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「WomenDeliver2023」国際NGOプラン・インターナショナルがメッセージを発表 〜女の子のリーダーシップ、危機における女の子の権利、性と生殖に関する健康と権利(SRHR)の実現を最優先に
今年のテーマは「空間、連帯、解決(Spaces, Solidarity and Solutions)」
「Women Deliver」は、ジェンダー平等、女の子と女性の健康と権利、ウェルビーイング(well-being)について話し合うために3年に1度開催される国際会議です。2023年は、7月17日〜20日の4日間、ルワンダの首都キガリにて開催されます。国際NGOプラン・インターナショナル(所在地:東京都世田谷区 理事長:池上清子 以下、プラン)からは、プランの活動に参加するユース47名に加え国際本部や地域統括事務所、各国事務所のスタッフで構成される135名を超える代表団が参加する予定です。
[画像1: https://prtimes.jp/i/12939/200/resize/d12939-200-98825ea5da39d826bec4-0.jpg ]
[画像2: https://prtimes.jp/i/12939/200/resize/d12939-200-adf26c64cc4dcde8f186-1.jpg ]
この重要な会議の開催を前に、プランは、女の子の権利擁護活動をけん引する国際NGOとして、気候変動、ジェンダーに基づく暴力、無償ケア労働といった女の子やと女性に影響を及ぼす複合的な課題に対し、エビデンスに基づく解決策を見出し、アクションを起こすためのメッセージを発表しました。
●Women Deliver 2023 に向けたメッセージ
https://www.plan-international.jp/activity/pdf/advocacy_WomenDeliver2023JP.pdf
WomenDeliver2023のテーマである「空間、連帯、解決(Spaces, Solidarity and Solutions)」では、ジェンダー平等の達成に向け持続可能な解決策を推進するために世界が切実に必要としている包括的で共創的な空間の形成に焦点を当てています。
WomenDeliver2023の4つの目標
1.ジェンダー平等を推進するための集団的行動を喚起する
2. 指導者に責任ある行動を
3. フェミニスト運動に活力を
4. 誰がリーダーであるかを再定義し、誰にとってもアクセスしやすく、包括的な空間の創出を
新型コロナウイルス感染症のパンデミックで、世界中の何百万人もの女の子と若い女性たちは深刻な影響を受けました。加えて、女の子と若い女性たちは、飢餓や気候変動といった世界規模の危機や長期化する紛争の矢面に立たされ続けています。同時に、国際社会がこれまで合意してきた地球規模の課題への取り組みも、大幅に遅れてしまっているのが実情です。
この機に、各国政府やステークホルダー、パートナーが、「ジェンダー平等を推進し、交差するすべてのアイデンティティにおいて、女の子と女性のウェルビーイング(well-being)を向上させるために必要な解決策を特定し、集団行動を喚起するために結集することで、これらの課題に力を合わせて取り組む必要があります。
本会議において、プランは下記3つの分野に焦点を当て、グローバルな目標と各国・地域の優先事項、そしてプランで展開するキャンペーンやユースによる提言活動を推進します。
・ 女の子のリーダーシップ、資源調達、説明責任
・ 危機における女の子の権利の実現、教育、保護、食料安全保障の実現
・ 身体の自己決定権と性と生殖に関する健康と権利(SRHR)の実現
【トップライン・メッセージ】
1. 私たちは、女の子、女性、ユースの多様な可能性を信じる。私たちは、彼らがあらゆる意思決定の場に加わることを目指す。私たちは、より多くの女の子と若い女性が、運動のリーダー、活動家、変革者、政治家として活躍することを望む。(「Girls Get Equal Manifesto」の女の子による声明)
2. あらゆるレベルの意思決定者は、女の子とそのグループの有意義で安全な参加を制度化し、十分な資金と説明責任を備えた政策、戦略、枠組みを採用することを通じて、思春期の女の子に対する公約に対して説明責任を果たさなければならない。(Equal Power Now Report)
3. 私たちは、すべての女の子とユースの権利が、危機の前、危機の最中、危機の後に守られなければならないと信じる。そのために、政府、ドナー、その他の人道支援主体が、女の子と若い女性を中途退学、児童婚、早婚、強制結婚、意図しない妊娠、性的搾取、暴力、食料不安などのリスクの増大から守るための緊急行動をとることが必要だ。これには、危機への対応だけでなく、レジリエンス(回復力)と備えの行動も含まれる。(Girls in Crisis Advocacy Framework)
4. 私たちは、危機の間、子どもやユースがさらなる危害、虐待、搾取のリスクにさらされていることを認識している。だからこそ、私たちは、緊急事態における教育の障壁に対する認識を高めるために、協力し、声を貸し、解決策を提案したい。私たちは、子どもやユースが教育を受けることができれば、彼らが受けたかもしれないトラウマ的な経験から解放されることを知っている。また、特に女の子や若い女性にとっては、緊急事態における生徒の命を救うことにもなる 。(緊急事態における教育のためのユース・グローバル・パネル)
5. 私たちは、あらゆる多様性を持つ女の子とユースが、強制、暴力、差別、虐待から解放され、自由で十分な情報を得た上で自ら選択し、身体の自律性を行使し、性と生殖に関する健康と生活をコントロールする権利を有すると信じる。(SRHRポジションペーパー)
プラン・インターナショナル アドボカシーグループリーダー 長島美紀のコメント
[画像3: https://prtimes.jp/i/12939/200/resize/d12939-200-3de811660d2126a4ce7f-2.jpg ]
2023年5月末現在、世界で紛争や迫害により故郷を追われた人は1億1000万人を超えました。その約4割が、18歳未満の子どもです。また、世界食糧計画(WFP)は、支援対象国である79カ国で、新型コロナウイルスによる世界的パンデミックが発生する前と比べて、高いレベルの食料不安に直面する人口が2億人増加し、3億4500万人に達すると推定しています。そして食料不安に陥っている国や地域の多くで、とりわけ弱い立場に置かれる女の子が栄養不良に苦しみ、学校へ通うことができずに学ぶ機会を奪われ、ときに早すぎる結婚(児童婚)を強いられる危険に直面しているのです。
世界の女の子を取り巻く不安や緊張は、紛争や干ばつ、未曽有の災害の直撃を受けた地域だけの問題ではありません。「女の子だから」という理由で、自分が希望していた進学や就職をあきらめた女の子、望まない結婚を選択する女の子、性暴力に遭うのではとびくびくしながら公共交通機関を利用する女の子、パートナーからの暴力を日常的に受ける女の子、「何を言っても変わらない」とあきらめてしまう女の子。身近にも存在しています。
すべての女の子が、学び、自分の将来を選択できること。支援される存在ではなく、意見を述べ、変革を求めるリーダーとなること。それを阻害する紛争や災害といった環境要因や、「女の子だから」という社会要因を取り除くことは、私たち一人ひとりの責務でもあります。「Women Deliver」を通じ、「女の子だから」ではなく「女の子ゆえに」と言われる社会を目指し、プランでは引き続き、活動を展開していきます。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/12939/table/200_1_b5b505a6374095d3078bfe54e19687b5.jpg ]
プレスリリース提供:PR TIMES