プレスリリース
2月の消費意欲指数は、例年通り落ち込むも 過去5年では同月の最高値に
株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20〜69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。
※1月4-7日に調査
2月の消費意欲指数は42.9点。前月比は-8.5ptと大きく低下するも、前年比は+1.2ptとやや上昇しました。
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Point1 : コロナ禍の影響は限定的で、指数は2月における過去5年の最高値に
例年2月は、年末年始の支出の反動で、1年のなかで最も消費意欲指数が落ち込む月です。今月の42.9点も、前月から-8.5ptと大きく低下しましたが、前年比では、+1.2ptとやや上昇し、過去5年間の2月で最も高い指数となりました。
消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月比では消費にポジティブな回答が減少し(1月442件→2月248件)、ネガティブな回答は増加(1月830件→2月988件)しています。具体的には、前月に多かった「(新年・正月など)季節的な出費(1月137件→2月57件)」や「福袋・初売り・セールがある(1月120件→2月8件)」が大幅に減少し、ネガティブな回答の「今月までに多く買った反動で節約(1月78件→2月150件)」が増加するなど、例年と同様の傾向になっています。一方、前年と比べると、「(コロナ禍で収入減など)金銭的な理由での節約・我慢(21年2月263件→22年2月186件)」が減少しています。また、 「家族・友人のイベント(21年2月16件→22年2月36件)」や「バレンタインデー(21年2月11件→22年2月22件)」といった催事の回答が増加しています。
コロナ禍に関する回答をみると、消費にネガティブなものは前月比・前年比ともに減少しており(21年2月260件→22年1月93件→2月86件)、特に前年と比べて「コロナ禍で外出・買物自粛(21年2月114件→22年2月27件)」などが大きく減っています。本調査実施時期(1月上旬)は、オミクロン株の感染が広がりはじめた頃ですが、消費意欲への影響は限定的なようです。しかし、その後さらに感染が急拡大しており、コロナ禍の消費意欲に与える影響について、今後も慎重にみていく必要がありそうです。
Point2 : 消費意向は多くのカテゴリーで前月比減も、前年比では増加
「特に買いたいモノ・利用したいカテゴリーがある」人は22.5%で、前月比-7.5ptの低下、前年比は+2.4ptの上昇となっています。カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では、「ファッション」「外食」「飲料」「レジャー」をはじめとして、16カテゴリー中12カテゴリーで20件以上減少しています。一方、前年比では、「ファッション」「旅行」「理美容」「外食」など、16カテゴリー中6カテゴリーで20件以上増加しており、前年2月と比べると消費意向が高まっていることがうかがえます。
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