プレスリリース
株式会社外為どっとコムの完全子会社である株式会社外為どっとコム総合研究所(以下、「外為どっとコム総研」、本社:東京都港区、代表取締役社長:竹内 淳)は、個人投資家の外為投資に役立つ外国為替情報の調査・研究を行なっております。今回、FX投資家の実態を調査しましたので、お知らせします。
目次
1.一般社団法人金融先物取引業協会FX投資家動向まとめ
2.株式会社外為どっとコムFX投資家動向まとめ
2-1.FX取引における実現損益
2-2.通貨ペア別取引者数
2-3.平均取引数量
2-4.口座の開設期間
2-5.FX投資の年齢分布
2-6.FX口座開設者動向
3.まとめ
1. 一般社団法人金融先物取引業協会FX投資家動向まとめ
未決済ポジションは過去最高を更新
金融先物取引業協会が12月14日に公表した資料によると、2023年11月の店頭FXにおける取引金額は911兆円と、10月から約23.1%増加した。また、月末時点の未決済ポジション合計は約9.6兆円と前月末比10.5%増加し、金額ベースで過去最高を更新した。
通貨別では、JPY(円)ロングが急速に減少してネットでショートに転じたほか、USD(米ドル)ロング(10月:1.7兆円→11月:3.4兆円)がほぼ倍増した。
取引金額上位の5通貨ペアは、USD/JPY(米ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)の順で、順位の変動はなかった。ちなみに、USD/JPY(米ドル/円)の取引金額は35.0%増だった。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52387/531/52387-531-98a8fba8bff7edf021c62a0a9ce6654d-567x337.png ]
(出所)金融先物取引業協会の「店頭FX月次速報」をもとに、当社が作成。
左軸-取引金額、右軸-ポジション計
グラフ中のデータ単位は百万円
2. 株式会社外為どっとコムFX投資家動向2023年11月
個人投資家、11カ月連続で実現益積み上げ
FX口座数が57万件を超える株式会社外為どっとコム協力の下、2023年11月のFX投資家動向を調査した。
【調査概要】
調査対象:株式会社外為どっとコムのFXサービス「外貨ネクストネオ」利用者(約57万口座)
調査機関:株式会社外為どっとコム総合研究所
調査対象:調査期間中にFXサービス「外貨ネクストネオ」の新規口座開設およびFX取引をした顧客
調査期間:2023年11月1日6:00 〜 2023年12月1日7:00
調査方法:対象期間中の取引データより抽出
(特定の個人を識別できないよう個人情報を匿名化した上で行っております。)
2-1.FX取引における実現損益
FX取引における実現損益でプラスは55.7%、マイナスは44.2%となった。プラスは前月比2.6%ポイント悪化したものの、個人投資家は今年に入り11カ月連続で収益を確保している。
また、株式会社外為どっとコムが公表するUSD/JPY(米ドル/円)の10月末の未決済ポジション比率ではロングが33%、ショートが67%だったものが、11月末にはロングが56%、ショートが44%と逆転しており、USD/JPY(米ドル/円)のショートポジションの利食いが収益確保に大きく寄与した。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52387/531/52387-531-f988f6b00b7cc97e2889752de8c66665-480x288.png ]
2-2.通貨ペア別取引者数
通貨ペア別取引者数のトップ10は、USD/JPY(米ドル/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・MXN/JPY(メキシコペソ/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)・TRY/JPY(トルコリラ/円)・NZD/JPY(NZドル/円)・ZAR/JPY (南アフリカランド/円)・GBP/USD(ポンド/米ドル)の順。
USD/JPY(米ドル/円)、AUD/JPY(豪ドル/円)の1位・2位は不変で、EUR/JPY(ユーロ/円)とTRY/JPY(トルコリラ/円)が各々、順位を一つ上げた。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52387/531/52387-531-02291d97dab130783f3736874bb8a33b-486x326.png ]
2-3.平均取引数量
FX投資家の1注文あたりの平均取引数量は3.9万通貨(39Lot)と前月からわずかに減少した。
USD/JPY(米ドル/円)は、1Lotあたり5,900円の必要保証金(12/26時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は約23万100円となる。MXN/JPY(メキシコペソ/円)は、1Lotあたり400円の必要保証金(12/26時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は1万5,600円となる。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52387/531/52387-531-897df8d8f5bd9995190e9806829d81f3-480x288.png ]
2-4.口座の開設期間
取引をしたFX投資家の口座開設後の期間は、平均109カ月(9年1カ月)へ伸びた。直近2年の平均は101.5カ月(約8年4カ月)となる。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52387/531/52387-531-fdd8f1934d8836acce63418b4e5ff6c9-480x288.png ]
2-5.FX投資の年齢分布
FX投資家の年代別では40代が31%と最多で、次に50代、30代、60代と続いた。40代と50代が半数以上を占める状態は変わっていない。
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52387/531/52387-531-8646d549b32f3712f4a57574c8f1e69a-480x288.png ]
2-6.FX口座開設者動向
新規にFX口座を開設した投資家は、30代が26.3%、40代が25.5%で、この2つの年代が半数以上を占めた。以下、50代が19.5%、20代が17.8%と続いた。
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52387/531/52387-531-9918c4640eeeca7c7cff2b9508d73ae4-480x288.png ]
3.まとめ
2023年11月の為替市場は、米国のタカ派な金融政策が曲がり角に差し掛かりつつあるとの確度がさらに高まり、USD(米ドル)が主要通貨に対して弱含んだ。低調だった米雇用統計や市場予想を下回る米インフレ指標を受けて、JPY(円)は対USD(米ドル)で約2.3%上昇した。
こうした中で、FX個人投資家はそれまで積み上げていたJPY(円)ロングポジションの利益確定を進めた一方、一部の投資家はJPY(円)が高値圏を付けたところを見計らって、ポジションをひっくり返すなど、アクティブに取引をしていた様子が垣間見られた。
過去の調査結果は、マネ育ch( https://www.gaitame.com/media/ )よりご参照ください。
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当社の最大の役割は、お客様にとって信頼に足るパートナーとして貢献すべく、価値ある情報を提供することです。外国為替のプロフェショナルという自負のもと、個人投資家の皆様が外国為替取引を行う際の一助となれるよう、さまざまな活動に取り組んでまいります。
■会社概要
株式会社外為どっとコム総合研究所( https://gaitamesk.com/ )
所在地:東京都港区東新橋2-8-1
代表取締役:竹内 淳
事業内容:(1) 国際金融市場・経済に関する調査、研究、及びその情報の提供、販売 (2) 外国為替取引等に関する調査、研究 (3) 投資に関する各種セミナー、講演会、イベント等の企画、運営及び実施 (4) その他
資本金:50,000,000円
主要株主:株式会社外為どっとコム
[表: https://prtimes.jp/data/corp/52387/table/531_1_c6c03f7ae42c63256154e82b8afbda5a.jpg ]
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