プレスリリース
初夏に向けて、だんだんと気温が上がり、過ごしやすいこの季節。しかし、季節の変わり目は気候も不安定で、寒暖差、湿度の変化も激しいもの。この時期、普段よりもお肌のコンディションが不安定という方も少なくないのではないでしょうか?
株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充)のバイオナチュラル・スキンケアブランド「NEcCO(ネッコ)」が2024年4月に全国の30代〜70代の女性1000人を対象に行った調査によると、「季節の変わり目に、いつも以上に肌の“テカり”や“ベタつき”を感じることがある」という女性は、3人に1人でした。また、「その理由が何かを自分でわかっているか?」という問いには、約6割もの女性が「わかっていない」と答えています。多くの女性がこの時期の肌に感じる“テカり”や“ベタつき”の理由について心あたりがないことが伺えます。
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初夏に“テカり”や“ベタつき”を感じる人は、実は知らない間に肌表面ではなく肌の奥が乾燥してしまう「インナードライ」を起こしている可能性があります。そこで、美容皮膚科医の横山歩依里先生に、インナードライかどうかを推定する方法や対策を伺います。
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【監修】 エルムクリニック麻布院 院長 美容皮膚科医 横山 歩依里先生
広島大学医学部医学科卒業。JCHO東京新宿メディカルセンター及び関連病院(国立国際医療研究センター病院、東京山手メディカルセンター)にて勤務。皮膚科・形成外科研修。2022年7月 エルムクリニック麻布院 開院。美容皮膚科学会所属、ジュビダームビスタ認定医、ボトックスビスタ認定医、日本化粧品検定1級。
■肌のインナードライとは?インナードライの見分け方は?
理想的な肌の状態とは、水分保持能力があり、皮脂が少なく表面がベトついていない状態ですが、その対極にあるのがインナードライを起こしている状態です。皮脂分泌量が多いけれども、皮膚の中は乾燥している状態を指します。
インナードライかどうかの見極め方としては、Tゾーンを中心にベタつきやテカりを感じる“脂性肌”のような皮脂の目立つ見た目であるのに、顎下まわりのUゾーンだけはカサついている、または、洗顔後すぐに乾燥による突っ張りを感じるならば、インナードライである可能性が高いといえます。それに対し、Uゾーンを含めて顔全体にベタつきを感じる、洗顔後にすぐに皮脂が分泌されてくるという実感があるのが脂性肌の特徴といえます。
■インナードライを起こしてしまう原因と対策
・皮脂の取りすぎ
洗浄力の強すぎるクレンジングを使用する、洗顔に時間をかけすぎるなど過度に洗顔しすぎてしまう、あぶらとり紙の多用、自宅やクリニックで必要以上にピーリングをしてしまうなどがインナードライの原因となることがあります。必要以上に皮脂を落としすぎることで、肌が「皮脂が少なくなっている状態だ!乾燥してしまう!」と勘違いして皮脂を過剰に分泌してしまうことで、肌の中は乾燥している一方で皮脂が過多になってしまうという状況が起こります。季節の変わり目に急に皮脂が出てきたと感じても、皮脂を落とそうと慌ててしまうのは禁物です。
また、皮膚にメイクの汚れが残っていると皮脂と混ざり酸化してしまうのでメイク自体はしっかり落とすべきですが、皮脂を根こそぎ落としてしまわない刺激の少ないメイク落としで、かつメイクがしっかり落とせるものを活用しましょう。
ベタつきやザラつきが気になるようであれば、マイルドな酸を使用したピーリングをクリニックの医師の判断で適切にしてもらうのもおすすめです。
・皮脂を気にしてオイル系ケアを避けるのはNG
また、インナードライを起こしている人はベタつきを気にして乳液やクリームを控えてしまうこともあるようですが、これは逆効果。乳液やクリームなど油分でカバーをしっかりして、水分の蒸発を防ぐようにしましょう。また、スキンケアは、素肌と同じpHが5.5〜6.5程度の弱酸性のものがおすすめです。特に、化粧水をたっぷりとつける前に、オメガ3やオメガ6などの人肌のpHに近いといわれるオイルを使ったブースターを使用して角層を柔らかくし、肌の中まで保湿液が入りやすくするとよいでしょう。
・紫外線ダメージ
これからの季節の紫外線にも注意しましょう。肌を無防備に紫外線にさらしてしまうと、肌のバリア機能が低下して水分が蒸発しやすくなり、皮膚内部が乾燥してしまいます。SPF50、PA++++などの紫外線ブロック効果の高いUVベースなどをメイク前に必ずつけるようにしましょう。
・ストレス
精神的なストレスもホルモンバランスを崩し、インナードライを起こすリスクになります。ストレス要因を遠ざけたり、気分転換したりすることも肌状態にポジティブな影響をもたらしてくれる可能性があります。芳香療法などの原理で、ストレスを緩和してくれる香りのスキンケアで心を整えるのを習慣にすることも有効です。
・睡眠不足
肌の保湿機能を正常にはたらかせるためには、肌の細胞を正常に育て、新陳代謝を促す成長ホルモンの分泌がスムーズであることも重要です。成長ホルモンは眠っている間に分泌されますが、睡眠時間が短い、睡眠の質が低いなどの場合、成長ホルモンがスムーズに分泌されず、肌の保湿機能が低下してしまいます。また、睡眠不足は血行不良にもつながり、皮膚へ栄養や酸素がいきわたらなくなってしまうことも。睡眠をしっかりとることで、インナードライの改善につながる可能性があります。
・遺伝的要素も関係
フィラグリンという肌の天然保湿因子が先天的に不足していると肌が乾燥しやすいともいわれます。
・偏った食生活
ダイエットなどによる栄養の偏った食事はインナードライを助長してしまうおそれがあります。ターンオーバーを促進して皮脂分泌をコントロールしてくれる栄養素の代表格は、ビタミンB群(B2、B6、B12)。ビタミンB群が豊富なレバーはおすすめの食材です。また、ビタミンCも皮脂コントロールをしてくれます。市販のビタミンC、ビタミンBのサプリメントを摂取するのもいいですが、クリニックでピリドキサール(活性型ビタミンB6製剤)やシナール(ビタミンCと水溶性のビタミンB群の1種であるパントテン酸を配合した複合ビタミン剤)を処方してもらう方がより良いでしょう。
また、そもそもの細胞のもとはたんぱく質。肌細胞を作るたんぱく質のもととなるアミノ酸をプロテインなどで積極的に摂取するようにしましょう。また、腸内環境を整える乳酸菌入りの食品や発酵食品を積極的に摂ることも忘れずに。
夏を迎える前に、インナードライかどうかを見極め、しっかり対策をして、肌を整えておきたいですね。
プレスリリース提供:PR TIMES