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株式会社NHK出版

社会状況の変化が著しい今、新たな「哲学」の方向性を指し示す『現代哲学の論点 人新世・シンギュラリティ・非人間の倫理』が発売

(PR TIMES) 2022年03月11日(金)17時15分配信 PR TIMES

ネットと民主主義、感染症と行動の自由、人間のサイボーグ化、気候変動、AI・動物の権利など8つのテーマを議論

 「人間」を中心とした近代哲学の前提が今、揺らいでいます。パンデミックやテクノロジーの進化など、社会状況の変化によって、哲学には今どのような「問い」が生まれているのでしょうか?
 このたび発売の『現代哲学の論点 人新世・シンギュラリティ・非人間の倫理』(NHK出版、2022年3月10日刊)では、哲学の最前線で起きている地殻変動を、ネット時代の民主主義のあり方から、IT化と公私の変化、人新世とエコロジー、シンギュラリティとトランスヒューマニズム、動物・AIなどの「非人間」の倫理まで、8つの具体的な論点として提示し解説します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/18219/467/resize/d18219-467-ae74d578be8cb9c26fda-2.jpg ]

 本書では、著者の仲正昌樹氏が知的刺激を受けていろいろ考えてみたくなったテーマを8点ほど取り上げます。そして、それらがそれぞれどういう哲学的インパクトを持っているか、相互の連関を念頭に置きながら論じていきます。また、すでによく知られている哲学的言説や文学作品なども参照しながら、それが現在の問題状況においてどのような新たな意味を獲得したかについて、著者自身の考察を加えます。8つのテーマは、以下の通りです。


討議倫理(公共的理性)とは何か、なぜそれが現代の政治哲学で話題になるのか
人はなぜルールに従うのか
IT化によって近代の「公/私」区分はどう変化するのか、また公私の感覚は変化するのか
科学技術の発展によって「ヒューマニズム」はどうなるのか、「ポストヒューマン」な思考が台頭するのか
動物倫理を含む非人間の倫理はどう構想され得るのか
人新世と新しい実在論はどういう関係にあるのか
ポスト・ヒューマンな文脈において「科学」観はいかに変わるか
自己決定とは何か、何が自己決定を可能にするのか


 いずれのテーマも、認識や行為の「主体」としての「人間」に関する近代哲学の常識が揺らぎ、新しい思考の軸を求める動きと見ることができます。これら全体を読むことで、著者が現時点で思い描く「これからの哲学の方向性」のイメージが浮かび上がるようになっています。

 哲学と聞くといかにも難しそうに感じるかもしれませんが、本書で議論されているのは、現在人類が直面している難題の是非や、それらの倫理についてなど、決して私たちとも無関係ではない事柄なのです。実際的な問題を哲学という目を通して見つめることで、半歩先の社会についてともに考えましょう。



著者情報

仲正昌樹 (なかまさ・まさき)
1963年広島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了(学術博士)。現在、金沢大学法学類教授。著書に『悪と全体主義』『現代哲学の最前線』(NHK出版新書)、『現代思想の名著30』(ちくま新書)、『マルクス入門講義』(作品社)、『哲学JAM―現代社会をときほぐす』(共和国、全三巻)など多数。



『現代哲学の論点 人新世・シンギュラリティ・非人間の倫理』構成

まえがき

第一章 ネット化する世界で「議論」は可能か――公共的理性のゆくえ
第二章 人はなぜルールに従うのか――「ルール」の起源
第三章 プライバシーは消滅するのか――変貌する公/私の境界線
第四章 テクノロジーは「超人」を創るか――ヒューマニズムv
第五章 動物やAIにも権利はあるか――非人間の倫理
第六章 エコロジーはなぜ哲学の問題になるのか――人新世と新しい実在論
第七章 科学はどこまで客観的か――ポスト・ヒューマンな「科学」論
第八章 我々は“自由意志の主体”か――「自己」決定の条件

あとがき
索引



商品情報


[画像2: https://prtimes.jp/i/18219/467/resize/d18219-467-0c29a5ee3a95d53423d5-1.jpg ]

出版社:NHK出版
発売日:2022年3月10日
定価:1,023円(本体930円)
判型:新書判
ページ数:272ページ
ISBN:978-4-14-088667-0
URL:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000886672022.html
https://www.amazon.co.jp/dp/4140886676



プレスリリース提供:PR TIMES

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