プレスリリース
UHF帯の特定周波数に対応、小型パッケージと低消費電力性能で小型無線送信機に最適
セイコーエプソン株式会社(以下 エプソン)はこのたび、エプソンとして初となる、無線送信機向けのRF(Radio Frequency)トランスミッターIC『S1S77100』を量産開始しました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/42912/235/42912-235-76edaf41bb1101619a965f5348becfa0-192x194.jpg ]
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/42912/235/42912-235-6d34108baa3a731b44d3311c672d7285-192x194.jpg ]
現在、ホームセキュリティー機器やスマートメーター、飲食店の呼び出しベルなどでは、無線通信機能の搭載が主流になっています。無線通信機は、用途ごとの通信距離や速度に応じた周波数帯の無線規格に適合させる必要があり、規格要件を満たすRFトランスミッターIC選びの重要度が上がっています。さらに、無線通信機のデザイン性向上や、バッテリー駆動の長時間化といった要望の増加に伴い、RFトランスミッターICの小型化や低消費電流化のニーズも高まっています。
そこでエプソンは、無線通信の送信機向けに、UHF(Ultra High Frequency)帯の特定周波数に対応したRFトランスミッターIC『S1S77100』を開発しました。
『S1S77100』は、シリアルインターフェース(SPI)での制御により、周波数300〜465MHzまたは600〜930MHzを選択でき、特定小電力無線の標準規格に対応*1しています。
また、4 mm x 4 mm の SQFN パッケージにPLL*2とPower Amp*3を内蔵しているため、外付けの水晶発振器との組み合わせで無線送信機能が容易に構成できます。加えて、PowerDownモード*4でTyp.(Typical Value) 20nAの低消費電流性能でもあり小型無線送信機に最適です。これらのことから、お客様の回路設計と評価工数の削減に貢献します。
エプソンは、省エネルギー、小型化、高精度を実現する「省・小・精の技術」により、お客様製品のさらなる性能向上と社会インフラのスマート化に貢献してまいります。
■主な用途
ホームセキュリティー機器、スマートメーター、飲食店の呼び出しベル、ゴルフカートのリモコンなどの無線送信機
■主な特長
・周波数300〜465MHzまたは600〜930MHzの選択が可能
・小型パッケージ:4 mm x 4 mm の SQFN パッケージ(P-VQFN024-0404-0.50)
・低消費電流:PowerDownモードでTyp. 20nA(VDD = 3.0 V、Ta = 25 °C)
【関連リンク】
製品の詳細情報は下記ウェブページをご参照ください。
URL:https://www.epson.jp/prod/semicon/products/rf_transmitter_ic/
【お客様のお問い合わせ窓口】
セイコーエプソン株式会社 MD営業部 MD営業グループ
URL:https://www.epson.jp/prod/semicon/information/support.htm
■本製品の概仕様
[表: https://prtimes.jp/data/corp/42912/table/235_1_0d61c33e9d4eba6783e2496b2e994d78.jpg ]
*1: 特定小電力無線の標準規格に対応
ARIB(一般社団法人 電波産業会)の標準規格(通信分野:特定省電力無線)
標準規格番号 STD-T93/ STD-T67/ STD-30
技術基準適合証明はお客様での申請となります。
*2: PLL
Phase Locked Loop(位相同期ループ)の略で、特定周波数のクロック信号をベースに任意の出力周波数を作り出す。
*3: Power Amp
信号を増幅する回路で、音や無線通信で使用される信号を強くする役割を持つ。水晶発振器と組み合わせるために必要。
*4: PowerDownモード
本製品において、必要最低限の回路のみ動作させ、消費電流が最小の状態のこと。
以上
プレスリリース提供:PR TIMES