プレスリリース
〜発電事業者、アグリゲーター、小売電気事業者がそれぞれにおいて安定収益を実現〜
日本BSL株式会社
株式会社地球クラブ
東芝エネルギーシステムズ株式会社
このたび、発電事業者である日本BSL株式会社(以下、日本BSL)が発電する再エネ電力を、小売電気事業者である株式会社地球クラブ(以下、地球クラブ)に供給する事業が、経済産業省による令和3年度補正予算「需要家主導による太陽光発電導入促進補助金」に採択されました。本事業において運転開始後は、東芝エネルギーシステムズ株式会社(以下、東芝ESS)がアグリゲーターとして参画し、東芝ESSがインバランスリスクを負担しながら小売電気事業者を通じて日本生活協同組合連合会をはじめとした需要家に再エネ電力を供給します。
日本BSLは、2023年2月までに3つの太陽光発電所(千葉県旭市、茨城県古河市、茨城県牛久市の合計出力約2.25MW)を建設予定で、今回の事業は、その建設費用の一部に対し補助金が支給される非FIPのオフサイトPPA(電力販売契約)です。運転開始後は、東芝ESSが再エネBG(注1)を構成し、本発電所で発電された再エネ電力を固定価格で買い取り、地球クラブを通じて日本生活協同組合連合会をはじめとした需要家に再エネ電力を供給します。東芝ESSは精度の高い東芝ネクストクラフトベルケ株式会社のシステムを活用して、再生可能エネルギーを束ね、計画値同時同量(注2)業務と取引業務を発電事業者である日本BSLに代わって行います。日本BSLは、本サービスに加入することで、バランシング責務とマーケットリスクを負いません。また、本契約では10年間、東芝ESSが固定価格で地球クラブに電気を供給するため、日本BSL、地球クラブ、東芝ESSそれぞれが安定した収益を上げられることとなります。
本件は、太陽光発電架台をメインとした専門商社の日本BSLおよび電気の産地にこだわる地球クラブならびに電力バランシング技術力のある東芝ESSの連携および補助金への採択により実現した太陽光発電設備の導入モデルとなります。
日本BSLは、低圧から特別高圧まで太陽光発電所の開発・建設・売買などの事業展開をしています。近年、兵庫県で120MW、福島県で100MWなど、このような日本最大級の発電所を含め、数十ヶ所の特高案件の架台受注実績があります。
脱炭素へ向けた動きが加速している現在、発電事業者としてもFIT・Non FIT含め100MW以上の再生可能エネルギー発電所を目標とし、エネルギー供給に積極的に取り組んでいきます。
地球クラブは、生協の電力事業を担うために設立された日本生活協同組合連合会の子会社です。発電・利用一体の再生可能エネルギーの普及 “つくって つかって ひろげて”という考え方を電力事業の柱としています。再生可能エネルギー電力の開発および最大限の調達を行い、会員生協の事業所や組合員家庭へ安定供給することを通じて、持続可能な社会の実現に寄与していきます。
東芝ESSは、エネルギー機器メーカーとして培ってきたノウハウにデジタル技術を組み合わせることで、付加価値の高いサービスを提供することによってカーボンニュートラル社会の実現を目指していくと共に、再エネアグリゲーション事業を通じて、再エネを活用した安定的かつ効率的な電力システムの実現に貢献していきます。
注1:計画と実績のインバランスを積算する事業者集団
注2:発電事業者や小売電気事業者などが30分単位で発電計画と発電実績、需要計画と需要実績を一致させるように調整をおこなう仕組み。
【本契約の体制】
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