プレスリリース
NVIDIA がMicrosoft Azure Cloudと 50 以上のパートナーのシステムで科学的発見を加速。cuQuantum、CUDA、BlueField DOCA アクセラレーション ライブラリのメジャー アップデートをリリースしたほか、Omniverse エコシステムを科学計算に拡大
[画像: https://prtimes.jp/i/12662/341/resize/d12662-341-3c54f30470ba6681c167-0.jpg ]
ダラス - SC22 -2022 年 11 月14 日 — NVIDIA は本日、次世代の H100 Tensor コア GPU と Quantum-2 InfiniBand の幅広い採用について発表しました。これには、Microsoft Azure クラウドで新しく提供されるものや、科学的発見を加速するための 50 以上の新しいパートナー システムが含まれます。
SC22 でNVIDIA のパートナーが新しい製品を公開したほか、NVIDIAは cuQuantum、CUDA(R) および BlueField(R) DOCA™ アクセラレーション ライブラリのメジャー アップデートをリリースし、NVIDIA A100 および H100 搭載システムでの Omniverse™ シミュレーション プラットフォームのサポートを発表しました。
H100、Quantum-2、およびライブラリのアップデートはすべて、NVIDIA の HPC プラットフォーム (https://www.nvidia.com/ja-jp/high-performance-computing/ )(CPU、GPU、DPU、システム、ネットワーク、幅広い AI および HPC ソフトウェアを備えた完全なテクノロジ スタック) の一部であり、研究者が研究を効率的に加速する能力をオンプレミスまたはクラウドの強力なシステムで提供します。
NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) は次のように述べています。「AI は科学的手法を再発明しています。AI は、データから学習することで、核融合炉内のプラズマ粒子の挙動から、ある地域の数十年先の気候が人間に及ぼす影響まで、信じられないほど複雑な自然の仕組みを予測できるのです。原則に基づいた数値手法と AI 手法の両方を加速する普遍的な科学計算プラットフォームを通じて、科学者が人類に貢献する発見を行うための手段を提供しています」
HPC ワークロード向けに Azure が初めて NVIDIA Quantum-2 を提供
3 月の GTC では NVIDIA Quantum-2 の一般提供開始が発表され、これに続くニュースとして、Microsoft Azur(https://azure.microsoft.com/ja-jp/blog/do-more-with-less-using-new-azure-hx-and-hbv4-virtual-machines-for-hpc/ ) が NVIDIA Quantum-2 InfiniBand ネットワーキング プラットフォーム(https://www.nvidia.com/ja-jp/networking/quantum2/ )の採用を発表しました。
Microsoft の Azure AI インフラストラクチャ担当ゼネラル マネージャーである ニディ チャペル (Nidhi Chappell) 氏は次のように述べています。「AI や HPC などの革新的なエンタープライズ テクノロジの未来は、Microsoft Azure のような次世代クラウド プラットフォームにあり、イノベーターは技術的ブレイクスルーの新時代を実現する機会を得ることができます。NVIDIA Quantum-2 InfiniBand ネットワーキング プラットフォームは、Azure にワールドクラスのスーパーコンピューティング センターのスループット機能を提供します。クラウド規模、またはオンデマンドでの利用が可能であり、Azure を使用する研究者や科学者がライフワークを達成できるようにします」
H100、NVIDIA AI でターボチャージされた数十台の新しいサーバー
NVIDIA の多くのパートナーの中から、ASUS、Atos、Dell Technologies、INGRASYS、GIGABYTE、Hewlett Packard Enterprise、Lenovo、Penguin Solutions、QCT および Supermicroが、さまざまな構成の H100 搭載サーバーを発表しました。
すべての H100 PCIe GPU には、AI の開発と展開を効率化するクラウドネイティブ ソフトウェア スイートであるNVIDIA AI Enterprise (https://www.nvidia.com/ja-jp/data-center/products/ai-enterprise/ ) の 5 年間のライセンスが含まれています。これにより、企業や機関は、医用画像から気象モデル、安全警告システムなどに至るまで、H100 で加速された AI ソリューションを構築するために必要な AI フレームワークとツールにアクセスできるようになります。
新しいシステムの中には、最も要求の厳しい AI および高性能なワークロードに取り組む Dell PowerEdge XE9680 があります。 これは、NVIDIA HGX™ プラットフォーム (https://www.nvidia.com/ja-jp/data-center/hgx/ )に基づく、Dell 初の 8-way システムであり、シミュレーション、データ分析、および AI の統合を目的として構築されています。
Dell Technologies の PowerEdge、HPC、およびコア コンピューティングのポートフォリオおよび製品管理担当バイス プレジデントであるラジェッシュ ポハニ (Rajesh Pohani) 氏は次のように述べています。「AI は、これまでのどんなテクノロジとも異なるイノベーションを推進しています。NVIDIA Hopper GPU を搭載した Dell PowerEdge サーバーは、顧客が境界を押し広げ、業界や組織全体で新たな発見を可能にするのをサポートします」
アクセラレーション ライブラリのメジャー アップデート
科学的発見を後押しするために、NVIDIA は、CUDA、cuQuantum、および DOCA アクセラレーション ライブラリのメジャー アップデートをリリースしました。
● NVIDIA CUDA ライブラリには、マルチノード、マルチ GPU に対応した Eigensolver が含まれるようになり、第一原理量子力学計算のパッケージである VASP などの主要な HPC アプリケーションで前例のないスケールとパフォーマンスを実現します。
● 量子コンピューティング ワークフローを高速化する NVIDIA cuQuantum ソフトウェア開発キットは、近似テンソル ネットワーク法をサポートするようになりました。これにより、研究者は数万の量子ビットをシミュレートできるようになり、cuQuantum アプライアンスを使用して比類のないパフォーマンスで量子シミュレーションのマルチノード、マルチ GPU サポートを自動的に有効にすることが可能になります。
● NVIDIA BlueField DPU 向けのオープン クラウド SDK およびアクセラレーション フレームワークである NVIDIA DOCA には、新しいストレージ ユース ケースをサポートするための高度なプログラマビリティ、セキュリティ、および機能が追加されました。
これらのライブラリにより、研究者は複数のサーバーにまたがってスケールし、パフォーマンスを大幅に向上させて科学的発見を推進できます。NVIDIA HPC アクセラレーション ライブラリは、AWS、Google Cloud Platform、Microsoft Azure、および Oracle Cloud Infrastructure など、主要なクラウド プラットフォームで利用可能です。
Omniverse エコシステムが科学計算にまで拡大
SC22 でNVIDIA はさらに、科学計算コミュニティが NVIDIA A100 システムおよび今後の NVIDIA H100 システムで NVIDIA Omniverse をさまざまなワークロードに使用できるようになったことを発表しました。こちらについては別途本日発表されたプレス リリース「NVIDIA Omniverse Opens Portals for Scientists to Explore Our Universe (NVIDIA Omniverse が科学者に宇宙探索のためのポータルを開く https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-omniverse-scientific-computing )」をご覧ください。
NVIDIA のハイ パフォーマンス コンピューティング プラットフォームの詳細については、SC22 での特別講演(https://www.nvidia.com/ja-jp/events/supercomputing/ )のリプレイをご覧ください。
プレスリリース提供:PR TIMES