プレスリリース
株式会社Hacobu(ハコブ、本社:東京都港区、代表取締役社長CEO 佐々木太郎、以下「Hacobu」)は、既存株主、新規投資家を引受先とした第三者割当増資に加え、日本政策金融公庫からの融資により総額約15億円の資金調達を実施しました。Hacobuは、これまで約28億円の資金調達を実施しており、今回の調達により累計資金調達額は約43億円となります。
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あわせて、2023年5月22日に、コーポレート・アイデンティティ(CI)の刷新を発表しました(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000159.000018703.html)。今回の資金調達では、さらなるMOVOネットワークの拡大を進めるとともに、データテクノロジーへの投資を加速し、企業・自治体・ドライバーの皆様の物流DXやコミュニケーション改革を後押ししてまいります。
資金調達概要
調達金額:14.7億円:
<出資:既存投資家>
Archetype Ventures
Sony Innovation Fund
Logistics Innovation Fund
<出資:新規投資家>
Emellience Partners(BIPROGYグループ、2023年2月27日に公表済)
三菱倉庫
IDATEN Ventures
国内投資家(社名非公開)
<融資>
日本政策金融公庫
これまでの実績
Hacobuは、企業間物流を最適化するクラウド物流管理ソリューションMOVO(ムーボ)と物流DXコンサルティングHacobu Strategy(ハコブ・ストラテジー)を展開しており、データによる物流DXを支援しております。MOVO累計導入企業数は560社(※1)を超え、利用事業所数(※2)は12,000カ所を突破しました。またシェアNo.1(※3)トラック予約受付サービス「MOVO Berth」の累計利用ドライバーの数(※4)は、日本のトラックドライバーの約半数(※5)以上に相当する46万名を突破しました。
資金調達の目的
今回の資金調達は、HacobuのGoal2030「物流情報プラットフォームを創る」に向けた成長を加速するためのものです。弊社が掲げる「データドリブン・ロジスティクス」の概念を社会に浸透させ、物流情報のデータを、企業経営・物流現場・ドライバー、ひいては社会全般に還元するため、以下に取り組んでまいります。
1.ドライバーにデータとデジタルの恩恵を。新アプリケーション開発
a.物流現場の課題解決を目的とした新規機能開発、新規アプリケーション開発に投資してまいります。第一弾として、2023年6月に、ドライバー向けのアプリケーションのリリースを予定しています。本アプリでは、当初はMOVO使用時の利便性を向上させる機能を予定し、将来的にはドライバーの声やニーズを聞き、本アプリをビッグデータを活用した働き方改革や、ドライバーと荷主や物流センターを繋ぐコミュニケーションツールとしての機能を有し、ドライバーから支持されるメディアとしての価値提供を目指します。
2.企業との連携強化。データテクノロジーへの投資を加速
a. 物流情報ビッグデータ活用の本格的な推進に向けて、専門部署としてテクノロジー本部にR&D部およびデータエンジニアリング部を新設し、データテクノロジーを中心としたR&D領域への投資を加速させます。その成果を、MOVOの新機能開発・新たな活用方法の提案や、より一歩踏み込んだデータ分析サービスであるHacobu Strategyのサービスといった様々な形で、お客様への価値提供に繋げてまいります。
3.社会への「データドリブン・ロジスティクス」の啓蒙。MOVOネットワークの拡大
a. 「データドリブン・ロジスティクス」の啓蒙及び提供に必要不可欠なマーケティング・セールス・カスタマーサクセスなど幅広い職種で採用を進めると共に、MOVOの価値を広く伝える広報PR(パブリック・リレーションズ)施策への投資を加速してまいります。
「データドリブン・ロジスティクス」をあらゆる人に
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各社との業務提携、連携について
三菱倉庫株式会社との資本業務提携
今回の資金調達と併せて、三菱倉庫株式会社とは2023年4月6日、資本業務提携を締結しました。三菱倉庫とは、2022年よりスコープ3 CO2排出量の可視化に向けた実証実験を行ってまいりましたが、更に関係性を強化し、Hacobuの既存・新規サービスを活用した三菱倉庫グループの業務効率化・包括的なCO2可視化に向けた動きを加速させます。更に、データ活用を通じた物流業界の効率化・進化に関する協議、研究開発を進め、荷主・運送事業者も巻き込み、より良い物流業界のあり方を模索してまいります。
※直近における、各社との「データドリブン・ロジスティクス」の取り組みについて
物流スタートアップのHacobuとBIPROGYグループが資本業務提携 。新しいオープンイノベーションモデルで、物流の社会課題解決を実現(2023年2月27日リリース)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000148.000018703.html
三菱食品、Hacobuが提供する動態管理サービス「MOVO Fleet」を3,500台導入!エリア最適配車を実現し、データ活用で積載率向上及びCO2排出量削減へ(2023年4月26日リリース)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000157.000018703.html
今後の展望
HacobuのGoal2030「物流情報プラットフォームを創る」に向けた取り組みを推進します。マイルストーンとしては、第一に、プラットフォームの土台を固めるべく、2025年度に、MOVO利用事業所3万カ所の達成を目指します。併せて、企業が物流を起点とした経営効率化を図ることができるよう物流DXパートナーとして伴走してまいります。2030年以降に自動運転が実用化される際に、物流の情報流通のデジタル化が必要不可欠となると考えており、それに先立ち様々なステークホルダーと協業し、共通基盤プラットフォーム構築を目指します。
