プレスリリース
安田倉庫の総合物流情報システムのモダナイゼーションを日本IBMとレッドハットがRed Hat OpenShift Service on AWSを活用し支援
お客様ごとに異なる商品・業務特性への企業の対応力を強化
安田倉庫株式会社(代表取締役社長 藤井 信行、以下 安田倉庫) と日本アイ・ビー・エム株式会社(代表取締役社長 山口 明夫、以下日本IBM)、レッドハット株式会社(代表取締役社長 岡 玄樹、以下レッドハット)は、安田倉庫の総合物流サービス事業のデジタル・トランスフォーメーション (DX)を支える「総合物流情報システム」において、Red Hat OpenShift Service on AWS ( https://aws.amazon.com/jp/rosa/ )を活用したハイブリッド・クラウド環境でモダナイゼーションが実現されたシステムを2023年2月に稼働させたことを、発表しました。
日本IBMが、モダナイゼーションのロードマップ策定から、概念検証(PoC)による実現性の確認、安田倉庫の基幹システムで利用しているIBM i とレッドハットとアマゾン ウェブ サービス (AWS)が共同で運営するターンキーアプリケーションプラットフォーム Red Hat OpenShift Service on AWSを基盤とするコンテナ技術と、業務を部品化したマイクロサービスを適用した基幹システムのモダナイゼーションを支援しました。
安田倉庫グループは、国内での労働力不足等を背景にしたAI・ロボティクス等新技術の活用促進や、ワークスタイル・ライフスタイルの多様化など、変化の激しい事業環境を踏まえ、お客様のニーズに柔軟に対応することが求められています。そこで、「長期ビジョン2030」とそれを実現するための中期経営計画「変わらず、変える。YASDA Next Challenge 2024」( https://www.yasuda-soko.co.jp/ir/tabid/122/Default.aspx ) を策定し、物流事業において付加価値の高いロジスティクス・サービスの提供による取引拡大や物流施設の増強など事業基盤の強化を図るなど、事業拡大に向けたグループ経営インフラの強化に取り組んでいます。
この度Red Hat OpenShift Service on AWS上に稼働した「次世代総合物流情報システム」は、個別のお客様の商品特性や業務特性に対応した機能の提供スピードを向上させる同時に、新しいサービスを実現するための最新技術を活用することで、付加価値の高いサービスを継続的に提供することが可能になります。また、基幹システムの段階的なモダナイゼーションの最初のステップとして、インターネットを経由したお客様からの入出庫指示や作業状況などの物流情報をリアルタイムでお客様と共有し、さらに各倉庫現場での作業状況の全社レベルでの可視化や、PC、ハンディターミナル、スマートフォンなどのデバイスの活用により、業務のデジタル化と効率化を実現しています。
さらに、お客様ごとに特性の異なる商品や、入出庫に伴う固有業務への対応を容易にするため、安田倉庫はRed Hat OpenShift Service on AWSを通してマイクロサービスを適用することで、最適化した物流サービスを短期間で提供すると共に、現行システムの課題の1つであるプログラム資産の肥大化を抑制することを目指しています。
なお、当システムでは部品化したマイクロサービスの実行基盤としてRed Hat OpenShift Service on AWSを採用し、基幹業務に求められる高い可用性と多様な稼働環境の効率的な運用/管理を実現しています。また、マイクロサービスが適用された業務ロジックの再利用に加えて、CI/CD環境の整備により開発、テスト、デプロイの自動化と効率化を行うことで、アプリケーション開発プロセス全体のスピード向上を実現しています。
今後は、IBM i 上で稼働している業務の中でビジネス環境の変化に追随する必要性の高い業務領域を段階的にRed Hat OpenShift Service on AWS上に移行していくことで、プラットフォームの管理・サポート・更新をレッドハットとAWS双方のエキスパートが一貫して行うとともに、新しい技術を積極的に採用し活用することで、サービスの高度化を図っていく予定です。
安田倉庫では、Red Hat OpenShift Service on AWS上に稼働した「次世代総合物流情報システム」により、お客様のニーズに柔軟に対応しつつ、付加価値の高いサービスを持続的に提供することを可能とし、世界に誇れるYASDAブランドと革新的テクノロジーの融合で全てのステークホルダーの期待を超える企業グループを目指します。
以上
安田倉庫株式会社について
安田倉庫株式会社は 1919 年の創立以来、倉庫業を中核として物流事業を首都圏から全国に展開し、さらにお客様のニーズにお応えすべくアジアを中心に海外へとネットワークを拡げてまいりました。また早くから不動産事業にも力を入れ、両事業の活動を通じ社会の豊かさと夢の実現の為に努力を続け今日に至っております。
安田倉庫グループでは更なる飛躍に向けた事業体制の構築を図るべく、2030 年のあるべき姿を描いた「長期ビジョン 2030」を策定し「世界に誇れる YASDA ブランドと革新的テクノロジーの融合で全てのステークホルダーの期待を超える企業グループを目指す」ことと致しました。
また、2022 年度からの 3 年間を対象とする中期経営計画「変わらず、変える。YASDA Next Challenge 2024」において「DXの基盤としての情報システム高度化」を成長戦略の重要な柱と位置付けております。
安田倉庫に関する詳しい情報は、https://www.yasuda-soko.co.jpをご覧ください。
日本アイ・ビー・エム株式会社について
日本アイ・ビー・エム株式会社は、世界175カ国以上でビジネスを展開するIBMコーポレーションの日本法人で、基礎研究をはじめ、ビジネス・コンサルティングから、ITシステムの構築、保守まで一貫したサービスの提供を通じて、お客様の企業変革やデジタル・トランスフォーメーションを支援しています。詳細については、https://www.ibm.com/jp-ja/ をご参照ください。
レッドハット株式会社について
Red Hat は、Red Hat(R) Enterprise Linux(R) でオペレーティングシステムに革命を起こしました。今では幅広いポートフォリオを取り揃え、ハイブリッドクラウド・インフラストラクチャ、ミドルウェア、アジャイル・インテグレーション、クラウドネイティブ・アプリケーション開発、運用管理および自動化などのソリューションを提供しています。
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