プレスリリース

  • 記事画像1
  • 記事画像2
  • 記事画像3
  • 記事画像4
  • 記事画像5

ENECHANGE、「GPT-4」全従業員への導入後の活用状況を公開

(PR TIMES) 2023年10月06日(金)18時45分配信 PR TIMES

社内利用率は76%。利用業務での効率は実感として平均44%改善


ENECHANGE(エネチェンジ)株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役CEO:城口洋平)は、2023年4月から「GPT-4」の全従業員への導入、「GitHub Copilot」の全エンジニアへの導入による業務改革を行っています。全社導入発表から半年が経過し、全従業員の76%が業務でGPT-4を活用し、利用している業務における効率は実感として平均44%改善していることがわかりました。また、GitHub Copilotは、全エンジニアのうち75%が業務に活用し、利用している業務における効率は実感として平均37%改善しています。全社導入以降、社内で協力して試行錯誤を繰り返しながら業務に活かし始めた活用事例もご紹介します。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/17121/342/17121-342-26ec7f26f01b034fb2054b2cf5598a87-1640x924.png ]

GPT-4導入ハイライト


4月に当社の創業メンバーの一人であり、元COOの有田新CTO体制のもと全社横断型プロジェクトとして社内での導入が始まり、一部の希望者には先行的にChatGPT Plusの利用が開始されました。同時に、全エンジニアが、ソフトウェア開発支援ツールであるGitHub Copilotの活用を開始。早くも5月には、セキュリティ対策や社内規約の整備が進んだことにより、全従業員向けにChatGPT利用のガイドラインを策定した上で、本格的に全社でのChatGPT Plus利用が開始されました。6月に入り、さらに利便性を追求するため、社内で活用しているビジネスチャットツールのSlackにChatGPTBotを導入し、社員が手軽にGPT-4を利用できるようになりました。また、ChatGPTBotを社員が安全に活用できるためにロギングとフィルタリング機能も追加しました。この時、ChatGPTBotの機能開発をOpenAIからセキュリティが高いAzure OpenAI Serviceに移行しました。7月からは、各部署でGPT活用推進担当者を選任し、担当する業務領域の30%の業務効率改善の目標を定めて活動しています。また、スコープを「DALL-E」、「DeepL」、「Notion AI」といった幅広い生成AIの活用に拡大しています。

調査背景


GPT-4の全社全業務への導入とGitHub Copilotの全エンジニアへの導入による業務改革は、最先端の技術に触れられる環境を従業員に提供することでエネルギーテック企業としての競争力やエンジニアのモチベーションを高く保つ上でも重要と考え、導入を決定しました。活用状況と効果を測るため、定期的に全社に向けたアンケート調査を実施しており、全社導入発表から半年が経過して、社内での活用の実体が見えてきました。開発未経験者が開発を行う事例も出てきており、社内で皆が協力して試行錯誤を繰り返しながらこれらのツールを業務に取り入れることで業務改善を行っています。

調査結果サマリ
1、GPT-4の利用率は76%。利用者の実感として、利用している業務の効率は平均44%改善
2、Github Copilotのエンジニア利用率は75%。主な利用目的は「コードの自動補完」

調査結果詳細 


1、GPT-4の利用率は76%。利用者の実感として、利用している業務の効率は平均44%改善

・ChatGPT(*1)を利用していますか 
「はい」と答えた人は76%、「いいえ」と答えた人は24%でした。このうち、エンジニアは100%がChatGPTを利用していると回答しています。ChatGPTを利用していない人の理由としては「必要性を感じない」、「使い方がわからない」、「セキュリティ上の懸念」といった理由があげられました。

*1 当社のChatGPTBotではGPT-4を中心に利用しており、現在は全社的にChatGPTBotの利用に移行しています。希望者は引き続きChatGPT Plusを活用しています。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/17121/342/17121-342-23cb4f07bec3b094ec8da6e8bbdaf146-960x540.jpg ]


・ChatGPTの利用目的(複数回答)
「情報検索」51%、「システム開発」40%、「ビジネス文書の作成」33%、「メールやチャットの返信」24%、「文書の要約」27%といった利用目的があげられました。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/17121/342/17121-342-8fc7bba26838d6676e5adc39c8696630-960x540.jpg ]


・ChatGPTによる業務効率改善
ChatGPTの社内利用者の実感として、利用している業務の効率が平均44%改善されていることがわかりました。


2、Github Copilotのエンジニア利用率は75%。主な利用目的は「コードの自動補完」

・Github Copilotを利用していますか
「はい」と答えた人は75%、「いいえ」と答えた人は25%でした。Github Copilotを利用していないエンジニア職の人は「開発タスクを行っていない」、「コーディングの機会がない」、「マネージャーの業務を行っている」などの回答をしています。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/17121/342/17121-342-611aff54cc03b9fbde5edff284943e9d-960x540.jpg ]


・Github Copilotの利用目的(複数回答)
「コードの自動補完」100%、「コードの最適化」 29%、「バグの修正」7%、「新しい技術の学習」7%といった利用目的があげられました。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/17121/342/17121-342-ed96c4c6f6c01e319287a1aba2d3f525-960x540.jpg ]


・Github Copilotによる業務効率改善
Github Copilotの社内利用者の実感として、利用している業務の効率が平均37%改善されていることがわかりました。

《社内アンケート概要》
調査実施期間:2023年8月1日〜2023年8月30日
調査対象:ENECHANGE株式会社 全従業員
調査方法:インターネット調査
アンケート回収数:92件
職種別:事務職30.4%、エンジニア職23.9%、営業職16.3%、ディレクター職5.4%、コーポレート職10.9%、そのほか13.1%

