プレスリリース
中学は“下着の色指定”・高校は“地毛証明書の提出”の校則が未だ20%以上存在 中高生5,697名・高校教員209名に制服・校則に関する調査を実施
「ブラック校則」の現在地やジェンダー観・コロナ禍による変化に注目
スタディプラス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:廣瀬高志、以下スタディプラス)のStudyplusトレンド研究所は、2023年1月23日(月)から1月29日(日)にかけて学習管理アプリ「Studyplus」上で全国の中学1年生から高校3年生(※学年は2022年度時点)を対象に、2023年1月30日(月)から2月10日(金)にかけて全国の高等学校の教員を対象に「学校のルールについての意識調査」を実施、中高生5,697名・高校教員209名から回答を得ましたのでご報告いたします。本リリースでは、制服および校則に関連した結果をご紹介します。
本調査結果の完全版については、Studyplusトレンド研究所の公式サイトで紹介しています。
https://www.trend-lab.studyplus.jp/post/20230414
「学校のルールについての意識調査」 トピックス
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/47308/table/183_1_1a1fc6efe80e8e046c782b416c5fd851.jpg ]
■ 制服について
制服の有無、必要性、進路選択に影響したかを調査。
【調査項目】
・学校指定の制服はありますか? ※中高生5,697名が回答
[画像1: https://prtimes.jp/i/47308/183/resize/d47308-183-707c317fceac4e4e336b-0.png ]
【回答】
・調査に協力した中高生のうち、90%以上が制服のある学校に通っていると回答。
【調査項目】
・学校指定の制服は必要だと思いますか? ※中高生5,697名、先生209名が回答
[画像2: https://prtimes.jp/i/47308/183/resize/d47308-183-8cdd1672184f37afe007-1.png ]
【回答】
・必要だと回答したのは、制服のある学校に通う人では41%、制服の無い学校に通う人では14%、先生では49%と、いずれも半数以下。
【調査項目】
・制服は進路を選ぶ基準になりましたか?私服通学可能なことは進路を選ぶ基準になりましたか? ※中高生5,697名が回答
[画像3: https://prtimes.jp/i/47308/183/resize/d47308-183-20512870c6599a75d9b6-2.png ]
【回答】
・制服がある学校よりも、制服がない学校に通う中高生の方が、進路選択の基準にした割合が大きいという結果に。
■ 校則について
中高生・先生の双方から、校則に関する実態や意見を収集。
【調査項目】
・以下の中で、自分の高校にある校則(近いものも含む)をチェックしてください。 ※中高生4,913名が任意回答
[画像4: https://prtimes.jp/i/47308/183/resize/d47308-183-f8ff4c96c56b3f917ece-3.png ]
【回答】
・アルバイトの禁止、メイクの禁止、特定の髪型・髪色の禁止が多い結果に。
・ブラック校則として話題になりやすい地毛証明書の提出や下着の色指定等も未だ20%前後存在。
【調査項目】
・自分の通う学校の校則は厳しいと思うか? ※中高生5,697名が回答
[画像5: https://prtimes.jp/i/47308/183/resize/d47308-183-2ddea2e2b7c9c9b8d905-4.png ]
[画像6: https://prtimes.jp/i/47308/183/resize/d47308-183-56a56e6765c93af8ad16-5.png ]
【回答】
・全体では、中間の数字である「3」が最も多い結果。
・地域別に確認すると、以下のような結果に。
九州は校則が緩いと思う高校生が全国でも圧倒的に少ない
一方で中国地方・東北地方・甲信越では厳しいと思う高校生が少ないことが明らかに
長野県では、制服がないという答えが制服があるという高校を超えており、その影響が表れているか
【調査項目】
・校則は厳しいと思いますか? ※先生209名が回答
[画像7: https://prtimes.jp/i/47308/183/resize/d47308-183-6ee984526e5d27469e4b-6.png ]
【回答】
・先生視点でも、中間の数字である「3」が最も多い結果。
【調査項目】
・学生時代、校則はどの程度守っていましたか? ※先生209名が回答
[画像8: https://prtimes.jp/i/47308/183/resize/d47308-183-44974d18d8ea1d9cbd49-7.png ]
【回答】
・校則違反をしなかった先生が半数以上である一方、以下のような意見も。
オシャレに目覚めてパーマかけて指導されて直したことはある。
バイク3無い運動が高校1年で始まり、校長に法的根拠を示すように生徒会として質問文を書いた。生徒総会で校長は欠席し、大騒動になった。
