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INAXライブミュージアム企画展 光を集め、色を放つ ―建築を彩る多田美波の造形―

(PR TIMES) 2023年09月07日(木)17時15分配信 PR TIMES

Gathering Light, Radiating Color:The Works of Tada Minami in Architecture

【会期】 2023年10月7日(土)〜2024年3月26日(火)
【会場】 INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」 企画展示室
株式会社LIXIL(以下LIXIL)が運営する、土とやきものの魅力を伝える文化施設「INAXライブミュージアム」(所在地:愛知県常滑市)では、2023年10月7日(土)から2024年3月26日(火)まで、企画展「光を集め、色を放つ ―建築を彩る多田美波の造形―」を開催します。本展は、光の性質を素材に取り入れてきた彫刻家・多田美波が建築空間のために制作した21作品を、完成写真のほかスケッチ、模型、素材サンプルなどの実物資料で紹介し、多田の造形の魅力と源流を探ります。
URL: https://livingculture.lixil.com/ilm/see/exhibit/tadaminami/

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15099/357/15099-357-250935a6030c3d6fbc0b44cdcefaeadd-541x464.png ]

1960年代より頭角を現し、長く第一線で活躍した多田美波(1924-2014)。彫刻家として名を馳せた多田は、独立した立体造形のみならず、500もの作品をさまざまな建築空間につくりあげています。「帝国ホテル 東京」の色彩豊かな光壁、「リーガロイヤルホテル(大阪)」の光造形、「新宿住友ビル」の吹抜天井造形など、反射や透過といった「光」の性質を取り入れた独自の表現で空間を新たな次元へと導こうとしました。そのために、アルミニウム、ステンレス、アクリル、ガラスなど当時の新素材に技術を掛け合わせ、大胆に発想し、緻密に考え抜くことで、優美で二つとない世界を実現させていたのです。

生誕百年を2024年に控え、本展では、多田美波が多くのエネルギーを注いだ建築空間に関わる作品に焦点を当てます。数ある作品の中から上記3作品を含む21作品について、作品写真のほか、今回初公開となるスケッチ、模型、色見本、素材サンプルなど制作プロセスの一端を語る資料で紹介。空間を意識し、細部までこだわり抜いた多田美波の造形の魅力と源流を探ります。


■開催概要
企画展 光を集め、色を放つ ―建築を彩る多田美波の造形―
Gathering Light, Radiating Color:The Works of Tada Minami in Architecture
【会期】2023月10月7日(土)〜2024年3月26日(火)
【会場】INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室
    〒479-8586 愛知県常滑市奥栄町1-130 TEL:0569‐34‐8282 FAX:0569‐34‐8283
【休館日】水曜日(祝日の場合は開館)、2023年12月26日(火)〜2024年1月4日(木)
【観覧料】共通入館料にて観覧可 (一般:700円、高・大学生:500円、小・中学生:250円)
【主催】INAXライブミュージアム 【企 画】INAXライブミュージアム企画委員会
【協 力】多田美波研究所(岩本八千代、渡部克己、本間充明)
【展示デザイン】+建築設計 田代朋彦 【会場グラフィック】小林すみれ
【URL】https://livingculture.lixil.com/ilm/see/exhibit/tadaminami/

■本展の構成/見どころ
本展の会場は大きく2つに分けて構成します。前半の空間では、今回取り上げる作品について、完成当時の臨場感あふれる空間写真で作品のダイナミックさと精緻さを紹介します。後半では、作品を「多彩なる調和」「静と動の創出」「光の連鎖」という、それぞれがもつ特徴を3つのフレーズに分けて展示します。作品ごとに、制作に関わる実物資料や制作過程の写真などを完成写真パネルとともに展示し、多田が目指した作品のディテールに迫ります。

【イントロダクション】・大画面でご覧いただく作品写真のスライドショー
完成当時の建築空間における作品写真を壁面に投影し大画面でご覧いただきます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15099/357/15099-357-8e301fa12be41a71b7a97228230dc3a0-441x333.png ]

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15099/357/15099-357-f85b92f21847373c56ab85be6bfb11c9-487x362.png ]


【多彩なる調和】 5作品の写真パネルと制作に関わる実物資料を展示
複雑な色の重なりが調和をもたらすーこの特徴を代表するのが「帝国ホテル 東京」や「東京芸術劇場」の光壁です。いずれも、素材として使われたガラスブロックのサンプルを展示し、色や形状が異なる様やガラス特有の光の効果が生まれる工夫などもご覧いただきます。「春日井市庁舎」(愛知)からは、製作会社とともに研究を重ねるほどこだわったラスター釉の陶板レリーフのサンプルを、また「聖徳大学」(千葉)からはアルミ製の緞帳(どんちょう)の煌めくパーツを展示。建築空間の一部を構成する作品写真と間近に見るディテールを見比べながら、作品の魅力に触れていただきます。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15099/357/15099-357-2018dfaf11c2c0630a37c664566db60d-304x330.png ]

[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15099/357/15099-357-34fc38001dedfe0541d0ac383cd3113d-326x318.png ]

[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15099/357/15099-357-087bbad8a31c8810adc2ad8f1b6e80da-316x331.png ]


【静と動の創出】 7作品の写真パネルと制作に関わる実物資料を展示
視覚的に動きを感じる、生きている立体をつくろうとした多田。ここでは、空間に馴染む静けさとともに、錯覚による動きを感じさせる作品を紹介します。「新宿住友ビル」にある三角柱の吹き抜け空間につくられた「光屋根」(吹抜天井造形)は三角形の多面体で構成され、いくつも模型をつくりながら形が決められました。写真7は天井から光が降り注ぎ、万華鏡のような様。その他、昼夜二つの顔をもつ「銀座Leeビル」のファサードデザインは、もはや建築家の仕事ともいえる作品です。
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15099/357/15099-357-02050eb668f2507db26caf8bd193ddcb-956x238.png ]


