プレスリリース
名刺情報で不正な経費利用を防ぎ、ガバナンスを強化
Sansan株式会社は、同社が提供する法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」と、株式会社コンカー(以下、コンカー)が提供する経費精算・管理クラウド「Concur Expense」が、機能連携することを発表します。Sansanの名刺情報をConcur Expenseに連携し、接待交際費の同席者情報の正確性・信頼性を担保することで、不正な経費利用を防ぎ、ガバナンスの強化を支援します。
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■背景
企業の社会的責任としてガバナンス強化が強く求められる一方、昨今はリモートワークといった多様な働き方にこれまでの内部統制が有効に機能せず、社内で不正が発生してもおかしくない状況が見受けられます。十分な内部統制がとれないまま、コロナ禍においてリモートワークへ移行したことで、業務手続きが他人の目に触れにくくなるとともに、迅速な社内調査も困難になることで、以前よりも不正を見つけにくい環境になっているためです。
日本企業の財務幹部を対象に実施した経費精算における不正に関する調査(※1)によると、経費精算申請において7割以上が不正のリスクを感じており、中でも接待交際費の不正に危機感を抱いていることが明らかになりました。また、特に不正を見落としやすいと感じる費目は接待交際費(33%)が挙げられました。一般的に、接待交際費の処理には同席者情報が必要ですが、そのチェックは経費承認者の判断で行われていることが多く、正確性や信頼性を担保することが難しいものでもあります。
Sansanはこれまでも、サービス上にあらゆるビジネス情報が集まるビジネスプラットフォームを目指し、外部サービスとの連携を拡大させ、これまでになかった価値や機能を提供しています。その一つの取り組みである「反社チェックオプション powered by Refinitiv/KYCC」機能は、名刺をスキャンするだけで、取引リスクの可能性がある企業の一次スクリーニングを可能にし、ガバナンス強化と効率的な営業活動を後押ししています。
今回当社は、営業活動に潜む取引リスクだけでなく、経費精算業務に内包する不正リスクへも対応を拡大するため、導入企業数約4万6千社を誇る業界標準の経費精算・管理クラウド「Concur Expense」との機能連携に至りました。
当社は今後も、正確な顧客情報であり、出会いの履歴情報である名刺を基点に、企業を取り巻くあらゆるリスクの管理を、ITを用いた正確かつ効率的な運用にすることで、営業活動とガバナンス強化の両立を支援してまいります。
■Concur Expense連携により実現できること
1.名刺情報の連携による、同席者情報の正確性・信頼性の担保
Concur Expenseはこれまで、接待交際費の同席者情報については経費申請者が手入力で行う必要がありました。そのため、人的ミスによる誤入力の可能性に加え、同席者情報の信頼性を経費承認者が見極めるための情報が十分でないこともありました。
今回、Sansanから連携された名刺情報が、Concur Expense上に同席者マスタ情報として保存されることで、経費申請者が経費精算時に同席者情報をシステム上で選択できるようになります。正確な人物情報である名刺情報を同席者情報として利用することで、申請時の誤入力を防ぐとともに、経費承認者は信頼性が担保されたデータをもとに承認が可能になり、不正精算の未然防止につながります。
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2.承認基準の統一化により、属人的なチェック体制から脱却
経費承認者は一般的に、決済手段からのデータ連携の有無や、領収書との整合性、予算の超過の有無といった基準にのっとり、チェック業務を行います。今回、接待交際費の同席者情報のチェック業務についても、Sansanの名刺情報からのデータ連携の有無を承認判断に活用することで承認基準を統一化し、正確かつ効率的なチェック体制の構築に貢献します。
また、同席者情報のチェック基準をConcur Expense上に規定として登録することで、手動で入力した同席者情報についてアラートを表示させることが可能です(※2)。規定チェックが自動化されることで、内部統制の強化と承認スピードの向上を両立させます。
3.正確なデータで接待交際費をBI分析(※3)
名刺情報から連携された正確なデータを元に、取引先に対する交際費の分析を実現することが可能です。取引先の会社名や氏名といった分析の軸となる情報に正確なデータを活用することで、過剰な接待費などの不正を効率的に検出することができ、不正な接待交際費利用の抑制に貢献します。
