プレスリリース
【トーキョーアーツアンドスペース】3/30(土)より開催!「Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展」
受賞アーティストの現在地 ―サエボーグ、津田道子による展覧会を東京都現代美術館にて開催!
トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)は、公募展や企画展、海外派遣などを通じて、段階的、継続的にアーティストの活動を支援するアートセンターです。2018年より、中堅アーティストを対象に、受賞から複数年にわたる継続的支援によって更なる飛躍を促すことを目的とした現代美術の賞「Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)」を東京都と実施しています。
4回目の選考によりサエボーグと津田道子を選出し、賞金授与のほか、受賞翌年に海外での活動に支援を行いました。
そしてこの度、「TCAA 2022-2024 受賞記念展」を、3月30日(土)から東京都現代美術館にて開催します。
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本展は、それぞれの個展として「I WAS MADE FOR LOVING YOU」と「Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる」というタイトルを冠しました。隣り合うふたつの展覧会は制作に対する関心もアプローチも大きく異なり、それぞれが独立したものでありながら、展示室内での鑑賞者のふるまいが作品の一部となるという共通点を持っています。鑑賞を通じて自身に向き合うことで、動物を含む他者との関係性や、社会的に期待された役割などに目を向けることにもなることでしょう。
ーサエボーグ「I WAS MADE FOR LOVING YOU」
これまでのパフォーマンスを土台に作り上げる本展では、作品の軸となってきた人間と動物の関係性というテーマの中で、「ケア」の視点に立った作品を発表します。 展示室の中では鑑賞者がパフォーマンスの一部となることで、観る側が時として観られる側に回るような、美術館の展覧会の構造を利用した仕掛けを試みます。
ー津田道子「Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる」
近年強く関心を寄せている「身体性」について追求する中で、自身の幼少期に、ビデオカメラが家に来て最初に撮 影されたホームビデオに収められた家族の出来事から着想した新作を中心に、映像装置が組み込まれたインスタ レーションを発表します。
「身体」をひとつの起点とする両者は、作品制作と身体表現の実践を行き来することで、その独自の表現を発展させてきました。会期中には展示のほか、パフォーマンスなどのプログラムを通じて、展示空間と鑑賞者の身体を架橋するような体験へと誘います。
■展覧会概要
展覧会名:サエボーグ「I WAS MADE FOR LOVING YOU」/津田道子「Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる」Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展
会期:2024年3月30日(土)- 7月7日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 3F(東京都江東区三好4-1-1)
開館時間:10:00 - 18:00
休館日:月曜日(4月29日、5月6日は開館)、4月30日、5月7日
入場料:無料
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 トーキョーアーツアンドスペース・東京都現代美術館
協力:TARO NASU
ウェブサイト:www.tokyocontemporaryartaward.jp/
[アーティスト・トーク] 要予約・入場無料/日英同時通訳あり
日時:3月30日(土)14:00 - 15:30(開場 13:30)
出演:サエボーグ、津田道子、ソフィア・ヘルナンデス・チョン・クイ(TCAA 2022-2024 選考委員)、本展担当学芸員
モデレーター: 塩見有子(特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT]ディレクター/ TCAA 選考会運営事務局)
会場: 東京都現代美術館 地下2階講堂
参加ご希望の方は、3月29日(金)までに下記の予約フォームよりお申込みください。
https://tokyocontemporaryartaward.jp/news/form/2135
※その他、各種イベントを開催予定です。詳細は、TCAA ウェブサイトでお知らせします。
■参加作家/略歴
サエボーグ
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プロフィール:
1981年富山県生まれ、東京都在住。
半分人間で、半分玩具の不完全なサイボーグとして、人工的であることによって、性別や年齢などを超越できると捉えるラテックス製のボディスーツを自作し、パフォーマンスとインスタレーションを国内外で展開する。カラフルで、デフォルメされた雌豚や牝牛などの家畜や害虫などが繰り広げるパフォーマンスは一見明るく楽し気だが、人間の残酷性や消費の問題のみならず、人間社会における介護やケアの問題にも接続し、強者/弱者、支える側/支えられる側という二項対立ではおさまらない、多様性の受容、共生の問題に発展させている。
津田道子
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プロフィール:
1980年神奈川県生まれ、石川県在住。
映像メディアの特性にもとづき、インスタレーションやパフォーマンスなど多様な形態で制作を行う。 映像装置とシンプルな構造物を配置し、虚実入り混じる作品空間が、鑑賞者の視線や動作を操作し、知覚や身体感覚についての考察へと導く。また、2016年よりパフォーマンス・ユニット「乳」として、 小津安郎の映画作品における登場人物の動きを詳細に分析し、そこに内在する人との距離や、女性の役割に関する問題を可視化するパフォーマンスなどを展開する。
■本賞について
Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)は、東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 トーキョーアーツアンドスペースが、中堅アーティストを対象に2018年から実施している現代美術の賞です。
アーティストのキャリアにとって最適な時期に最善の支援内容を提供する必要性を重視し、受賞者の選考は、選考委 員によるアーティストのリサーチやスタジオ訪問により、制作の背景や作品表現、キャリアステージへの理解を深め た上で行われます。受賞者に対しては、海外での活動支援のほか、東京都現代美術館での展覧会およびバイリンガルでのモノグラフ(作品集)の作成など、複数年に渡る継続的な支援を行います。
プレスリリース提供:PR TIMES