プレスリリース
AIを活用し、実践的・効率的で教員負担も軽減する、新たな英語学習環境を提供へ
生成AIによって、ひとりひとりに最適化された英語学習環境を提供する株式会社ポリグロッツ(本社:東京都新宿区、代表取締役:山口 隼也、以下「当社」)は今月、株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長:小林 仁、以下「ベネッセ」)に対して、第三者割当増資を実施しました。
今回の第三者割当増資をきっかけに両社の関係をさらに強固なものとし、生徒にとって実践的・効率的で、さらに教員負担も軽減する、新たな英語学習サービスの提供を共同で展開していく考えです。
背景
文部科学省は今月9日、全国の公立中学校と高校などを対象にした2023年度の「英語教育実施状況調査」の結果を発表しました。
政府は目標として、中学3年で「英検3級以上」、高校3年で「準2級以上」の英語力を設定しています。今回の調査では、この水準の英語力を持つ生徒は、中学・高校ともに初めて5割を超えました。英語教育の必要性の高まりを受け、政府は27年度までに「6割以上」を目指しています。
一方で、英語力向上を担う教員の負担は、すでに限界に達しています。文部科学省は2022年度に6年ぶりに小中学校の教員約3万5000人を対象に「教員勤務実態調査」行い、先月、その結果を公表しました。
調査によると平日の勤務時間平均は中学校で11時間1分と長時間勤務の教員が多い実態が明らかとなっています。国が残業の上限としている月45時間を超える教員は中学校で77.1%にも達しています。
生徒の英語力向上のため、新たな教材や課題の作成、さらにテストの採点などで、個々の英語教員に現状以上の負担を求めることは困難です。
ですが今、現場負担を軽減しながら、生徒の英語力の向上も実現できる可能性が現実のものとなってきています。それが、AI(人工知能)の活用です。
当社はAI英語学習プラットフォーム「レシピー」を展開しています。AIによって、学習者ひとりひとりに最適化された学習カリキュラムをAIによって、自動生成することができます。あるいは、ひとりひとりに最適化された英語教材もAIによって、自動作成することも可能となっています。
すでに200万人が「レシピー」で英語を学んでいます。この200万人の学習データをAIで解析することで英語学習環境は日々進化させ、提供できるようになっています。
当社が培ってきたAIを活用した英語学習環境を学校にも取り入れることで、「生徒の英語力向上」と「教員の負担軽減」という、これまでは両立しにくいと考えられてきた目標を、同時に達成できる可能性が大きく広がってきているのです。
『レシピー for School』とは
200万人以上が利用するAI英語学習プラットフォーム『レシピー』を教育機関向けに進化させたのが『レシピー for School』です。生徒には英語の自学自走を促し、併せて教員の負担を軽減し、英語を教える際の課題も解決できるAI英語学習サービスです。
スマートアサインメント機能
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/10773/230/10773-230-93f744b08f729b16e8260204fe53e202-781x433.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
『レシピー for School』内の記事や動画コンテンツ、あるいは教科書や先生の選んだ記事を入力するだけで、授業や宿題に活用できる単語や内容理解の問題、ライティング・ディスカッションのトピックなどをAIが自動で生成します。この機能により、問題作成や採点、さらに生徒ごとの学習の進捗状況といった教員の負担が大幅軽減されます。
マイレシピ機能
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/10773/230/10773-230-c86333c93776016e8bcfd0d11d1fad41-1285x322.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
AIが自動で毎日の学習カリキュラムを作成する機能です。アプリ内のレベルテストで単語、リスニング、文法、リーディング、スピーキングの各技能を5段階にレベル分けします。このレベルテストもAIで自動生成されます。生徒が自学自走できるようになるAI学習カリキュラムです。
https://www.polyglots.net/app/polyglots/
両社で目指すもの
ベネッセは1998年から独自の英語技能試験「GTEC」を展開してきました。「GTEC」とはベネッセが実施している英語力を絶対評価で測定するスコア型の検定で、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能の英語力が測定可能です。
ベネッセは「GTEC」などに代表されるように、英語学習のノウハウやコンテンツ、さらに全国の学校との信頼関係を培ってきました。
こうした蓄積に、当社が展開してきたAIを活用して、実践的な英語が学べる英語学習プラットフォーム「レシピー」が加わることで、生徒にとってはより実践的で効率的な、学校の教員にとっては負担軽減につながる、新たな英語学習サービスを提供することが可能となります。今後、両社で新たな英語学習環境の提供を検討し、実施していく考えです。
当社代表 山口隼也のコメント
ポリグロッツは、この度、ベネッセコーポレーション様に弊社英語学習アプリ「レシピー」をベースとした英語学習プラットフォームを提供させて頂くことになりました。このプラットフォームは、マイレシピ機能に代表される弊社オリジナルのAIエンジンをコアとし、様々なAIを駆使することで、英語学習者ひとりひとりに最適化された学習を提供できることが特徴です。
このプラットフォームと、ベネッセ社が持つGTECの実績データや学習コンテンツ、そして、これまでの英語学習事業のノウハウが掛け合わされることで、より日本人に最適化された英語学習の提供が実現いたします。ベネッセ社と共に、より一層、英語学習者ひとりひとりに最適化された学習を提供できることに非常にワクワクしております。一人でも多くの日本人が世界で活躍できる世の中を創るべく、これからも邁進して参ります。
ベネッセ・学校カンパニー副責任者 込山智之のコメント
ベネッセはこの度、ポリグロッツ社と提携させていただくこととなりました。英語力の習得には4技能を総合的に育成することが求められます。レシピーでは、最新のAI技術の活用により、4つの技能をバランスよく学ぶことが可能です。当社のGTECや既存の英語力育成サービスに、レシピーの知見を取り入れることにより、生徒個人へ力が身につく英語学習体験をお届けし、学校・先生へ英語指導をより効果的で効率的にするためのご支援ができればと考えております。より良い英語教育の実現のために努めて参ります。
会社概要:株式会社ポリグロッツ
https://www.polyglots.net/
住所:東京都新宿区西新宿6-11-3 Dタワー西新宿 16F
代表取締役:山口 隼也
代表取締役・山口 隼也の略歴
九州大学原子力工学科卒。在学中はビッグデータを用いた除染シミュレーションを研究。キーエンス子会社のイプロスではCTO(最高技術責任者)として、ビッグデータ関連のサービスを立ち上げる。英文で書かれた最新の技術文献を読みこなす英語力を身につけようと、英語学習を本格的に開始。改めて英語と格闘するなかで「『英語を聴きまくれば、何とかなる』という根性論」「退屈で画一的な学習教材」「一部の大企業エリート社員しか支払えない高額な個別指導」など、日本の英語教育のさまざまな問題点を痛感。「テクノロジーの力で、ひとりひとりに最適化された最高の英語学習環境を、手頃な価格で提供したい」とポリグロッツを起業。
プレスリリース提供:PR TIMES