プレスリリース
2022年3月1日
報道関係各位
ノバルティス ファーマ株式会社
ノバルティス、AYA研や患者支援団体と協働し、2022年も小児・AYA世代のがん患者さん向けの支援活動を展開
〜市民公開講座、動画コンテンツで、AYA世代がん患者さんの就学、就労に対する不安軽減に向けた情報提供を〜
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:レオ・リー、本社:東京都港区、以下、ノバルティス ファーマ)は、AYA世代のがん患者さん支援活動を目的に、3月19日に、第4回AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会(会長:天野慎介)と一般社団法人CSRプロジェクト(代表理事:桜井なおみ)と共に、オンライン市民公開講座「AYAがん患者の就学・就労を支える」を開催します。また本日3月1日より、ノバルティス公式サイトにて小児・AYA世代のための就職活動支援動画シリーズに、新たな動画5本を追加公開するなど、2022年もAYA世代のがん患者さんの不安や課題解決に向けて、継続して支援活動に取り組みます。
AYA(アヤ)とは、Adolescent and Young Adult(思春期・若年成人)の略称であり、15歳から39歳の患者さんのことを指しています。 日本では年間約2万人のAYA世代の方ががんと診断されています1。AYAがん患者さんは、学業、就職、結婚など、大きなライフイベントが集中し、成人のがんとは異なる多種多様な課題を抱えています2。 特に、今後の自分の将来のこと、就労や経済的なことはこの世代の患者さんの大きな不安要素であると言われており、こうした医療機関だけで対応しづらいニーズに関しては、医療機関の枠組みを超えた連携支援が求められます3。
こうした課題を抱えるがん患者さん・経験者をサポートするために、ノバルティスでは2019年より、一般社団法人CSRプロジェクト、公益財団法人がんの子どもを守る会の協力のもと、この世代の方の悩みに答える冊子「ぼくたちのサバイバーシップAround20」や小児・AYA世代のための就職活動支援動画の作成を通し、支援活動を行ってきました。今年も、AYAがんを経験された先輩の就業に関するエピソードを紹介して頂くなど、これから就職活動を迎える方に実践で役立つ情報を新たな動画として5本制作し、3月1日から公開します。
2022年は、第4回AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会と一般社団法人CSRプロジェクトと共催で、オンライン市民公開講座「AYAがん患者の就学・就労を支える」を開催します。患者さん、ご家族だけでなく、就学、就労に関わる専門家を含む、多様な関係者が集い、患者さんにとって非常に重要な「就学・就労」に関する役立つ情報や実践的なノウハウを提供します。
第4回AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会の会長を務める天野慎介氏(一般社団法人 全国がん患者団体連合会理事長)は次のようにコメントしています。「私が27歳でAYA世代のがんを発症した20年前、これから自身が経験するであろう『ペイシェント・ジャーニー』を考えると、その羅針盤は全く無く、自分がこれからどこに進んでいくのか、大きな不安を抱えていました。患者さんやご家族だけでなく、企業や医療機関など幅広い関係者でAYA世代のがん患者さんが抱える課題を考える事が重要だと考えています。今回、ノバルティスとCSRプロジェクトと市民公開講座を共催しますが、このように企業や一般社団法人など多様な関係者と企画を共に行えたことには、大きな意義があると感じています。この機会を通して、一人でも多くのAYA世代のがん患者さんに羅針盤を提供したいと願っています。」
ノバルティスは、AYA世代のがん患者さんが抱える不安や戸惑いを少しでも解消するために、今後も、医療関係者、研究者、患者・支援団体など関係組織と協力しながら、継続的に支援活動に取り組んでいきます。
ノバルティス ファーマのAYA世代のがん患者さん向け活動
ノバルティスでは、AYA世代のがん患者さんに向けて、役立つ情報として、就活講座動画シリーズ、3部構成の冊子「ぼくたちのサバイバーシップAround20」を公開しています。
「小児・AYAがん経験者のための就活講座」
https://www.novartis.co.jp/our-work/support-for-patients/AYA-movie
