プレスリリース

株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントは、バンダイナムコピクチャーズコラボコンテスト第2回の物語を募集する大賞候補作のトリセツを発表したことをお知らせいたします。
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monogatary.comは、毎日運営より出される「お題」へ自由に「物語」を投稿でき、それに対して挿絵やコメントをつけるなど様々なリアクションをして遊べる小説投稿サイト。過去「モノコン2019」からは、最新楽曲「アイドル」がグローバルチャートで1位を獲得するなど活躍が目覚ましい“小説を音楽にする“ユニット「YOASOBI」が誕生するなど多くの話題を呼んできました。


6月30日（金）〜7月31日（月）に実施いたしました、「バンダイナムコピクチャーズコラボコンテスト」におきまして、たくさんのご参加いただき誠にありがとうございました。結果発表が遅れましたこと、心よりお詫び申し上げます。


なお、この度のトリセツ編では前回と異なり、”大賞候補作（優秀賞）”として3作品を発表させていただきます。つきましては、続いて募集する「物語編」でご応募いただいた物語と合わせて大賞を1つ決定させていただく予定です。
熟慮を重ねた結果このような形になりましたこと、ご理解いただけますと幸いです。


物語編の募集については、現在開催中の「モノコン2023」終了後に開催予定です。
その際には、大賞候補作（優秀賞）のトリセツ3点の中からどれか1つお好きなトリセツを選んでいただく形で続きの物語を募集予定です（トリセツごとに複数作品ご応募いただくことも可能です）。
引き続き「モノコン2023」をお楽しみいただきつつ、3つのトリセツを読みながら、”このトリセツならこんな物語が書けそう・・・”と空想を膨らましていただければ幸いです。


さらに！第1回の大賞作「世直しトーカ」（著：かきぴー）。こちらも続報をお待ちくださいませ。


それでは、大賞候補作の優秀賞3点、ならびに予選通過作について、バンダイナムコピクチャーズ様よりいただいた総評も合わせて公開させていただきます！！
物語編などに繋がるヒントもたくさん記載ありますので、ぜひご一読いただけますと幸いです！


＜はじめに＞
この度は沢山のご応募ありがとうございます。
第１回同様、大賞候補作の発表と合わせて、私たちがどのような基準で選考を行ったのかの簡単な総評を公開させていただきます。この総評が、後半の物語の執筆の参考になるだけでなく、皆さんの今後の創作活動における一助となりますと幸いです。
前回は大賞のトリセツ1作品をお題として物語を募集しましたが、第2回となる今回は大賞候補作の優秀賞として3作品を選出し、それらをお題として物語募集を行うことといたしました。
選出した3作品は、それぞれ違った切り口、ジャンルのトリセツとなっておりますので、ご自分の描きたい物語に応じたものをご選択いただくことで、皆さんの持ち味を最大限に生かした物語の執筆に繋げていただけますと幸いです。
皆さん独自の発想で、前回以上に多様性のある物語が生まれることを楽しみにしております！


＜総評＞
今回のテーマが「防災」ということで、防災グッズのデザイン画から登場させたいデザインを選び、様々なタイプのトリセツのアイデアをご応募いただきました。


そうしたなかで、今回の選考にあたり、以下の点を評価軸としました。


A）防災という切り口ではあるが、ポジティブなアイデアになっているか
B）デザイン画に対する着目点や複数のデザインの組み合わせ方、解釈やアイデアの独自性
C）トリセツを一つの作品として見た時の語り口や面白さなどの完成度と、展開されうる物語に対しての拡張性
D）実際に商品化やサービス化の実現可能性はあるか


特に、防災というテーマではあるが「ポジティブであること」と数種類のデザイン画に対してどういった解釈を行い「防災グッズとしてどのように役割を果たしているか」、また防災をテーマに「物語を感じさせる、広がりを持たせられる」ものであるか、商品化やサービスを考えた際に「”防災”というテーマを踏まえた遊び方やサービスの形をイメージできるかどうか」であるかという点を軸として選考をさせていただきました。
防災というテーマでしたが「天災」だけではなく、どちらかというと個人の問題といった「人災」に寄った作品が多く見受けられました。結果として、アイデア、着眼点としては面白い作品ばかりでしたが、根本的な部分で要素が似通った作品が多く、「こう来たか」と唸らせるような独創的な発想の作品は見られなかったように感じました。
また、募集の際の説明にも書かせていただきましたが、デザイン画で描かれた５つのキャラクター以外にさらに新しいキャラクターを生み出していただくことで、より幅広いトリセツが生まれるのではないかと思いました。
そうした視点から投稿いただいた各作品を拝読させていただいた結果、
１. 「kakashi-doll〜次世代型多機能小型案山子〜」（著・金曜日）
https://monogatary.com/story/442269