引受先各社コメント
Archetype Ventures Managing Partner 福井 俊平 氏
2016年の初回投資から早7年、今回3回目のご出資をさせて頂けたことを大変嬉しく思っております。当時の物流というアジェンダに対する社会の認識と現在の認識では大きく変わってきており、2024年問題を始めとした物流クライシスを目前に控えたこの状況の中で、より効果的でより多くの課題解決の方策が必要になってきています。Hacobuが抱げる「データドリブン・ロジスティクス」は間違いなくその課題に対する確かな解決アプローチであり、初回投資実行時に妄想していた様な、データを基軸とした様々な事業が今後立ち上がることを思うとワクワクがとまりません。
IDATEN Ventures 代表パートナー 足立 健太 氏
Hacobuとは、IDATEN Ventures設立前に別のファンドからシード投資をさせていただいてからのご縁です。シード期から一貫して「運ぶを最適化する」というコーポレートミッションの実現に向けた取り組みを力強く推進してきたHacobuの構想力、実行力は目を見張るものがあります。ものづくり・ものはこびを支えるスタートアップへの投資を通じて社会に貢献するというミッションを掲げるIDATEN Venturesとしても、ぜひHacobuの挑戦を応援させていただきたく、このたび投資いたしました。Hacobuが実現する物流の未来に、ぜひご期待ください。
ソニーベンチャーズ 代表取締役社長 土川 元 氏
2017年の投資時以降、当社は継続してHacobuをサポートしてきました。当時は社員数も10名程度のアーリーステージのスタートアップでしたが、「運ぶを最適化する」というミッションのもと、佐々木社長を中心とした優れた経営チームの皆さんが持つビジョンの大きさと市場の課題を見つけ出す洞察力や実行力により、プロダクト「MOVO」の多面展開や業界の大手荷主企業、3PLを多数巻き込んだ顧客獲得と投資家構成を実現され、大きく成長しています。物流DXの観点のみならず、SDGsの観点も含めた非常に大きな社会課題の解決にチャレンジするHacobuを当社は今後も支援していきます。
三菱倉庫 常務執行役員 木村 宗徳 氏
カーボンニュートラルに向けた環境対応や2024年問題等、物流業界を取り巻く環境は今後ますます厳しさを増していくと考えられます。
今回の資本出資を機にMOVOサービスの包括的な活用を加速させ、サプライチェーンにおける輸配送の動きを可視化することで、2024年問題を見据えた輸配送業務の効率化を目指し、また現在当社とHacobuで行っているスコープ3 CO2排出量の可視化に向けた実証実験の深化を進めて参ります。物流業界全体が抱える課題の解決に向け、Hacobuと共に様々な取り組みができることを期待しています。
Spiral Innovation Partners プリンシパル 松本 泰拓 氏
※Logistics Innovation Fundを運営
Hacobu社が推進する「データドリブンロジスティクス」は当ファンドのアンカーLPであるセイノーホールディングス社が掲げる「オープン・パブリック・プラットフォーム」を実現するために必須の取り組みとなっています。企業間でデータを連携し、開放的で公共性の高い物流プラットフォームを構築することで、利用者それぞれの効率化や価値向上、さらには社会インフラとして産業・環境・生活への貢献と、効率向上の実現をセイノーホールディングス社とともに目指していければと考えております。
Hacobu、コーポレート・アイデンティティ(CI)刷新について
2023年5月22日、コーポレート・アイデンティティ(CI)を刷新しました。本リニューアルは、Hacobuの信念「データドリブン・ロジスティクスが社会課題を解決する」を実現し、今後さらなる成長と革新に挑むためのものです。
Hacobu CEO 佐々木太郎、業界のイノベーターでありたい〜Hacobuの新ブランドに込めた思い
記事全文はこちら>>https://hacobu.jp/blog/archives/1815
(※1)BIPROGY「SmartTransport」の「MOVO Berth」への切り替え予定数を含めています
(※2)利用事業所数とは、MOVO 導入拠点に加えてMOVO を利用する事業所数のアカウントを合計した数字
(※3)出典:デロイト トーマツ ミック経済研究所,『スマートロジスティクス・ソリューション市場の実態と展望【2022年度版】』(https://mic-r.co.jp/mr/02560/)
(※4)累計登録ドライバー数とは、利用者が「MOVO Berth」を利用する際に登録するドライバー電話番号のID数
(※5)国土交通省「物流生産性向上に資する幹線輸送の効率化方策の手引き」より2015年の従事者数 76.7万人を基に試算(https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/content/001415371.pdf)
■Hacobuについて
商号 : 株式会社Hacobu
URL :https://hacobu.jp/
設立 : 2015年6月30日
所在地 : 〒108-0073 東京都港区三田3丁目14番10号 三田3丁目MTビル9階
代表 : 代表取締役社長執行役員CEO 佐々木太郎
事業内容:クラウド物流管理ソリューション「MOVO(ムーボ)」シリーズと、物流DXコンサルティング「Hacobu Strategy(ハコブ・ストラテジー)」を展開。
シェアNo1のトラック予約受付サービス「MOVO Berth」、動態管理サービス「MOVO Fleet」、配送案件管理サービス「MOVO Vista」などのクラウドサービスの提供に加え、物流DXパートナーとして企業間物流の最適化を支援しています。
プレスリリース提供:PR TIMES