「ぼくたちのサバイバーシップAround20」
https://www.novartis.co.jp/our-work/support-for-patients/around20
一般社団法人AYAがんの医療と支援のあり方研究会
思春期・若年成人(Adolescent and Young Adult, AYA)がん領域の学術活動、教育活動、社会啓発及び人材育成等を行うことにより、思春期・若年成人がん領域における医療と支援の向上に寄与することを目的として、医療者、研究者、患者、家族などが協働して活動する研究会です。(略称:AYA研、英語名称:AYA Oncology Alliance)
https://aya-ken.jp/about_aya-ken
一般社団法人CSRプロジェクト
CSRとは「Cancer Survivors Recruiting」の略で、「がん患者の就労」を考えるプロジェクトを指します。
日本の就労世代がん患者における就労・雇用の実態を明らかにする調査・研究は少なく、CSRプロジェクトでは調査の実施や提言書のとりまとめ、書籍などを作成し、社会に発信をしてきました。この重要な問題を組織的に取り組めるよう、2011年3月に一般社団法人化し、継続して問題解決に取り組んでいます。
https://www.workingsurvivors.org
公益財団法人がんの子どもを守る会
1968年10月に小児がんで子どもを亡くした親たちによって、小児がんが治る病気になってほしい、また小児がんの子どもを持つ親を支援しようという趣旨のもと設立され、子どもの難病である小児がんに関する知識の普及、相談、調査・研究、支援、宿泊施設の運営、その他の事業を行い、社会福祉及び国民保健の向上に寄与することを目的としています。
http://www.ccaj-found.or.jp/about/history/
ノバルティス ファーマ株式会社について
ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置く医薬品のグローバルリーディングカンパニー、ノバルティスの日本法人です。ノバルティスは、より充実したすこやかな毎日のために、これからの医薬品と医療の未来を描いています。ノバルティスは世界で約11万人の社員を擁しており、8億人以上の患者さんに製品が届けられています。ノバルティスに関する詳細はホームページをご覧ください。
https://www.novartis.co.jp
以上
参考文献
国立がん研究センター がん情報サービス 小児・AYA世代のがん罹患率 https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/child_aya.html
第3期がん対策推進基本計画(平成30年3月9日閣議決定)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000183313.html
清水千佳子(2017)思春期・若年成人(AYA)世代の がんの現状と課題
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000186548.pdf
参考資料
■第4回AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会
オンライン市民公開講座 「AYAがん患者の就学・就労を支える」
患者さん、ご家族だけでなく、就学、就労に関わる専門家を含む、多様な関係者が集い、患者さんにとって非常に重要な「就学・就労」に関する役立つ情報や実践的なノウハウを提供します。
開催概要や参加については、下記市民公開講座ページにアクセスしてください。
https://site2.convention.co.jp/ayaken-cong4/shimin/
開催概要|
日時:2022年3月19日(土)16:00〜18:30
共催:第4回AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会(日本コンベンションサービス)、一般社団法人CSRプロジェクト、ノバルティス ファーマ株式会社
協賛:アフラック生命保険株式会社
協力:資生堂ジャパン株式会社
後援:横浜市医療局、公益財団法人日本対がん協会、一般社団法人全国がん患者団体連合会、公益財団法人がんの子どもを守る会
参加費:無料
定員:500名
