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プレスリリース

国際機関 日本アセアンセンター(東南アジア諸国連合貿易投資観光促進センター)

旅行好きの15〜35歳、7割が「訪れた地域に利益ある消費をしたい」持続可能な観光・旅行先としてのASEAN に関する調査結果を発表

(PR TIMES) 2023年03月28日(火)12時15分配信 PR TIMES


国際機関日本アセアンセンター(所在地:東京都港区、事務総長:平林国彦 以下、センター)は、2022年12月に「若年層を対象とした持続可能な観光に関する調査」を実施し、旅行好き、あるいは旅行に興味がある日本のZ世代とミレニアル世代(15歳〜35歳)を対象に「SDGs」や「サステナブルツーリズム(持続可能な観光)」、旅行先としてのASEAN加盟国に対する意識や関心の実情を探りました。

日常的に「SDGs」や「サステナブル」を意識して生活していると回答した若年層は約6割いたものの、旅行する際に「SDGs」や「サステナブル」を意識していると回答したのは約3割でした。他方、サステナブルツーリズムに必要とされる3つの取り組み[1]について提示したところ、約8割がその必要性があると回答し、また「訪れた地域に利益ある消費をしたいと思うか」という問いに対して、7割が「そう思う」と回答しました。さらに、ASEAN各国の観光地や施設による持続可能な観光に対する取り組みについて知ることは次の旅行先の決定に影響する、と回答した割合は9割に上りました。今回の調査では、若年層の持続可能な観光に対する意識は、未だ低いものの、知ることで向上していく可能性が高いことが読み取れます。

調査の報告書は日本アセアンセンターのウェブサイトで閲覧頂けます
 https://www.asean.or.jp/ja/wp-content/uploads/sites/2/Digest_230309_TE-survey.pdf

【調査結果の概要】
1.日常的に「SDGs」や「サステナブル」を意識して生活している若年層は約6割
・「SDGs」、「サステナブル」の意味を理解している回答者は約7割だった。
・「普通の生活で意識して行動している」回答者は約6割だった。

2.旅行における「SDGs」や「サステナブル」への意識があると回答した層は約3割
・「旅行をする際にSDGsやサステナブルを意識したことがある」と回答したのは約3割に留まった。
・「サステナブルツーリズム」という言葉について、「まったく知らない」という回答が45%を占め、理解している割合は25%に留まった。
・「旅行をする際にSDGsやサステナブルを意識したことがある」と回答した約3割の回答者に対し、何を基準として、SDGsやサステナブルを意識した観光地や観光施設として選択したのか聞いたところ、最も多い回答は「地産地消」で6割を占めた。続いて半数以上が「何らかのサステナブル基準に準じていること」を選択理由として挙げており、サステナブルな観光を行うにあたり、客観的な基準が有効であることが伺える。

3.「サステナブルツーリズム」についての知識を得た後は、貢献への意識は向上し、コスト増も容認
・サステナブルツーリズムに必要とされる3つの取り組みについて提示したところ、約8割がその必要性があると回答した。
・レスポンシブルトラベラー(責任ある旅行者)としての意識を探るにあたり、「訪れた地域に利益ある消費をしたいか」と聞いたところ、約7割が「とてもそう思う」または「そう思う」と回答した。
・サステナブルツーリズムに対するコスト感覚を測ったところ、「同じ内容なら持続可能な取り組みを明示するツアーを選択」が半数で、3割強が「1,000円〜3,000円未満」の差額を容認すると回答した。

4.ASEANの持続可能な観光の取り組みについて、「取り組みについて知ることは次の旅行に影響」と約9割が回答
・ASEAN各国の持続可能な観光に関する取り組みに興味があるか聞いたところ、約半数が興味を示した。
・取り組みについて知ることは次の旅行先の決定に影響と9割が回答した。

「若年層を対象とした持続可能な観光に関する調査」について
本調査は、楽天インサイトに登録している15歳〜35歳の男女アンケートモニターを、「海外・国内を問わず旅行が好き、または、旅行に興味がある」という設問でスクリーニングし、「非常に当てはまる」の555人と「まあまあ当てはまる」の445人、合計1000人に48項目のアンケートを実施。「旅行好き」あるいは「旅行に興味がある」という設問でスクリーニングしたアンケート対象の1000人は、7割弱が女性、3割強が男性で、職業別では企業や団体に勤務する人が最も高い約6割を占めた。年代別では、「30〜35歳」が最多の約6割、「25〜29歳」が3割弱。

報告書の公開にあわせてウェビナーを開催
本調査の報告書を開設するウェビナーを、3月14日(火)に開催しました。本調査のアドバイザーを務めた府川尚弘 氏(INDIGO LCCディレクター)が日本のアウトバウンド旅行市場の現況と共に調査結果を説明した後、マレーシア、フィリピン、タイの政府観光局によるパネルディスカッションを行い、それぞれのサステナブルツーリズムへの姿勢や取組を紹介しました。若者向けにはSNSの積極活用、また地方やコミュニティーの活性化を重視という点は3か国共通で、さらにグローバル化が加速する現代、若いうちから海外を体験し、他国の価値観を知ることが大切とのコメントが全員からありました。ウェビナーのアーカイブ動画は日本アセアンセンターYouTubeチャンネルにて、ご覧いただけます。

→ ウェビナーのアーカイブ動画: https://youtu.be/08maJIajbBc

本リリースに関するお問い合わせは下記までお願い致します。

[1] 「地域の自然や生物多様性などの環境を保全しながら、最適な形で活用する観光」、「地域の建築などの文化遺産、住民の生活や 伝統的な価値観が訪れた観光客から尊重される観光」、「地域に安定した収入や雇用をもたらし、関わる人すべてが公平な形で利益を得られる観光」

<<国際機関日本アセアンセンター>> 
正式名称:東南アジア諸国連合貿易投資観光促進センター
ASEAN10ヵ国政府と日本政府により1981年に設立。貿易・投資・観光・人物交流の 4 分野を軸に、ASEAN諸国から日本への輸出の促進、日本とASEAN諸国間の直接投資、観光及び人物交流の促進を通して、日本とASEAN諸国との関係促進に貢献する国際機関です。
URL:https://www.asean.or.jp/ja/

プレスリリース提供:PR TIMES

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