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日本ベーリンガーインゲルハイム

2021年度若手研究者賞(Young Scientist Award)の受賞者を発表

(PR TIMES) 2021年07月02日(金)17時15分配信 PR TIMES

●若手獣医学研究者のJulia KlausさんとYasmin Parr(Dr)さんがそれぞれ猫のSARS-CoV-2感染症と猫白血病ウイルスに関する優れた研究により、同賞を受賞
●ベーリンガーインゲルハイムは、2008年より同賞のスポンサーとして、猫の健康に関する研究コミュニティの人財育成を支援
●同賞は、ベーリンガーインゲルハイムと欧州猫病学諮問委員会(ABCD)の深い協力関係の証

2021年6月25日 ドイツ/インゲルハイム
2021年度ABCD若手研究者賞は、博士課程の学生であるJulia Klausさん(チューリッヒ大学獣医学部)と、Dr. Yasmin Parrさん(グラスゴー大学医学研究会議ウイルス研究センター)に授与されました。欧州猫病学諮問委員会(ABCD)は、毎年この賞の表彰を行っており、ベーリンガーインゲルハイムは、2008年の創設時よりスポンサーとして支援しています。同賞の目的は、猫の健康に関する研究コミュニティの若手人財の育成を促進することです。

Julia KlausさんとYasmin Parrさんは、それぞれ猫のSARS-CoV-2感染症に関する研究と猫白血病ウイルス(FeLV)に関する研究が高く評価され、今回の受賞となりました。2021年6月25日〜27日にバーチャルで開催された国際猫学会 (ISFM)の2021年世界猫学会議 にて、ABCD バイスプレジデントのDr Karin Moestlが2人に2021年度若手研究者賞を授与しました。

飼い猫におけるSARS-CoV-2感染症-Julia Klausさん
[画像1: https://prtimes.jp/i/2981/243/resize/d2981-243-99f35f0d9569afc33f1f-2.jpg ]

猫は、SARS-CoV-2に感染しやすいことが明らかになっており、飼い猫の感染例が世界中で報告れています。Julia Klausさんは、「このウイルスは、畜種の障壁を容易に越えるため、人間に起因する伝播(人から動物へ)と人獣共通感染症(動物から人へ)のリスクを研究する必要があります」と述べています。さらに、現在のパンデミックに飼い猫が果たす役割と、猫が感染源になるリスクについても調査しました。Dr Karin Moestlは、次のように述べています。「このテーマは、猫集団にとって重要なだけでなく、流行疫病において猫が関わる役割についても考察しており、ワンヘルスの観点から見てもたいへん重要です。」

退行性FeLV感染猫と進行性FeLV感染猫の識別-Yasmin Parrさん
[画像2: https://prtimes.jp/i/2981/243/resize/d2981-243-61156b7276b10f2b635a-3.jpg ]

Yasmin Parrさんによる猫白血病ウイルス(FeLV)の研究では、FeLV感染によるアウトカムは、進行性感染猫では宿主の免疫応答に影響を受けるため、病状が悪化している猫の場合は免疫応答が弱いことが明らかになりました。「研究では、自然に曝露された猫における体液性応答、すなわち抗体レベルを測定しました」とYasmin Parrさんは説明しています。

そのために、特定のウイルスタンパク質を対象とするタイプの抗体を特定する新しいELISA(酵素結合免疫吸着検定法)を開発しました。Yasmin Parrさんは、「退行性FeLV感染猫、すなわち重症度が低下している感染猫では、このような抗体が高レベルで見られました」と話しています。Dr Karin Moestlは、次のように述べています。「この新しい血清学的検定は、退行性FeLV感染猫と進行性FeLV感染猫を識別する抗体ベースの診断検査を開発するための基礎となります。これにより、臨床医は、FeLV関連疾患を発症する可能性のない退行性感染猫を迅速に特定できるようになります。」


ABCDとベーリンガーインゲルハイムの若手研究者賞
ベーリンガーインゲルハイムのペット用ワクチン担当グローバル技術サービスディレクターのDr Jean-Philippe Tronelは、次のように述べています。「当社は、猫の感染症分野の独立研究を積極的に支援しており、若手研究者賞は、ベーリンガーインゲルハイムとABCDによる共同の取り組みです。今年の受賞者の方々に心からお祝いを申し上げます。」2008年に創設された若手研究者賞は、毎年選考・表彰が行われており、猫感染症および/または免疫学分野で独自の貢献を成し遂げた獣医学または生物医科学分野の若手研究者に授与されています。

欧州猫病学諮問委員会(ABCD)について
欧州猫病学諮問委員会(ABCD)は、欧州11カ国の免疫学、ワクチン学、および/または猫医学を専門とする著名な獣医師16名(現役メンバー14名、顧問メンバー2名)から構成される独立パネルです。ABCDは、最新の科学的知識に基づき、欧州における主要な猫感染症の予防および管理に関するガイドラインを取りまとめるために設立されました。詳細については、www.abcdcatsvets.orgをご覧ください。


ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスについて
動物と人の命は、深く、また、複雑につながっており、動物が健康であれば、人間も健康でいられると信じています。世界中で9,700人の社員がイノベーションを通じて価値を提供し、動物と人の健康と幸福に寄与すべく邁進しています。

私たちの活動の根幹にあるのは、動物、人、環境に対する敬意であり、私たちは、病気や痛みから動物を守るためにソリューションを開発し、サービスを提供しています。そして、顧客の方々が動物の健康をケアするのをサポートし、生命や社会を脅かす病気から地域社会を守っていきたいと願っています。

ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスは、動物薬市場で世界第2位のグローバルプレーヤーであり、2020年度に41億ユーロの売上高を記録し、150カ国以上でビジネスを展開しています。

ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスの詳細:
https://www.boehringer-ingelheim.com/animal-health/about-animal-health-business-unit
(ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス)
https://www.boehringer-ingelheim.jp/biahj
(ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン)

ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムは、人と動物の生活を向上させる画期的な医薬品や治療法の開発に取り組んでいます。研究開発主導型の製薬企業として、アンメットメディカルニーズの高い分野において、イノベーションによる価値の創出に日々取り組んでいます。1885年の創立以来、ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業形態を維持し、長期的な視点をもって邁進していきます。医療用医薬品、アニマルヘルスおよびバイオ医薬品受託製造の3つの事業分野において、約52,000人の社員が世界130カ国以上の市場で業務を展開しています。

詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
https://www.boehringer-ingelheim.jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
https://annualreport.boehringer-ingelheim.com
(アニュアルレポート 英語)

当プレスリリースについて
この資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim GmbH)が6月25日に発表したプレスリリースをもとに日本語に翻訳したものです。なお、日本の法規制などの観点から一部、削除、改変または追記している部分があります。この資料の内容および解釈については英語のオリジナルが優先することをご了承ください。



プレスリリース提供:PR TIMES

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