【光の連鎖】 7作品の写真パネルと制作に関わる実物資料を展示
ガラスや金属の内に潜む光源は、反射し、連なり、見えない分子の集まりである空間に方向性と形をつくりだします。ここでは主に照明の機能をもつ作品とその制作過程の一部を紹介します。「リーガロイヤルホテル(大阪)」の《瑞雲》(写真3)は日本庭園をイメージしたラウンジのためにつくられた光造形で、雲のイメージを小さなガラスの集合体で表現しました。また「紀尾井ホール」(東京)のホールを飾るシャンデリアは多田が雪の結晶を表現したものです。781枚のガラスがいくつも重なり合っています。ドローイング、ガラスのパーツ、模型などの展示から、光の反射効果を引き出す工夫などが見て取れます。
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15099/357/15099-357-1e730d2937a5116dfd2d5fbbd45bcbdf-354x299.png ]

[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15099/357/15099-357-b6532ef25a7229ee380bf499f981cc47-306x315.png ]

[画像10: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15099/357/15099-357-7cf039a8fd75fe7143e5eb828f4fb9e0-284x330.png ]


■略歴
多田美波 ただ・みなみ
1924-2014
彫刻家。1924年父親の赴任先である台湾・高雄で生まれる。その後、京城(現・ソウル)で成長期を過ごす。幼い頃より絵画を始め、1937年13歳で官展に出展。1944年女子美術専門学校(現・女子美術大学)西洋画科卒業。独学で彫刻を始め、1956年金属、立体作品と光による空間造形を発表。1962年多田美波研究所設立。戦後、工業技術の発達に伴い登場した新しい素材と技術にいち早く取り組み、光の透過や反射・屈折に着目した作品を多数手がける。その造形は環境や建築と調和し、彫刻においては鑑賞者を作品に入れ込むなどで、量塊に着目する古典的な表現からの変革をはかったと称される。2014年逝去。生涯で彫刻作品200、建築関連作品500をつくりあげている。主な受章・受賞に1979年第1回ヘンリー・ムーア大賞、1981年第6回 吉田五十八賞 、1988年紫綬褒章 受章、1994年勲四等宝冠章 叙勲などがある。


■関連イベント
講演会「多田美波の造形 制作を共にして」
講師:岩本八千代(多田美波研究所 所長)、渡部克己(同副所長)
開催日時:2024年1月27日(土)14:00-15:30
場所:講義室(INAXライブミュージアム「世界のタイル博物館」1階)
参加費:1200円(税込)*入館チケットおよび展覧会関連冊子付き
定員:30名
申込受付開始日:2023年11月2日(木)
※お申込み方法などの詳細については当館ウェブサイトをご覧ください。
≪内容≫
講師の岩本氏と渡部氏は、多田が1962年に設立した「多田美波研究所」でいくつもの作品を共に制作してきました。今回は本展で紹介できなかったものを含めた建築関連の作品を巡り、多田が作品に込めた思いや制作中の試行錯誤、また一番身近で見てきた多田の人物像と作品の魅力について語っていただきます。


■関連冊子
『光を集め、色を放つ ―建築を彩る多田美波の造形―』
2023年10月7日発刊予定 定価550円(税込)p36 全カラー頁

彫刻家・多田美波の仕事から、その多くを占める建築空間における作品にフォーカスした一冊。そのうち21作品を、完成当時の作品写真だけでなく、創造のプロセスにも触れる構成で紹介。多田美波がつくる造形の魅力と源流を探ります。

執筆者:細田雅春(建築家・佐藤総合計画 代表取締役会長)

*INAXライブミュージアム内ショップおよびLIXIL公式オンラインショップで購入可。


■INAXライブミュージアム概要
[画像11: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15099/357/15099-357-e24dac515d25b00f2a51983b04751f2d-237x306.jpg ]

『INAXライブミュージアム』
所在地:愛知県常滑市奥栄町1-130
TEL:0569-34-8282
休館日:水曜日(祝日の場合は開館)、年末年始
共通入館料:一般:700円、高・大学生:500円、小・中学生:250円
ホームページ:https://livingculture.lixil.com/ilm/
Facebook:https://www.facebook.com/LIXIL.culture
Instagram:https://www.instagram.com/lixil_inaxmuseums/

やきもの製品のテクノロジー拠点、愛知県常滑市にLIXILが開設する文化施設。「窯のある広場・資料館」「世界のタイル博物館」「建築陶器のはじまり館」「土・どろんこ館」「陶楽工房」「やきもの工房」の6館から成る“体験・体感型ミュージアム”。
土からやきものまで、その歴史や文化、美しさや楽しさを伝えています。
土と陶の魅力に触れる体験教室や企画展、ワークショップも開催。



About LIXIL
LIXILは、世界中の誰もが願う豊かで快適な住まいを実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的なトイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、提供しています。ものづくりの伝統を礎に、INAX、GROHE、American Standard、TOSTEMをはじめとする数々の製品ブランドを通して、世界をリードする技術やイノベーションで、人びとのより良い暮らしに貢献しています。現在約55,000人の従業員を擁し、世界150カ国以上で事業を展開するLIXILは、生活者の視点に立った製品を提供することで、毎日世界で10億人以上の人びとの暮らしを支えています。
株式会社LIXIL(証券コード: 5938)は、2023年3月期に1兆4,960億円の連結売上高を計上しています。
LIXILグローバルサイト:https://www.lixil.com/jp/
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プレスリリース提供:PR TIMES

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