２. 「少年探偵お助け団」（著・望潮魚）
https://monogatary.com/story/442924


３. 「ブラックヒストリーレスキュー隊」（著・村崎キコ）
https://monogatary.com/story/442145


を今回の大賞候補作の優秀賞として選定させていただきました。
最終的に、物語の大賞発表と合わせて、大賞の物語に紐づいたトリセツを優秀賞から繰り上げするかたちで、トリセツ部門の大賞として認定いたします。


＜「kakashi-doll〜次世代型多機能小型案山子〜」＞
「植物」や「野菜」の命を災害から守るという意味での防災、災害に備えた備蓄食料を育てるという意味での防災等、複数の意味での防災を含む着眼点が面白かったです。そして、デザインの特徴を抑えつつ、独自の解釈で設定を拡張している点が素晴らしく大賞候補作に選出させていただきました。
あえて惜しかった点も挙げさせていただくと、明確な役割を与えたことによって実現可能性や、トリセツとして見た時の完成度が高くなった一方で、活躍場所が畑や家庭菜園と限定され、お話としての広がりが制限されてしまうという側面もあると感じました。


＜「少年探偵お助け団」＞
「青春」を人災から守るという視点が面白く、設定の作り込み、発想力のレベルが高かったです。設定的に、探偵もの、推理ものとしての物語の広げ方だけでなく、学園ものとしても広げられうる世界観の拡張性の高さが評価ポイントでした。
惜しかった点としては、アイデアの独自性という意味では、既存の作品に類似した部分があり若干弱く感じた点が挙げられました。


＜「ブラックヒストリーレスキュー隊」＞
思春期の少年少女にとって重大な問題である「黒歴史」から守るという発想が面白かったです。現在進行形で思春期の少年少女には反面教師として、かつて思春期だった大人には自分の思春期を思い出して少し苦い気持ちを感じながら楽しむことが出来る、特徴的で斬新な題材だと感じました。
惜しかった点としては、設定的に商品化としての実現可能性が低い点です。抽象的な表現や、心理的な要素が多く、物語とおもちゃ両方で展開するイメージが薄くなってしまったのが勿体なく感じました。


＜予選通過作について＞
大賞候補こそ惜しくも逃したものの、選考過程で評判が良かった作品を公開いたします。
・「「こじらせ」撲滅レンジャーズ」（著・晩白柚）
https://monogatary.com/story/444906
・「魔女っ子消防士メグミ」（著・村崎キコ）
https://monogatary.com/story/442477
・「時間旅行パトローラーズ」（著・矢島鳴人（旧：矢島らら））
https://monogatary.com/story/442176
・「ミチシルベンジャーズ」（著・筆他言(ペンタゴン)）
https://monogatary.com/story/442146
・「穴があったら入り隊」（著・マダムA）
https://monogatary.com/story/442143
・「だめんずポイポイ」（著・村崎キコ）
https://monogatary.com/story/444650
・「ドリームエッグペンギン」（著・村崎キコ）
https://monogatary.com/story/442559
・「サチアレ」（著・ナノハ）
https://monogatary.com/story/442126
・「おもいでペンギン」（著・さとこリューコ）
https://monogatary.com/story/442175


＜最後に、これから大賞候補トリセツをベースに物語を書かれる皆様へ＞
今回大賞候補作（優秀賞）のトリセツ3作品をお題として物語をご執筆いただきます。それぞれ要素の異なるトリセツですので、ご自分の描きたい物語に合った題材で物語をご執筆いただきつつ、折角ですのでこれまで描いてこなかったジャンルの物語にも挑戦する機会にしていただけますと幸いです。トリセツで提示されている要素を全て取り入れるのではなく、それをベースに物語としての広がり、独自性を如何に持たせるかという点を意識して物語を生み出していただければと思います。物語の独自性のために、トリセツの中に存在しない新しい防災グッズを取り入れてみる、というのもいいかもしれません。
あなたにしか描けない、ポジティブで明るい物語をお待ちしております！

プレスリリース提供：PR TIMES