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市村地球環境産業賞の功績賞 IHIと日本製鉄で共同受賞

(PR TIMES) 2024年03月11日(月)13時15分配信 PR TIMES

商用発電における木質バイオマス専焼技術の実用化によるカーボンニュートラルに貢献

IHIは,日本製鉄株式会社(以下,「日本製鉄」)とともに,公益財団法人市村清新技術財団の第56回(令和5年度)市村賞において,市村地球環境産業賞の功績賞を初受賞しました。市村賞は,科学技術の進歩,産業の発展に貢献した技術開発者を表彰する伝統と権威ある賞であり,市村産業賞,市村学術賞,市村地球環境産業賞,市村地球環境学術賞の4分野が設けられています。
今回の受賞は,2015年度に日本製鉄北日本製鉄所 釜石地区(以下「北日本製鉄所 釜石地区」)の火力発電所(発電出力 149,000kW)で実施された木質バイオマス混焼実証において,既存の発電設備に小規模な改造を加えることで,それまで数%にとどまっていた木質バイオマスを熱量比25%まで引き上げることが可能なことを実証したこと,および,その成果を受けて木質バイオマス100%専焼の商用運転を実現し,発電分野のカーボンニュートラルに貢献したことが評価されたことによるものです。なお,北日本製鉄所 釜石地区での混焼実証は,2016年に新エネ大賞経済大臣賞を日本製鉄と共同受賞しています。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/89117/159/89117-159-dc5f9ea454b476e378670a489c8fc4c9-1208x809.jpg ]


IHIは,相生自社事業所内での基礎試験や発電所での実証実験を通じて約4年間で従来燃料用の粉砕機(以下,ミル)をバイオマス専用とする粉砕方式と,粉砕したバイオマス粒子を円滑に排出する機構を開発しました。本技術は,短期間・低コストでバイオマス専用ミルへ改造可能とするもので,バイオマス燃料の供給状況に応じて,従来燃料用ミルに戻すことも可能です。2015年に商業発電所における有効性を国内で初めて実証したのち,日本国内の複数の発電所で採用され,2023年より100%バイオマス専焼の商用運転が開始されました。


 IHIは,木質バイオマスなどのクリーンな燃料への転換技術をもって,発電所におけるカーボンニュートラル化,森林資源の有効活用に貢献します。2050 年までにサプライチェーン全体でのカーボンニュートラル実現に向けて,お客さまのニーズに適した様々なソリューションを提供していきます。

プレスリリース提供:PR TIMES

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