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BI分析イメージ(接待先会社別)(※4)
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BI分析イメージ(接待相手別)(※4)
Sansanは、今後も「出会いからイノベーションを生み出す」という当社のミッション実現へ向けて、進化を続けてまいります。
※1:株式会社コンカー「『経費精算における不正リスク』実態調査」(2021年6月)
https://www.concur.co.jp/newsroom/article/pr-fraud-survey2021
※2:アラートを表示するためにConcur Expenseで監査ルールを作成いただく必要があります。
※3:分析ツール「Intelligence 分析レポート」の契約が必要です。
※4:イメージ図はコンカーの追加サービスである「Intelligence 分析レポート」の画面の一例です。別途コンカーとご契約の上、分析レポートを作成いただく必要があります。なお、画面はイメージであり、実際の仕様とは異なる場合があります。
(以上)
■SAP Concurについて
SAP(R) Concur(R)は、出張、経費、請求書管理を統合したソリューションを提供する世界有数のブランドであり、これらのプロセスの簡素化と自動化を追求しています。高い評価を得ているSAP Concurのモバイルアプリは、社員の出張をサポートし、経費を自動で入力し、請求書の承認を自動化します。また、AIを使ってリアルタイムのデータを統合、分析することで、効率的な支出管理を行うことが可能です。SAP Concurのソリューションは、手間の掛かる作業をなくし、お客様の業務効率化に貢献、最高の状態でビジネスを進めることができるようサポートします。
詳細は https://www.concur.co.jpまたはSAP Concurブログhttps://www.concur.com/newsroomをご覧ください。
SAP、SAPロゴ、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はドイツにあるSAP SEやその他世界各国における登録商標または商標です。またその他記載された会社名およびロゴ、製品名などは該当する各社の登録商標または商標です。
■株式会社コンカーについて
世界最大の出張・経費管理クラウド SAP Concur の日本法人で、2010年10月に設立されました。『Concur Expense(経費精算・経費管理)』・『Concur Travel(出張管理)』・『Concur Invoice(請求書管理)』を中心に企業の間接費管理の高度化と従業員の働き方改革を支援するクラウドサービス群を提供しています。
コンカーの詳細についてはhttps://www.concur.co.jp/をご覧ください。
■Sansanについて
名刺管理から、営業を強くする「Sansan」
Sansanは、法人向けクラウド名刺管理サービスです。名刺をスキャナーやスマートフォンアプリで読み取るだけで、独自のオペレーションシステムによって名刺情報を正確にデータ化します。高度なAI技術により、企業内の人脈の管理・共有を可能にするほか、社内の連携を促進する機能や顧客データを統合・リッチ化する機能も備えた、営業を強くする「ビジネスプラットフォーム」です。また、オンラインでの名刺交換を可能にする「オンライン名刺」機能により、多様化するビジネスの出会いによって生じる課題を解決します。
■Sansan株式会社 会社概要
「出会いからイノベーションを生み出す」をミッションとして掲げ、ビジネスにおける出会いを後押ししています。主なサービスとして、クラウド名刺管理サービス「Sansan」や名刺アプリ「Eight」、クラウド請求書受領サービス「Bill One」を国内外で提供しています。
設立:2007年6月11日
URL:https://jp.corp-sansan.com
所在地:150-0001 東京都渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル13F
資本金:63億33百万円(2021年8月31日時点)
事業内容:働き方を変えるDXサービス(クラウド名刺管理サービス等)の企画・開発・販売
Sansan https://jp.sansan.com/products/sansan
Eight https://8card.net
Bill One https://bill-one.com
プレスリリース提供:PR TIMES