場所:オンライン開催 ZOOMウェビナー(オンラインシステム)
■小児・AYAがん経験者のための就活講座 新たに動画5本一挙公開
新動画の内容紹介|
小児・AYAがん経験者のための就活講座 0限目
「就学のヒント」小児・AYA世代がん経験者が初めて就職活動をする時に、大切な存在のひとつとして学校があります。まずは、入院治療中の子どもたちの学びの場やキャリア形成について現状についてご説明します。大切なことは、小中高大のそれぞれの段階で自立した自分なりの生活を送ることだと思います。様々な不安や悩みに対して、周囲へ相談し、支援を受けながら「自分の応援団チームを作る」ということを一緒に考えていきましょう。
小児・AYAがん経験者のための就活講座5限目
「オンライン面接のコツ」小児・AYA世代のがん経験者が面接に臨む際に知っておくと心強い、オンライン面接のメリットや注意点を解説します。また、オンラインに限りませんが、面接の場で「がん経験」を伝える場合は、自分の中でがんをどう位置づけるのか振り返りながら、「がんのオキドコロ」をきちんと整理しておくことも重要です。がんを単なる経験(事実)ではなく、意味や価値・仕事への熱意や役立ちといったストーリーで伝えられるよう、準備を進めていきましょう。
小児・AYAがん経験者のための就活講座6限目
「同僚との付き合い方」小児・AYA世代のがん経験者が職場で働き続けるために必要なのは、仕事のスキルや知識だけではありません。「信頼貯金」を貯めることも大切です。通院や体調面など、特に配慮して欲しいことがある場合には、この信頼貯金が大きな力となります。自分の都合の前に、相手の気持ちも配慮しながらコミュニケーションをとることを心がけ、一つひとつの「信頼」を積み重ねながら貯金を貯めていきましょう。
小児・AYAがん経験者のための就活講座先輩にきいてみよう8.
フリーランス:松井亜矢子さん
AYA世代で罹患し、現在はフリーランスのコピーライター&プランナーとして広告企画制作やブランディングを手掛けるがん経験者さん。仕事を続けるために心がけていること、仕事と生活のバランスのとり方、がんになったことも「経験のひとつ」として積み重ねながら働くことで得た自分の強みや価値観などについてお話しいただいています。
小児・AYAがん経験者のための就活講座先輩にきいてみよう9.
看護職:樋口麻衣子さん
看護師として働くAYA世代のがん経験者さん。これまでとは違う身体の状態を実感し、「自分は知識で貢献したい」とがん看護専門看護師の資格を目指しています。転機となった異動先での出会いや想いを振り返りながら、後遺症のこと、仕事に対する価値観の変化、看護職に就く意義や関わり方などをお話しいただいています。
■ノバルティス ファーマのAYA世代がん患者さん向け冊子「ぼくたちのサバイバーシップAround20」
https://www.novartis.co.jp/our-work/support-for-patients/around20
冊子概要
第1部「WITH CANCER」病名を告げられた時の気持ちを整える方法や治療が妊孕性や生殖機能に与える影響など、がんと診断されてから治療が開始されるまでに読んでほしい内容
第2部「THROUGH CANCER」病院での一日やお見舞い、外出・外泊について紹介するなど入院生活の参考となる内容
第3部「BEYOND CANCER」
合併症との付き合い方や学校や職場でのふるまい方、恋愛など退院後の生活に関する内容
総合監修:堀部敬三先生、清水千佳子先生
企画・制作:キャンサー・ソリューションズ株式会社
ノバルティス ファーマのがん患者さん支援活動
ノバルティス ファーマが行うがん患者さんへの支援活動は、常に患者さんのニーズを中心とし、治療薬の開発に留まらず、患者さんのこころ、コミュニケーションなどを含む、患者さんの健康や生活支援に貢献していくことを目指しています。
Cライフプラス(https://www.c-lifeplus.com/)
人や社会とつながるがん経験者の毎日の暮らしの悩みにこたえるコンテンツを提供
がん患者さん支援ツール(https://www.novartis.co.jp/our-work/support-for-patients)
がん患者さんやご家族をサポートする冊子や情報集
ストーリー(https://www.novartis.co.jp/stories)
がん患者さんも含む、患者さんの想いや経験にハイライトしたストーリーをテキストや動画で提供
プレスリリース提供:PR TIMES