウイルス感染症拡大防止に努めております。ご来館の際には、ご理解とご協力をお願いいたします。詳しくはサンシャイン水族館 ウェブサイトをご確認ください。
https://sunshinecity.jp/aquarium/news/entry-14803.html

※画像はイメージです。



プレスリリース提供:PR TIMES

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