生徒会執行部に入った時、白色指定だった靴下の色を紺色や黒も認めて欲しいと抗議し、総会でその案が通りました。自主的な活動が校則の変化につながると実感することができました
【調査項目】
・制服・部活動のルールのほかに、これはおかしい!と思うような校則があれば教えてください。※中高生1,503名が任意回答
【回答】
・主な回答は、以下の通り(上位3項目)。
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/47308/table/183_2_2f44c968bf3dc9207bec19d87a5f257a.jpg ]
・変わったルールとして、以下のような回答が見られた。
[画像9: https://prtimes.jp/i/47308/183/resize/d47308-183-0308cacacb5732599508-8.png ]
■ ジェンダー意識について
各種調査項目への回答の中で、中高生の意識が垣間見られたものを抜粋して紹介。
「制服・学校指定の持ち物について、なにか思うこと、考えていることなどがあれば、自由にお書きください。※中高生1,305名が任意回答」においては、以下の回答を得る(数字は人数)。
[画像10: https://prtimes.jp/i/47308/183/resize/d47308-183-2a99e3947f06531b52b6-9.png ]
「最近、追加・変更・廃止された校則があれば、具体的にどのようなものか記述してください。※中高生1,312名が任意回答」の回答の中では、校則にある男女の区別を廃止した例もいくつか見られた。
委員会活動での性別の指定廃止(男女1名ずつ→2名)
ジェンダーの観点から男女別の頭髪のルールが廃止
制服・校則などの学校のルールには、ジェンダーに対する決めつけや固定化した価値観が前提となっているものが多く、ジェンダー意識が高まることで自然と緩和・廃止の流れになることがあるという結果に。また、制服の選択肢として女子用にスラックスが用意されるなど、ジェンダー意識の変化に配慮した事例は増えてはいるものの、それはあくまで「第1歩」でしかないと気付かされる以下のような傾向もあり。
女子→男子制服のみのジェンダーレス化が進み、男子のスカートは進まないことを疑問視する声も。トランス女性にも対応するためには必要。
スラックスが可になったものの、風潮的に履きにくかったり、”女子用のスラックス”であることに不満がある人も。
そもそも元からある制服との組み合わせなので、バランスが悪い場合も。
リボンとスラックスの相性の悪さを指摘する声も。
◆本調査の概要(中高生向け)
調査対象 : 全国の「Studyplus」ユーザー(中学1年生〜高校3年生)※学年は2022年度時点
回答者 : 5,697名
調査方法 : 学習管理アプリ「Studyplus」上でアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収。
調査時期 : 2023年1月23日〜1月29日
◆本調査の概要(高校教員向け)
調査対象 : 全国の高等学校教員
回答者 : 209名
調査方法 : FAXにてアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収。
調査時期 : 2023年1月30日〜2月10日
※本リリースにおけるデータは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
■学習管理アプリ「Studyplus」 概要
「Studyplus」は、日々の勉強を記録・可視化し、ユーザー同士でシェアして励まし合うことができる学習管理アプリです。
ユーザーの自己調整学習、学習モチベーションの維持・向上をサポートします。
会員数700万人、大学受験生の2人に1人が利用しています。https://www.studyplus.jp/
※アプリダウンロードURL
App Store:https://apps.apple.com/jp/app/apple-store/id505410049
Google Play:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.studyplus.android.app
■「Studyplusトレンド研究所」 概要
「Studyplusトレンド研究所」は、日本最大級の学習管理アプリ「Studyplus」のユーザーを通じて、次代を担う若者の「いま」を見つめるための研究所です。
若者の学校生活や学習・受験といった側面から、好きなアーティストや消費行動といった生活者の側面まで、これからの新しい時代の「トレンド」を研究していきます。
https://www.trend-lab.studyplus.jp/
■スタディプラス株式会社 概要
所在地:東京都千代田区神田駿河台2丁目5−12 NMF駿河台ビル4階
代表取締役:廣瀬高志
事業内容:学習管理アプリ「Studyplus」、教育機関向け学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」、電子参考書プラットフォーム「Studyplusブック」の運営
設立:2010年5月20日
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