プレスリリース
人生100年時代だが、健康寿命には「75歳の壁」がある!
ビジネス書や実用書を中心に出版する株式会社クロスメディア・パブリッシング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:小早川幸一郎)は、2023年12月1日に書籍『75歳の親に知ってほしい!筋トレと食事法』を刊行します。著者の大坂貴史医師は、糖尿病を専門とする内科医で、長年、糖尿病予防のための食事や運動についての研究・指導を行ってきました。本書では、高齢者及びその家族が日々の生活で直面する「予防医学としての筋トレと食事法」を取り上げ、それらに対する具体的で実践的なアプローチを科学的根拠をもとに解説しています。
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平均寿命と健康寿命の違い
2019年の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳ですので、1950年と比べると70年あまりで男女とも20年以上も長生きになっています。それだけに現在の高齢者の人は今までと比べて若々しくなっています。また、100歳以上の年齢の人を百寿者と呼びますが、百寿者の人口も現在6万人以上いるとされていて、こちらも統計を取り始めた1963年の時の153人と比べて、大幅に増えています。さらには、2007年以降生まれの50%以上の人が100歳以上生きるという話もあります。しかし、すべての人が元気で長生きであるわけではありません。平均寿命とは別に健康寿命という概念が存在します。
健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことを言います。2019年の健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳とされていて、先ほどの平均寿命との差は男性8.73歳、女性12.07歳です。つまり、75歳を境にして「健康な人」「健康でない人」の分かれ道になっているということです。こういった時間をどのように短くしていくのかというのが非常に大切になってくるのです。
そこで、本書では高齢の人が元気で長生きするためのエッセンスを「食事」と「運動」を中心に科学的根拠をもとに解説しています。
メタボからサルコへ
メタボリックシンドロームという言葉を聞かれたことがある人は多いでしょう。このメタボは日本では2005年に基準が設けられ、さまざまな自治体や企業でメタボ健診として健診が実施されています。
メタボは主に中年における健康の問題ですが、高齢者における健康の問題の大きなひとつにサルコペニアというものがあります。このサルコペニアというのは筋肉が少なくなることによって体力が落ち、介護状態につながる危険な状態とされています。65歳以上の11〜24%がサルコペニアであると言われていて、サルコペニアになると転倒しやすく骨折もしやすいので、年をとった時にサルコペニアにならないような対策が重要となってきます。筋肉を維持するためには運動が大切だろうというのはイメージがしやすいと思いますが、実は食事の質に関しても同様に重要です。
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中年時代にはもっと食事を減らすことが健康につながっていたのが、人生のどこかでそれが逆に栄養素の量(食事の質)を増やすことが健康につながるという、難しい課題が出てしまうのです。多くの高齢の人は自然に食事を食べる量が減っていき、それに伴って痩せていくことでサルコペニアになりやすくなります。とくにメタボ対策で食べすぎを注意されていた人は食事量が減って痩せてよかったと思っていたら筋肉ばかり減り、脂肪はそのままになってしまう「サルコペニア肥満」というメタボとサルコの両方とも合わさった状態となってしまいます。この「サルコペニア肥満」はサルコ単独と比べてより不健康であることが報告されているため、できるだけ避けたい状態です。
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食事面だけ考えますとメタボからサルコへの転換期を見逃さないようにすることが重要ですが、一貫してどちらの対策でも重要なのが「筋トレ」です。メタボリックシンドロームにもサルコペニアにも身体活動を維持し続けるということが対策に必要不可欠です。厳密にはメタボリックシンドロームには有酸素運動が中心で、サルコペニアには筋肉トレーニング(筋トレ)が中心となっていますが、体を動かさないことがどちらにも悪いことは間違いありませんので、人生において日常的に体を動かすことは大切だと考えられます。
目次
Chapter1 75歳以上でも、筋トレと食事は裏切らない
Chapter2 科学的に証明された、よい食事
Chapter3 科学的に証明された、よい筋トレ
Chapter4 科学的に証明された、よいリラクゼーションと予防医学
Chapter5 最新論文の新常識カレーを食べると健康的?
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著者紹介
大坂貴史(おおさか・たかふみ)
医師。京都府立医科大学卒業後、京都南病院で初期臨床研修を経て京都第二赤十字病院 に就職。その後、京都府立医科大学大学院博士課程で医学博士を取得し、現在は綾部市 立病院 内分泌・糖尿病内科部長、京都府立医科大学大学院医学研究科内分泌糖尿病代 謝内科学講座客員講師。糖尿病専門医・指導医、総合内科専門医、日本医師会認定健康 スポーツ医。市中病院で糖尿病をもつ患者さんを診察しながら、大学で糖尿病に対す る研究を行っている。糖尿病と筋肉、糖尿病運動療法が専門。幸せになる運動の開発が 現在の研究テーマ。趣味は料理とワイン。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート、 SAKE DIPLOMA。居合道・弓道・合気道有段者。YouTube、Xで医療情報を発信している。 YouTubeの掛け声は「健康はぁ〜筋肉ぅ〜」
書籍情報
『75歳の親に知ってほしい!筋トレと食事法』
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著者:大坂貴史
定価:1,480円(本体1,628円+税)
体裁:四六判 / 280ページ
ISBN:978-4-295-40901-4
発行:株式会社クロスメディア・パブリッシング(クロスメディアグループ株式会社)
発売日:2023年12月1日
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/80658/table/497_1_ae600d1f4f48722b310d59fb7103a5a8.jpg ]
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