プレスリリース
・ Adobe Premiere ProにAI搭載機能「文字起こしベースの編集」をはじめとする多くの新機能が登場:テキストのコピー&ペーストだけで簡単に動画編集、異なるカメラの映像をミックスしてもカラーやコントラストの整合性を維持できる「自動トーンマッピング」を追加
・ GPUアクセラレーションをはじめとする大幅な性能向上により、史上最速のAdobe Premiere Proを提供可能に
・ Adobe After Effectsは、コンテキストに対応した「プロパティパネル」やパフォーマンスの最適化など、利用頻度の高いアニメーション機能へのアクセス効率化を実現
・ 400社を超えるパートナーが、アドビのビデオ製品をもってユーザーにソリューションを提供
アドビ(Nasdaq: ADBE)(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ)は本日、放送、メディア、エンターテイメントの進化を牽引する卓越したカンファレンスと展示会である2023 NAB Showの開催に先駆け、Adobe Premiere ProへのAI搭載「文字起こしベースの編集」や「自動トーンマッピング」機能など、プロフェッショナル向けビデオツール群に革新的な新機能を盛り込んだ最新バージョンを発表しました。さらに、最新版のAdobe Premiere Proでは、GPUアクセラレーションやワークフローの強化により、これまでリリースされた同製品史上最速のバージョンとなっています。また、プロフェッショナルな映像関係者、映画業界で最も人気のあるモーションデザインソフトウェアであるAdobe After Effectsは、30周年を迎え、ユーザーの生産性を向上させるコンテキスト対応の「プロパティパネル」や一貫したカラーサポート、パフォーマンスの最適化などを導入しました。
アドビの最新のイノベーションは、今日のプロフェッショナルな映像編集者やモーションデザイナーのワークフローに対するニーズに応えるため設計されています。作業の手間を減らし、時間のかかるタスクを自動化することで、ユーザーは伝えたいストーリーの開発により多くの時間を割くことができます。また、業界をリードする動画コラボレーションプラットフォームFrame.ioを、写真やPDFドキュメントのワークフローにも対応させ、それに伴い新しいパートナーシップを発表しました。
アドビのクリエイティブ製品部門およびデジタルメディア推進担当シニア バイス プレジデント アシュリー スティル(Ashley Still)は、次のように述べています。「プラットフォームやデバイスを問わず、優れた動画コンテンツへの需要は飛躍的に高まっており、今日の映像関係者は、こうした需要に対応するために奔走しています。アドビは、Adobe Premiere ProとAdobe After Effectsに最新技術を搭載することで、ワークフローを改善し、クリエイターの創造性に刺激を与え、彼らが制作に集中できるよう支援するとともに、構想段階から制作、配信までの各ステージにおいて時間のかかる作業を削減します。コンテンツ制作のスピードアップを実現することでクリエイターの課題に応えることができて、うれしく思います。」
業界のモメンタム
アドビのビデオ製品は、「トップガン マーベリック」、「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」、「ミッシング」、「アトランタ」、「一流シェフのファミリーレストラン」などのヒット作やテレビ番組の編集や視覚効果に活用されています。今年のアカデミー賞優秀作品「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」、オスカー受賞作品「ナワリヌイ」、さらには、今年のサンダンス映画祭で上映された映画作品の3分の2近くがAdobe Premiere Proで編集されています。また、映画芸術科学アカデミーは、映像業界で急速に普及したAdobe Substance 3Dが、「スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム」、「デユーン」、「スター・ウォーズ:スカイウォーカーの夜明け」、「アナと雪の女王2」、「バズ・ライトイヤー」、「ブレードランナー2049」、「ファースト・マン」などの映画で視覚効果やアニメーション表現に大きく貢献したと評価しています。
新たなイノベーション
