プレスリリース
【トーキョーアーツアンドスペース】2/24(土) より開催!「ACT (Artists Contemporary TOKAS) Vol. 6『メニスル』」
今注目すべき活動を行う作家を紹介する企画展
トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)では、公募展や企画展、海外派遣などを通じて、段階的、継続的にアーティストの活動を支援しています。2018年度に開始した「ACT(Artists Contemporary TOKAS)」は、TOKASのプログラムに参加経験のある作家を中心に、注目すべき活動を行なっているアーティストを紹介する企画展です。
今年度で6回目となる本展では、作品と対峙することで、その技法や構造の違和に気づきをもたらすような、認知の構造を視覚的に表現する3組のアーティスト、大庭孝文、菅雄嗣、ヨフ(大原崇嘉、古澤龍、柳川智之)の作品を紹介します。
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■私たちが見ているものは…?
インターネットの普及により、私たちは日々膨大なイメージを目から取り込んでいます。展覧会を訪れる前に、誰かのSNSで作品を見たり、その場に行ったような気分になったりした経験のある人も少なくないでしょう。オンラインでの鑑賞機会が増え、必ずしも実際に作品を見るべきだとは言えない時代になってきていますが、依然として、画面越しでは伝わりきらない作品の魅力があるのも事実です。
本展のタイトル「メニスル」は、一見記号化された文字列のようですが、脳がその音を認識すると「目にする」という単語となり、同時に「実際に見る」というその意味自体も飛び込んできます。知覚から認識に変化するタイミングや記憶の仕方、他の事象との結び付け方は人さまざまですが、そのプロセスの差異こそが、この多様な世界を作り出しているのでしょう。3組それぞれの探究、そして新たな表現に挑戦した展示空間をぜひ会場でお楽しみください。
■開催概要
会期:2024年2月24日(土) - 3月24日(日)
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷(東京都文京区本郷 2-4-16)
休館日:月曜日
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 トーキョーアーツアンドスペース
ウェブサイト:https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2024/20240224-7278.html
[アーティスト・トーク]
日時:3/2(土)16:00-17:30
出演:大庭孝文、菅 雄嗣、ヨフ(大原崇嘉、古澤 龍、柳川智之)
予約不要/無料
参加作家/略歴
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■大庭孝文
1988年大阪府生まれ。広島県を拠点に活動。
人間の記憶に着目し、写真をもとにさまざまな素材や技法で描かれる大庭の絵画作品は、一見単純な構造に見えますが、一枚の写真をもとに、複層的な工程を経て制作されています。大庭はこれまで、自身にとっての「正しい風景」に焦点を当ててきましたが、本展では、実在しない記憶を実際に体験したと思い込む「過誤記憶」や、他者の記憶が自分のものになったかのように感じる「記憶の流用」に主眼を置き、新しいアプローチで制作した作品群を展示します。
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■菅 雄嗣
1988年長崎県生まれ。茨城県を拠点に活動。
菅は近年、2枚1組で作品を展示し、その描画手法も作品を特徴づけています。まずウレタン塗装で鏡面のように施した画面にのせた絵具をこそいで描き、その削り取った絵具を用いて、もう一方の作品を描くことで、対の効果を強調させています。本展では、境界を意味する「liminal(リミナル)」をテーマに、絵画作品と普段制作のモチーフとしている仮想空間の3DCGを展示構成に加え、自身初となるインスタレーションを発表します。
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■ヨフ
大原崇嘉、古澤龍、柳川智之の 3 人によるアーティスト・コレクティブ。色彩・空間についてのプラグマティック(実践的)なリサーチや、デジタルメディアにおけるイメージの拡張性につい て考察することで、視覚表現の現在性を捉え直す実践を行っています。本展では、デジタルイメージにおいて唐突に「切り抜き/貼り付け」られた画像のように、対象と周囲の環境との視覚的な「断絶」を実空間において実現させることで、事物に内在する観念性について再考します。
プレスリリース提供:PR TIMES