プレスリリース
「人的資本経営」の注目度向上を受けリリース 社員を大切にする経営者の教科書的存在目指す
本日2023年1月30日(月)、経営者が今最も読んでいる「ブランディング」シリーズの最新刊『Branding経営〜人的投資×管理職育成×社内外広報戦略〜』が出版される運びとなった。著者はブランドコンサルタント・関野 吉記。社員に向き合い続け、会社を永続させたいと考える経営者に向けた一冊となっている。
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「人への投資」に注目が集まる背景
2022年、内閣府が「経済財政運営と改革の基本方針2022」を発表したことで、 「人への投資」に注目が集まっている。
日本社会がこのような傾向を示している背景のひとつに、日本の人口減少が挙げられる。
人口減少が進むと、企業のほとんどが人材不足に悩まされることになる。
今の時代における採用の厳しさを表しているのが下のグラフだ。
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若者が減っていることにより、企業間での採用競争は激化し、結果採用コストは年々上昇している。
2014年と2018年を比較すると2倍以上に膨れ上がっていることがわかる。
今後も企業を永続させていこうと考える場合は、
・提供するサービスの付加価値向上・市場拡大などにより業績を上げ、賃金を引き上げる
・自社だからこそ得られる成長機会などを求職者にアピールし、自社にマッチした人材を集める
・自社の社会提供価値や目指す未来像を伝え続けることで社員のやりがいを高め、離職率を下げる
など、社員やこれから入社する求職者に向き合い、価値提案を行っていくことが鍵となる。
また、人にまつわる企業課題は採用だけにとどまらない。
下のグラフでは、やりがいをもって働いている若手は半数に満たないことが示されている。
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日本では、約3年前に始まった働き方改革の影響で「働きやすさ」の改善には多くの企業が力を入れてきた。しかし一方の「働きがい」はというと、全く高められていないのである。
転職が当たり前になりつつある今の世の中で、若者がやりがいや誇りをもって働くことができていなければ、離職率も上がってしまう。
仕事による鬱や自殺などの社会問題を解決するためにも、社員が前向きに働くことのできる環境づくりは企業にとって喫緊に取り組まなければならないことなのである。
本当に会社が変わる 効果的な「人に向き合う」施策とは
しかし、実際に自分の会社において社員が誇りに思える環境づくりを行う際の具体的な手法がいまいちわからないと思っている経営者も少なくないのが現状である。
本書籍は、社員に向き合わなければならないことはわかっているがついつい後回しになってしまっているという経営者にこそ役立つ内容となっている。
ここでは、書籍の中から社員の誇りを高める取り組みをピックアップしてお伝えする。
■共感できるコンセプトを制定し、ブランドの基盤をつくる(該当箇所:p.132〜141など)
「理念」が存在する企業は多いだろう。しかし、社員がそれに深く共感し、体現できるよう努めているという会社はごくまれである。社員の方向性が揃わないと悩んでいる経営者は、この部分から見直してみてもよいかもしれない。
著者がブランディングを行う際、まず行うのが「ブランドコンセプト」の制定である。ブランドコンセプトとは、企業の想いや描く未来を短く一文にまとめたコピーのことだ。
しかし、コンセプトはただ作るだけでは意味がない。そのコンセプトに決めた背景を丁寧に説明することではじめて、本当の意味で社員に共有される。そのために有効なのが、コンセプトを完結に説明した文章「ストーリー」である。
社員が「自分の仕事が何につながっているのかわからない」とやりがいを喪失していたら、このようにコミュニケーション方法を工夫し、企業の提供価値や目指す未来を魅力的に伝えることで、誇りを高めていくことが必要だ。
■「未来プロジェクト」により社員の意識を変える(該当箇所:p.52〜65)
「未来プロジェクト」ではまず、自社が大切にする想いを社内に浸透させるためのアンバサダーメンバーを選定する。アンバサダーメンバーは全員若手を選び、ボトムアップの理念浸透を目指す。
アンバサダーには、自社の将来の可能性について考えてもらう。今自社が提供しているサービスの枠にとらわれることなく、自分たちが将来どんな価値を生み出していけるのか、どのような社会を実現していけるか、自由に発想してもらうのだ。
その中で、彼らは「自分たちでここまで自由に考えていいのだ」ということに気付く。このプロジェクトを通し、企業の理念を体現していくために自ら考え、動いていくことができる人材へと変わっていくのである。
さいごに
会社を変えていくために、新しいことばかりに投資する必要はない。
むしろ、会社に今ある資産が最大限に価値を発揮していくためにはどうすべきかを考える必要がある。
社員一人ひとりがポテンシャルを発揮できるような環境づくりのために、本書を一度お手に取ってみてはいかがだろうか。
この本について
【目次】
■ 社員は、会社の真実を伝える「伝道者」
■ Chapter1 「人材投資」で、企業ブランドを築いていく
■ Chapter2 「社員育成」を成功させる、経営者の法則
■ Chapter3 成長への、インナーブランディングとは?
■ Chapter4 Branding戦略の根底に、「WEB」活用を!
■ 管理職は、会社の「Show Window」である
【書誌情報】
出版社 : プレジデント社
発売日 : 2023年1月30日
Amazon URL : https://www.amazon.co.jp/dp/4833452243
【著者プロフィール】
関野 吉記
株式会社イマジナ代表取締役社長。
London International School of Acting卒業後、イマジネコミュニカツオネに入社し、サムソナイトなど多くのコマーシャル、映画製作を手がける。その後、ビジネスの領域に転換、ステージを舞台や演出から企業へとシフトする。投資部門に出向し、アジア統括マネージャーなどを歴任。経営において企業ブランディングの必要性を痛感し、株式会社イマジナを設立。映像制作で身に付けたクリエイティブ手法を活かし、アウターとインナーを結びつけたブランドコンサルティングで、すでに2,700社以上の実績を挙げている。最近では活躍の場を地方自治体や伝統工芸にまで広げ、ジャパンブランドのグローバルブランド化を推し進めている。
プレスリリース提供:PR TIMES