プレスリリース
雨風にさらされ丸みを帯び、年月と共に変わっていく、自然の中のすてきな仏さまたち!
株式会社大和書房(本社:東京都文京区、代表取締役:佐藤 靖)は『道ばた仏さんぽ』(半田カメラ 著)を2022年3月12日に発売いたします。
東北から九州まで、個性あふれる石仏の数々
ゆるい面持ちで無数に並ぶ癒しの羅漢さん、圧倒的なスケールでも、優しげなお不動さま、ぐるぐる回りながら参拝する異貌の石仏…
日本には、自然の石でつくられた仏像(=石仏)や、崖や岩に彫られた仏像(=磨崖仏)がいっぱい!
まだ見ぬすてきな石仏を求めて、道の傍らなどの身近な場所から人里離れた山奥まで、日本全国をまわりながら出会った、会いに行きたいとっておきの石仏さまたちをオールカラー252点でご紹介します。
知らなければ通り過ぎてしまうめくるめく石仏の世界へ
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【はじめにより】
石仏の世界は自由な魅力に溢れています。仏像には「その仏さまがどのような姿をされているか」について決まり事があり、一般的にはそれに従ってつくられます。ところが石仏には決まり事を飛び越え、自由な発想でつくられた個性溢れるものがたくさんあります。中にはプロではない素人の作と思われるものもあり、稚拙であるからこそ純粋さが伝わり、 愛おしく感じたりもします。そうかと思えば「これが本当に石なの?」と目を疑うほど精巧で動き出しそうな石仏もあり、振り幅の大きさに驚かされます。私はそんな石仏の魅力にハマり、気付けば日本各地100箇所以上の石仏をめぐってきました。
(……) 例えば不動明王のように、牙をき出し怒りを表す像であっても、それが石仏ならば、長年、風雨に晒されることで角が取れて丸みを帯び、優しさが滲み出てきます。石仏は新しくても、古くても違った良さがあります。自然の中で年月の経過とともに少しずつ姿を変え、最後にはみんな、丸く優しい姿になっていくのです。
この「自由さ」「優しさ」に「親密さ」を加えた3つが、石仏を語る上でのキーワード になると思います。お堂の中に祀られている国宝の仏像に、私たちは容易に近づくことは できません。まるで双眼鏡で遠くから眺めることしかできないスターのようです。ところが、お堂の外の境内や、道ばたに目を向けてみると、そこには何の隔たりもなく、真っすぐこちらを見返してくださる石仏がおられます。その姿はいつ行ってもそこで待っていてくれる、会いに行けるアイドル。時には話を聞いてくれる友達のようでもあります。長いあいだ地域で人々に愛され、大切にされてきた石仏も多いのです。
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【著者略歴】半田カメラ
雑誌やウェブなどの撮影が本職の女性カメラマン。2010年に日本一大きな大仏、牛久大仏との出会いをきっかけに、日本各地の大仏さまをめぐり撮影をつづける。大仏写真家を名乗り、現在まで国内200カ所以上、300尊以上の大仏さまを撮影。2018年『夢みる巨大仏 東日本の大仏たち』、2020年『遥かな巨大仏 西日本の大仏たち』を書肆侃侃房より上梓。2021年より浄土宗総本山知恩院が発行する月刊誌『知恩』で連載「日本一周 石仏めぐり」を開始する。日本各地の石仏と大仏をめぐる日々。
【書籍概要】
書名:道ばた仏さんぽ
著者:半田カメラ
出版年月日:2022/3/12
判型・ページ数:文庫・264ページ
定価:1100円(税込)
URL:https://www.daiwashobo.co.jp/book/b599370.html
プレスリリース提供:PR TIMES