コンテンツの需要が加速し続け、過去2年間で2倍、今後2年間で5倍の成長が見込まれる中、映像クリエイターはこれまで以上に高品質なコンテンツを迅速に納品するためのツールを必要としています。アドビの人工知能(AI)と機械学習プラットフォームであるAdobe Sensei(https://www.adobe.com/sensei.html)を活用したAdobe Premiere ProとAdobe After Effectsは、ビデオワークフローを合理化し、AIを活用した編集機能を提供することで、制作チームの貴重な時間を短縮し、コストを大幅に削減します。Adobe Premiere Proの主なアップデートは以下のとおりです。
・文字起こしベースの編集は、ポストプロダクションのワークフローを根本的に変革する機能で、Adobe Premiere Proは、文字起こしベースの編集を搭載した唯一のプロフェッショナル向け編集ソフトウェアです。テキストのコピー&ペーストという簡単な操作でビデオ編集を可能にするAdobe Sensei搭載の本機能は、映像クリエイターがクリエイティビティを発揮するアプローチに革命をもたらします。映像を自動的に分析しテキストを生成することで、エディターやプロデューサー、アシスタントが文章をコピーし任意の順番で張り付けるだけで、編集したいパートがタイムライン上に表示されます。また、文章はトランスクリプトの検索窓から検索するだけで正確に単語やフレーズを特定することができます。
・自動トーンマッピングとLOGカラー検出機能により、エディターは異なるタイプのHDR映像を同じSDRプロジェクトにいれても、一貫した色彩の映像を作ることが出来ます。これらの機能によりルックアップテーブル(LUT)を使用したり、手動で映像バランスを調整する手間が不要になります。
・Adobe Premiere Proは、大幅な改良がなされた同製品史上最速のバージョンで提供を開始します。その他にも、パフォーマンスの向上に加え、バックグラウンドでの自動保存や起動時のリセットオプション、プラグインエフェクトのマネージャーなど、新たな機能が追加されています。AVCイントラやARRIRAW、RED RAW、Sony Venice 2カメラなどのプロフェッショナルフォーマットに対するGPUアクセラレーションによるビデオスコープ、トランジション、タイトルテンプレートの組み合わせは、編集体験を高速かつレスポンシブにし、映像編集者はタイムライン上で8K映像を扱えるようになります。
・シーケンスロックを含む共同編集機能の強化により、編集中のシーケンスにはロックがかかり「閲覧モード」になるため、他者が変更できないようすることができます。また、共有プロジェクトで誰が作業しているかを示す「プレゼンスインジケーター」が追加され、「オフライン作業」では、オフラインで作業後オンラインに戻ったときに、他のエディターの作業を上書きせずに変更箇所を公開できるようになりました。また、Adobe Creative Cloud(https://www.adobe.com/jp/creativecloud.html)に含まれるFrame.ioのサポートにより、Adobe Premiere Proで作業中のプロジェクトをFrame.ioに直接書き出し、アップロード、レビュー用に共有することができ、プロジェクトの安全な共有と共同レビューが可能になりました。
・Adobe Premiere Proは、コミュニティからの数多くのご要望に応え、RED V-Raptor X、ARRI Alexa 35、Sony Venice 2カメラのフォーマットサポートの強化、オランダ語、ノルウェー語、スウェーデン語、デンマーク語などが加わり合計16言語対応となった「音声のテキスト化」、デベイヤリングとトランジション効果のGPUアクセラレーション、よりシンプルなトラックターゲット、Adobe Media Encoderへの直接書き出しとレンダリングも追加しました。
Adobe After Effectsの主なアップデートは以下のとおりです。
・新しいプロパティパネルは、最も重要なアニメーション設定にすばやく簡単にアクセスできる便利なパネルです。プロパティパネルは選択した内容に応じて最も重要なコントロールが自動的に表示されるため、タイムラインを移動しながら設定を探す時間が省かれ、新規ユーザーにとっても使いやすくなりました。
・新しいACESとOpenColorIOは、他のポストプロダクションアプリケーションとアセットを共有する際にも一貫したカラーを維持し、より少ない時間と労力で予測可能かつフォトリアルな画像を作成できます。
