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館蔵資料展「イランの技とデザイン:奥井コレクション展」開催

(PR TIMES) 2022年05月17日(火)15時45分配信 PR TIMES

陶器を通じ先史時代〜近代に至るまでの多様な時代を感じる奥井コレクション、初公開!

 2021年、奥井俊美氏が収集した資料を松戸市立博物館に寄贈いただきました。奥井氏のコレクションはイラン等で収集され、イスラーム陶器を中心に先史時代から近代に至るまでの多様な時代の資料を含み、総数は313点にのぼります。本展覧会では、初公開となる奥井コレクションの資料を通じて、各時代のイランを特徴づける製作技術やデザイン、それらの歴史的背景を紹介します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/15010/384/resize/d15010-384-26997a066030ad1d5bb1-0.jpg ]




 イランおよび周辺地域に由来する銅石器時代〜イスラーム時代(前5千年紀〜後14世紀まで)の資料を展示します。奥井コレクションから167点、従来からの所蔵資料2点の延べ169点。展示は時代ごとに分け4章で構成します。


I. いにしえの造形:銅石器時代〜サーサーン朝期(前5千年紀〜後7世紀)

 イスラーム以前の資料を紹介します。最も古い資料は銅石器時代の土器です。赤い化粧土をかけ、黒の顔料で文様を描いています。

 奥井コレクションには前1000年前後、鉄器時代の初めごろの資料があります。表面が丁寧に磨かれた黒い土器や、ルリスターン青銅器とよばれる青銅製の武器、装飾品などが特徴的です。
[画像2: https://prtimes.jp/i/15010/384/resize/d15010-384-b4017bdf742a2cf114c1-1.png ]


II. イスラームの多彩なデザイン:9〜11世紀

 9-10世紀ごろ、イラン北東部のニーシャ―プールでは多様な陶器が作られました。奥井コレクションからニーシャ―プールと共通する特徴をもった陶器を紹介します。
[画像3: https://prtimes.jp/i/15010/384/resize/d15010-384-18f61e773ae5b36a1e29-4.jpg ]


III. 技術革新とターコイズブルー:12世紀後半〜13世紀前半

 イスラーム陶器らしいターコイズの釉薬をかけた陶器は12世紀以降に作られたものです。従来の天然陶土に代わってフリット胎土という土が使われ始めたため、釉薬もフリット胎土と相性がいいものに変わり、ターコイズの発色が可能になったのです。 [216_青緑釉下穿孔・刻線文鉢] [188_白釉上エナメル彩植物・抽象文鉢] この時期には、焼き上げた釉の上から着彩し、再度焼成したエナメル彩陶器など高度な技術と手間を要する陶器も作られ、高級品として珍重されたと考えられています。
[画像4: https://prtimes.jp/i/15010/384/resize/d15010-384-ef8b3c62718f9b274d33-2.jpg ]


IV. モンゴリアン・インパクト:13世紀後半〜14世紀

 13世紀中ごろ、モンゴルがイランに侵攻し、イルハン朝が成立します。そのような歴史的背景のもと、陶器には中国的な器の形や文様が採用されるようになります。
[画像5: https://prtimes.jp/i/15010/384/resize/d15010-384-bf444d39bbb80eef95f2-3.jpg ]



展示会期:2022年4月29日(金・祝)〜6月12日(日)(月曜休館)
9時30分〜17時(入場は16時30分まで)
展示会場:松戸市立博物館 企画展示室
交通アクセス:1.JR新八柱駅・新京成線八柱駅より徒歩約15分
または同駅から新京成バス3番乗り場より小金原循環・新 松戸駅行「森のホール21・公園中央口」下車すぐ
2.JR新松戸駅から新京成バス3番乗り場より新八柱駅行「森のホール21・公園中央口」下車すぐ
観覧料:無料


【本件に関するお問い合わせ先】
■松戸市教育委員会 文化財保存活用課(博物館)
所在地:松戸市千駄堀671
TEL:047-384-8272(西村・加藤) FAX:047-384-8194



プレスリリース提供:PR TIMES

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