プレスリリース
「こんな小説、読んだことがない」発売前から話題騒然!「女性が幹部自衛官として生きるとは?」「艦長とはこんな仕事だったのか」警察小説&お仕事小説、双方の魅力を備えたミステリ新シリーズここに出航!!
実際に海上自衛隊に在籍した作家・時武里帆が、理想の指揮官を目指す早乙女碧を描く文庫書下ろし『護衛艦あおぎり艦長 早乙女碧』を2月28日に、第2弾『試練 護衛艦あおぎり艦長 早乙女碧』を3月28日に、新潮社より刊行します。
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全長137メートル、乗員約170名。機関砲、ミサイル、魚雷といった武装に加え、ヘリコプター1機を搭載した実働護衛艦「あおぎり」、その艦長に抜擢されたのは、国立大学教育学部を卒業後、自衛官の道に自ら進んだ、早乙女碧二佐だった──。実際に海上自衛隊三尉であった著者の体験をベースに、徹底取材を重ねて描かれた、エンターテインメント小説シリーズが、ここに船出します。
かつての帝国陸海軍には女性兵士は存在せず、ましてや女性が指揮を執るなど将兵の想像の埒外にありました。翻って現代、世界各国で女性軍人が活躍しています。2014年に米海軍に女性大将が誕生。日本でも女性が艦長に抜擢され、16年には女性海将補(旧軍少将に相当)が誕生しています。
でも、まだまだ女性自衛官は少数派。ましてや、女性艦長はごくごく少数に留まる存在です。
■著者の言葉
「海上自衛隊──伝統を重んじる組織の中で道を切り拓いてきた女性自衛官たちは、その道の先をどう歩んでいくのか。新たなステージを生きる彼女たちの姿を描いてみたかった。」
時武里帆さんは、さらにこう語ります。
「海上自衛隊のほぼすべての職域が女性に開放された今、女性たちが職域開拓のために挑戦する段階はそろそろ終わりを告げたように思います。現在は切り拓かれた道をどう歩んでいくかが問われる段階。碧はまさにこの段階を生きるヒロインとして描きました。女性艦長を主人公に据えて群像劇を描く、そのハードルの高さをひしひしと感じつつ、「がんばれ、がんばれ」と碧に、そして自分自身にもエールを込めて執筆した次第です」
第一巻解説者の村上貴史さんは「大半の読者にとって馴染みのない世界を描いた小説を、読み手を十分に愉しませるものとして見事に世に送り出した」と評し、第二巻解説の大矢博子さんは「個々の持ち場で力を発揮するプロたちと、それを統率し、決断するリーダー。ミリタリーファンはもちろんだが、警察小説や企業小説のような組織ものが好きな人にもぜひお読みいただきたい」と評してくださいました。
第一巻では海上自衛隊護衛艦の知られざる内部をご案内しつつ、いよいよ初出港というタイミングで発生した部下の失踪事件とその解決を描きます。第二巻では、民間人多数を乗せての「体験航海」で発生した多重の危機(航空機救難、艦内で発生した急病人など)に立ち向かう女性艦長の姿が描かれています。
■著者略歴
時武里帆(ときたけ・りほ)
1971(昭和46)年、神奈川県生れ。‘94(平成6)年、明治大学を卒業し、海上自衛隊幹部候補生学校に入校。任官後、女性自衛官として初めて遠洋練習航海に参加する。練習艦「みねぐも」に勤務後、退職。2014年、時武ぼたん名義で『ウェーブ 小菅千春三尉の航海日誌』でゴールデン・エレファント賞大賞を受賞し、小説家としてデビュー。同名にてエッセイ『就職先は海上自衛隊 女性「士官候補生」誕生』『就職先は海上自衛隊 文系女子大生の逆襲篇』を上梓。本作よりペンネームを改める。
■書籍データ
【タイトル】護衛艦あおぎり艦長 早乙女碧
【著者名】時武里帆(ときたけ・りほ)
【発売日】2022年2月28日
【判型】文庫版(320ページ)
【価格】649円(税込)
【ISBN】 978-410-103841-4
【URL】 https://www.shinchosha.co.jp/book/103841/
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