プレスリリース
〜学生と企業が連携し老若男女が競い合い中大規模建築を含む木造技術の発展を目指す〜
株式会社AQ Group (本社:東京都新宿区、代表取締役社長:宮沢 俊哉)は、第6回「カベワンGP(グランプリ)」で3冠(総合優勝・トーナメント優勝・耐震部門賞)を達成しました。
本大会は、20年続いた「木造耐力壁ジャパンカップ」を前身としたイベントで、東京大学・稲山正弘教授が阪神淡路大震災の後、木造は弱いという偏見を払しょくし、構造耐力の向上や技術者の育成などを目的にスタートした大会です。全国の大学、専門学校、企業が集まり、2体の木造耐力壁の足元を固定した状態で桁を互いに引き合わせ、どちらか一方の壁が破壊するまで行う対戦形式のトーナメントを実施。強度だけでなく、デザイン賞、施工性や環境負荷なども審査の評点となり、総合優勝が決定します。競い合うことで技術を磨くとともに学生や企業の垣根を超え仲間となり、木造建築の発展に寄与してきた大会です。
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滋賀職業能力開発短期大学校に敗北した経験を糧に3冠達成!過去最高の耐力を記録!
AQ Groupは、稲山正弘教授(東京大学)・篠原商店とのプロチーム「AQチーム匠」としてエントリー。学生や他企業と競い合いながら20年以上スポンサードとしても参加しています。今年は2年前に滋賀職業能力開発短期大学校に敗北した耐力壁「ヴィーナスの誕生」を改良進化させた「ヴィーナスの逆襲」で参戦。ラーメン柱と6本の横貫材で構成され、ラーメン柱と貫の接合部のめり込みにより、高耐力と高靭性を兼ね備えた耐力壁です。1回戦(VS 東京大学木質材料学研究室)、2回戦(VS(仮称)東大社会人学生チーム)、決勝戦(VS TEAM HOSEI)の激戦を勝ち抜き、トーナメント優勝・総合優勝のW優勝を達成しました。また、26年続く大会史上最高の最大耐力“71.2KN”を達成し大会新記録を更新し、耐震部門賞を受賞しました。
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学生や企業と競い合い高め合った知恵や経験を活かし日本初の「8階建て純木造ビル」を実現
AQ Groupは技術開発において5度の実物大耐震実験や耐風実験などの実証実験によって得られるデータを重要視しています。20年以上参加し続けている「カベワンGP」も耐力や破壊性状などの貴重な実践データを得ることができる場として研究開発に活用。現在、建築している日本初の「8階建て純木造ビル」(埼玉県さいたま市・2024年4月完成予定)や、「5階建て純木造ビル」(神奈川県川崎市)などの中大規模木造を実現する「組子格子耐力壁」、「相欠き合わせ柱式ラーメン」といった技術は、この「カベワンGP」から誕生しました。また、注文住宅ブランド「AQURA HOME」では、オリジナル構法である「未来構法 剛木造」として中規模木造建築の技術を応用。従来は鉄骨造、RC(鉄筋コンクリート)造でしか実現できなかった空間を木造で実現する技術の礎となっています。
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木造建築技術の発展に向け幅広い年代の老若男女が木造建築の発展に向け大会に参画!
今年の「カベワンGP」は、20代の女性が主体となるチームや60歳を超えるメンバーが大工作業を実施するなど、老若男女が活躍する大会となりました。「AQチーム匠」は研究者である東京大学・稲山正弘教授やAQ Group代表で元大工の宮沢自らが大工作業(壁の組み立て・解体)に参戦。「TEAM HOSEI(法政大学)」は女性のみが大工作業に取り組みながらも決勝戦まで進出しました。「カベワンGP」は、学生には通常の授業のなかでは経験することができない“自ら作り壊す体験”を得られる場となります。また、企業や研究者は新たな着想を試行する実践の場、そして後進の若手や学生育成の場として活用しています。今後もAQ Groupは大会に参画しながら、木造建築技術の発展や次世代の技術者の育成も支援してまいります。
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