プレスリリース
膝下領域の動脈硬化症への新しい治療方法の確立を目指して
三菱UFJキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 葛西 洋一)は、同社が運営するファンド(三菱UFJライフサイエンス4号投資事業有限責任組合)より、ナノテクノロジーで世界初の最先端血管内治療の実現を目指すGlobal Vascular株式会社に対し、2023年11月30日に出資したことをお知らせいたします。
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Global Vascular株式会社について
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Global Vascular社は、「歩く」という当たり前が守られる未来を目指し、動脈硬化に伴う血管の閉塞や狭小化が原因で虚血となり、足の痺れや壊疽を誘引する病態(下肢閉塞性動脈硬化症)を治療するための「下肢動脈疾患用薬剤溶出性ステントデリバリーシステム」の膝下領域への実用化を目指し、研究開発に取り組んでいます。
同社の技術は、東海大学医学部と慶應義塾大学理工学部の医工連携共同研究チームHasebe Research Group(以下「HRG」)の長年の研究成果から生まれたものであり、同社はHRG発のスタートアップ企業です。
出資背景
動脈硬化症の治療方法として「ステント留置術」が普及していますが、膝下領域は血管の細さや血流の遅さ、血管変形が大きいなど過酷な環境であるため、開発の難易度が非常に高く、現時点では有効なステントは存在していません。
Global Vascular社はHRGでの長年の研究の末、フッ素添加ダイヤモンドライクカーボンコーティングをニッケルチタンステント表面に実装可能な技術に昇華するなど、複数の技術的ブレークスルーを果たし、膝下領域において効果が期待できるステントの開発に成功されました。
同社の高度な技術力に加え、メンバーの皆様の高い専門性や熱い気持ち、誠実なお人柄に触れ、このメンバーであれば本事業を成功に導き、多くの患者様を救うことができると確信し今回出資を致しました。
同社の事業成長に向けて、MUFGの有するネットワークを駆使し、全力で支援して参ります。
【Global Vascular株式会社 概要】
会社名:Global Vascular株式会社
所在地:東京都新宿区市谷田町3-8市ヶ谷科学技術イノベーションセンタービル2F
代表者:尾藤健太、前川駿人
設 立 :2022年12月12日
事業内容:医療機器の設計開発、研究、コンサルティング等
U R L :https://www.g-vasc.com/
【三菱UFJキャピタル株式会社について】
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/76057/248/76057-248-7959fee240ef2bb94d83753b70819caa-1603x742.jpg ]
三菱UFJキャピタルは、1974年に設立以来、三菱UFJフィナンシャル・グループのベンチャーキャピタルとして業界をリードするノウハウを提供し、幅広い業種に対する投資を行っています。IPOを実現されたお客さまは、幅広い業種にわたり約900社と、業界トップクラスの実績を有しています。
ライフサイエンス分野においては、2017年2月の1号ファンド以降、「三菱UFJライフサイエンス4号ファンド」(200億円)を含め計500億円と継続的にファンドを設立しています。ライフサイエンスに特化した民間ファンドの運営としては国内最大規模であり、創薬、再生医療、医療機器(デジタルヘルスを含む)などのベンチャー企業を対象に最長約12年間の期間で投資を行っています。バイオベンチャー投資にとどまらず、アカデミア創薬、製薬会社のカーブアウト案件、製薬会社の開発プロジェクトへの投資、医療機器関連にも注力しています。
◆会社概要
会社名:三菱UFJキャピタル株式会社
所在地:東京都中央区日本橋2丁目3番4号 日本橋プラザビル7F
代表者:代表取締役社長 葛西 洋一
設 立 :1974年8月1日
事業内容:ベンチャーキャピタル事業
U R L :https://www.mucap.co.jp/
◆三菱UFJライフサイエンス4号投資事業有限責任組合について
投資対象:創薬、創薬基盤、再生医療、医療機器などを中心としたライフサイエンス分野
無限責任組合員:三菱UFJキャピタル株式会社
出資者:株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJキャピタル株式会社
設 立:2023年3月28日
ファンド総額:200億円
プレスリリース提供:PR TIMES