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東芝エネルギーシステムズ株式会社

岩石蓄熱技術を用いた蓄エネルギーサービス事業に関する技術開発・実証の本格的な開始について

(PR TIMES) 2022年11月21日(月)12時15分配信 PR TIMES

〜国内初(*1)、熱容量として約500kWhの試験設備(*2)を活用〜


 当社は、中部電力株式会社(以下、中部電力)、丸紅株式会社とともに、中部電力を代表事業者とする共同提案会社として、岩石蓄熱技術を用いた蓄エネルギーサービス事業に関する技術開発を進めておりましたが、この度、国内初となる試験設備を株式会社東芝横浜事業所内に設置し、本格的な技術開発・実証を開始しましたのでお知らせします。
 なお、本件は、環境省「令和4年度岩石蓄熱技術を用いた蓄エネルギー技術評価・検証事業委託業務」(以下、「本事業」委託期間は2023年3月まで)の中で行われるものです。

 カーボンニュートラル実現に向け欠かせない太陽光や風力発電などの再生可能エネルギー(以下、「再エネ」)は、天候により出力が変動し、電力需給バランス安定を目的に利用可能な電力を抑制せざるを得ない状況が発生します。蓄エネルギー技術は、再エネ大量導入に伴い生ずる電力需給ギャップを埋めるための重要な鍵であり、その技術開発が喫緊の課題となることが予想されます。
 当社が開発を進めている岩石蓄熱技術は蓄エネルギー技術の一つで、今後休廃止される老朽火力発電所や自家用発電設備などを有効活用することができ、国内市場は2020年代後半から急速に拡大することが見込まれます。

 これまで3社は、リチウムイオン電池、水素に比べ、環境性、経済性および設備信頼性において優位性が見込まれる岩石蓄熱技術に着目し、共同での基礎研究を進めてまいりました。その保有する検討成果から、岩石蓄熱技術を用いた発電システムは、一定条件下において実現可能性があることを経済的に見出すことができております。そこで、これまでの検討成果を深化し、熱容量約500kWhの試験設備を用いた熱挙動特性評価手法等を確立させ、熱エネルギーを効率的に制御できるシステムを開発し、社会実装可能な技術としての確度を高めてまいります。

 当社は本事業を通じて、カーボンニュートラルの実現に貢献すべく、環境に優しいエネルギーを安定的に提供し、長い世代にわたって人々の生活向上に寄与できる事業の構築を目指してまいります。

*1: 熱容量100kWh以上の岩石蓄熱試験設備として。2022年11月21日時点、当社調べ。
*2: 700℃以上の高温蓄熱可能な試験設備とすることで、比較的高い蓄熱密度(*3)を達成し、蓄熱槽の小型化を可能としています。
*3: 顕熱蓄熱材(砕石、煉瓦、溶融塩、コンクリート、セラミックス等)として。

【蓄熱発電の構成例】


[画像1: https://prtimes.jp/i/32322/195/resize/d32322-195-8075488d4557be27e8aa-0.png ]


【当社に設置している試験設備の写真】


[画像2: https://prtimes.jp/i/32322/195/resize/d32322-195-b0941ef33d3812d6177e-1.png ]


※東芝エネルギーシステムズの詳細はこちらをご覧ください。
https://www.global.toshiba/jp/company/energy.html

※東芝エネルギーシステムズの火力事業についてはこちらをご覧ください。
https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/thermal.html



プレスリリース提供:PR TIMES

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