・その他の新機能として、タイムラインのレイヤー選択の高速化やシェイプのマルチフレームレンダリングなど、パフォーマンスの最適化を実現しました。加えて、選択可能なトラックマット用の新しいキーボードショートカットがあります。また、ワークフローの問題に対するアプリ内でのトラブルシューティング、システムパフォーマンスの最適化、プラグインの有効化と無効化のためのシンプルなインターフェイス、キャッシュや環境設定のボトルネックを修正する診断ツールなど、IT専門家のサポートを必要とせずに、Adobe After Effects自体が一般的な問題の解決をサポートできるようになりました。
2023 NAB Showで発表されたパートナーシップとパートナープログラム、今後の展望
アドビは、パートナーに「世界を動かすクリエイティブな体験を」提供する力を与えるため、すべてのビデオ製品において総合的かつエンドツーエンドのアプローチを提供する新しいAdobe Video Partner Program(https://blog.adobe.com/en/publish/2023/04/11/introducing-adobe-video-partner-program#:~:text=The%20Adobe%20Video%20Partner%20Program%20transforms%20the%20way%20creative%20professionals,enhance%20the%20joint%20customer%20experience.)(英語)を開始します。このプログラムでは、パートナーのビジネスを進化させ、成長させるために設計された限定特典、リソース、ソリューションにアクセスすることができます。
半導体メーカーのAMD、Intel、NVIDIA、カメラメーカーのキヤノン、DJI、Nikon、RED、Sony、テクノロジープロバイダーのAWS、Fraunhofer IIS、Microsoftなど、400社を超えるグローバルパートナーがアドビのユーザーにソリューションを提供しています。新たに発表された富士フイルム製品との統合により、アドビの代表的なツールである「Frame.io」が拡張され、スチル写真の撮影、編集、レビュー、承認のためのエンドツーエンドのワークフローをサポートします。
価格と提供時期
Adobe Premiere Proの「文字起こしベースの編集」と「自動トーンマッピング」、Adobe After Effectsの「プロパティパネル」(すべてベータ版)を含めたアドビの最新アップデートは、4月15日から19日までラスベガスで開催される2023 NAB Showのブース#N2438で展示し、2023年5月から一般提供を開始します。詳細については、adobe.com/jp/creativecloud/plans.html をご覧ください。
※当資料は、2023年4 月13日(米国太平洋時間)に米国本社から発表されたプレスリリースの抄訳です。
■「アドビ」について
アドビは、「世界を動かすデジタル体験を」をミッションとして、3つのクラウドソリューションで、優れた顧客体験を提供できるよう企業・個人のお客様を支援しています。Creative Cloud( https://www.adobe.com/jp/creativecloud.html )は、写真、デザイン、ビデオ、web、UXなどのための20以上の デスクトップアプリやモバイルアプリ、サービスを提供しています。Document Cloud( https://www.adobe.com/jp/documentcloud.html )では、デジタル文書の作成、編集、共有、スキャン、署名が簡単にでき、デバイスに関わらず文書のやり取りと共同作業が安全に行えます。Experience Cloud( https://business.adobe.com/jp/products/adobe-experience-cloud-products.html )は、コンテンツ管理、パーソナライゼーション、データ分析、コマースに対し、顧客ロイヤルティおよび企業の長期的な成功を推進する優れた顧客体験の提供を支援しています。これら製品、サービスの多くで、アドビの人工知能(AI)と機械学習のプラットフォームであるAdobe Sensei( https://www.adobe.com/jp/sensei.html )を活用しています。
アドビ株式会社は米Adobe Inc.の日本法人です。日本市場においては、人々の創造性を解放するデジタルトランスフォーメーションを推進するため、「心、おどる、デジタル」というビジョンのもと、心にひびく、社会がつながる、幸せなデジタル社会の実現を目指します。
アドビに関する詳細な情報は、webサイト( https://www.adobe.com/jp/about-adobe.html )をご覧ください。
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