本プレスリリースの内容は、当社が8月に実施した社内アンケートの有効回答から作成しています。

ChatGPTの活用事例


・日々の膨大な定型的業務の自動化、新規開発のスピードアップに効果あり(ディレクター職)
自社運営している「EVsmart」アプリ(*2)のコメントを自動で判定・通知するシステムを開発しました。元々は毎日100件近いユーザーコメントをデータ管理担当者が人手でチェックしていました。この業務負荷を軽減すべく、2023年2月頃からChatGPTを使用してコメント分析・スコアリングを自動化するシステムの開発に取り掛かりました。利用規約違反などが含まれているコメントを自動的に識別するプロンプトをChatGPTを用いて作成し、該当システムのプロトタイプの作成と実際の開発は、同じ事業部内の開発チームのエンジニアに担当してもらいました。このシステムをSlackに連携することで、サービスに対するポジティブ・ネガティブの口コミが即座に通知され、日々の確認業務の工数が格段に減りました。また、良好なコメントは優良事例として横展開を検討し、当社の課題や改善が必要な内容を含むコメントは対応すべき状況をすぐに把握することができています。今後はこのシステムを社内で横展開することで他事業部のサービス向上に役立てていきたいと思います。

*2 EV充電スポット検索アプリ「EVsmart」は、2023年6月に「EV充電エネチェンジ」アプリに統合されました。
https://enechange.co.jp/news/press/evcharge-app/

・社員が安心して活用できる環境で開発に活用。異なる言語でもスムーズに課題をクリア(エンジニア職)
ChatGPTを用いることでJavaScript、PHP、Go、Rubyなどの多言語での開発が可能になっています。他社から事業が移管された際に、当時チームが未対応だった言語領域への取り組みが必要になったのですが、ChatGPTを用いることで要件のコード生成やテストコードの作成までをサポートしてくれています。経験豊富なエンジニアであっても新たな言語の習得は容易なことではありませんが、ChatGPTを用いることで多言語の開発にも対応できるようになりました。また、クライアントのグローバル化が進んでおり、業務上で必要な外国語の翻訳能力が大きな助けとなっています。それぞれの地域に適したコミュニケーションが求められる中でChatGPTの翻訳機能は非常に有用です。
当社では、エンジニアに対するChatGPTの積極的な利用を推奨していますが、その一方で「コードは資産」であるため、人工知能で生成できたコードの単純なコピペは禁止されています。また、セキュリティ維持の観点から、SlackのChatGPTBotの利用にはAzure OpenAI Serviceが使用されています。CTO室主導で、運用方法も社内できちんと設定されているため、日々の業務であるコーディングやメールのやり取りなども安心して対応できています。

・安心して業務に活かせるのは、相談しやすい頼れるエンジニア陣の存在があってこそ(事務職) 
私自身はエンジニアではありませんが、ChatGPTを活用して事務的な業務の効率化と人的ミスの軽減を図るシステムを開発しています。従来は業務上の新しい取り組みが必要になると、システム開発をエンジニアに依頼しなければならない状況でした。しかし現在では、ChatGPTによりGoogle Apps Scriptのプロンプトを生成してもらうなどして、直接開発業務を進めることが可能になりました。
開発を始めた当初は、Google スプレッドシートのセル色の自動変更などの簡単なタスクからスタートしました。徐々に、外部アプリと連携したSlackの通知機能など、より複雑なシステムの開発を行うようになりました。最近では、担当領域に関するQ&AをSlackで自動回答する機能も開発しました。
開発上の困難に直面した時は、社内のエンジニアに相談し、そのアドバイスを基に解決策を見つけてきました。システムへの組み込みや開発技術のコツについても、エンジニアからの助けを借りつつ実装できたことで「自分にもできる」と自信がつきました。現在では自分の力でChatGPTを活用した開発を積極的に進められています。社内で相談しやすい環境や、適切なアドバイスを頂けるエンジニアの存在があったからこそ、安心して新たな一歩を踏み出すことができました。

ENECHANGE株式会社 CTO 有田一平のコメント


GPT-4の全社導入発表から約半年が経過し、試行錯誤を繰り返しながらこれらのツールを業務に取り入れてきたことで、活用状況とその成果が見えてきました。
特に開発やコーディング業務に大きな効果があり、営業職や事務職の方々までが自身でマクロを作成し、作業を自動化するようになりました。また、翻訳や文書生成も大いに得意としており、ビジネス文書、メール文章からPRドラフト作成まで、幅広く活用しています。
生成AIはまだまだ黎明期で、応用はこれから益々活発になります。引き続き業務効率改善に活用すると同時に、エネルギー領域での課題解決や付加価値創造に応用すべく取り組んでいきます。

ENECHANGE株式会社


ENECHANGE(エネチェンジ )は、「エネルギーの未来をつくる」をミッションに掲げ、脱炭素社会をデジタル技術で推進する脱炭素テック企業です。2015年創業、2020年東証マザーズに上場(現 東証グロース市場上場、証券コード4169)し、「エネルギーの4D(自由化・デジタル化・脱炭素化・分散化)」分野でのSaaS事業を中心に急成長を実現しています。当社のルーツは、自由化先進国のイギリス・ケンブリッジでの電力データ研究所にあり、エネルギーデータの解析技術とグローバルなネットワークが特徴です。
所在地 :〒104-0031 東京都中央区京橋311 WeWork東京スクエアガーデン内14階
URL  :https://enechange.co.jp



プレスリリース提供:PR TIMES

このページの先頭へ戻る