プレスリリース
職場への退職の伝え方に関する意識調査
株式会社ビズヒッツ(本社:三重県鈴鹿市、代表取締役:伊藤 陽介)は、退職経験のある男女320人を対象に「職場への退職の伝え方に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。
詳細はこちら( https://bizhits.co.jp/media/archives/29713 )
退職すると決めたら、会社に退職の意思を伝える必要がありますね。
しかしいざ上司に報告するとなると、「いつどうやって伝えたらいいのだろう」と悩む方も多いではないでしょうか。
円満に退職するためには、退職の伝え方にも工夫が必要です。
そこで今回、株式会社ビズヒッツ( https://bizhits.co.jp/ )が運営するビジネス上の問題解決を考えるメディアBiz Hits( https://bizhits.co.jp/media/ )は、退職経験のある男女320人に「職場への退職の伝え方」についてアンケート調査を実施。
その結果をランキング形式でまとめました。
調査概要
調査対象:退職経験のある方
調査期間:2022年9月18日〜10月2日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:320人(女性202人/男性118人)
※アンケート内の年齢は退職当時のものです。
調査結果サマリー
・退職の報告をする際に悩んだこと1位は「退職理由の伝え方」
・退職の意思を上司に伝えたのは退職1ヶ月前
・退職の意思を上司に伝えたタイミングは「勤務時間中」が1位
・退職理由を正直に伝えた人は67.2%
退職の報告をする際に悩んだこと1位は「退職理由の伝え方」
[画像1: https://prtimes.jp/i/41309/159/resize/d41309-159-7e4f5ec1d5ba1e6ab58c-0.png ]
退職経験のある320名に「退職報告する際に悩んだこと」を聞いたところ、1位は「退職理由の伝え方(90人)」でした。
2位「伝えるタイミング(80人)」、3位「慰留されたときの返し方(40人)」、4位「相手の反応が不安(30人)」と続きます。
退職理由の使え方に悩んだ人が多くなっています。
「退職理由の伝え方」「本音を伝えるかどうか」によっては、退職報告した後に気まずい雰囲気になってしまうため、悩む人が多いのでしょう。
「慰留されたときの返し方」「相手の反応が不安」も含め、「報告後に相手がとるアクション」がわからなくて悩んだ人も多いようです。
<1位 退職理由の伝え方>
・「他にやりたい仕事がある」という退職理由でした。「今の仕事に満足していない」と受け取られないよう、どのように話すか悩みました(23歳 女性)
・退職理由をどのように伝えれば納得してもらえるか悩みました(32歳 女性)
・給料や人間関係に不満があって辞める際、本当の理由を言っていいものなのか悩みました(37歳 男性)
大きく分けると「本音を伝えてしまうと気まずくなるのでは」と悩んだタイプと、「本当の理由を誤解なく受け取ってもらうにはどうしたらいいか」で悩んだタイプがいました。
基本的には「会社への不満」が退職理由の場合、ストレートに伝えないようにしましょう。
不満を伝えると気まずくなりやすいですし、「不満があるなら改善するから」と慰留される可能性もあるからです。
「他にやりたい仕事がある」「新しい環境でスキルアップ・キャリアアップしたい」といったポジティブな理由のほうが、納得してもらいやすいでしょう。
<2位 伝えるタイミング>
・繁忙期以外の時期や、上司の機嫌がよくて予定がない日を見定めること(26歳 女性)
・忙しい上司だったため、伝えるタイミングや時間に悩みました(28歳 男性)
・タイミング。「遅すぎても早すぎてもダメだろう」と、時期はものすごく考えた(38歳 女性)
「時期」や「話を切り出すタイミング」で悩んだ人も多くなりました。
一般的には、退職希望日の1〜3ヶ月前に退職意思を伝えるのが目安とされています。
多くの会社が就業規則で「退職意思を報告する時期」を定めていますので、退職を決めたら就業規則は必ず確認しましょう。
<3位 慰留されたときの返し方>
・引き留められることが分かっていたので、押し切って退職できるか(25歳 女性)
・以前「辞めたい」と伝えたときに引き留められたので、退職したいときに辞めさせてもらえるかが心配でした(30歳 女性)
退職を伝えたときに「辞めないで」と慰留されるケースも多々あります。
「職場が人手不足」「上司が管理能力を問われる」といった理由からですね。
引き留められた際には、慰留してくれたことへのお礼を伝えた上で、「退職意思は変わらない」とキッパリ伝えましょう。
<4位 相手の反応が不安>
・退職を告げた後、職場で人間関係がこじれないか(23歳 女性)
・怒られないか本当に心配でした(25歳 男性)
・翌年度に責任ある仕事を任される予定だったので、退職報告で相手を不快にさせるのではないかと心配しました(32歳 女性)
普通の会社・上司ですと、退職の意思を伝えて怒られることはありません。
ただ退職意思の報告が遅くなった場合は、ルール違反として怒られる可能性もあります。
会社のルールを守って退職報告することを心がけましょう。
<5位 職場に迷惑がかかること>
・常に人手不足でしたので、自分が退職することでさらに迷惑をかけてしまわないか悩みました(27歳 女性)
・抱えている業務を引き継ぐ後輩社員の負担が増えること(34歳 男性)
・年度途中の退職となるため、周りにかける迷惑を考えると伝えづらかった(38歳 女性)
人手不足の職場ですと「自分が退職すると周りの人がもっと大変になる」と悩んでしまいますよね。
責任感が強く周りを思いやる人ほど、「申し訳ない」と感じてしまいそうです。
「会社が後任を手配できるよう、余裕をもって退職を伝える」「引き継ぎをしっかりする」など、できるだけ影響を小さくする努力が必要でしょう。
<6位 言葉遣い・話の切り出し方>
・どういった言葉で退職を切り出したらいいか迷った(25歳 女性)
・「アポ取りメールの文言」をすごく悩んで考えた記憶があります(40歳 男性)
「どうやって退職の話を切り出したらいいのか」「どう伝えたらスムーズか」と悩んだ人も多数。
言葉遣いや話し方によっては誤解されたり、相手が気分を害したりすることもありますからね。
おすすめはメールなどでアポをとった後、「突然で申し訳ありませんが、退職したくお時間をいただきました」と切り出すこと。
最初に「突然ごめんなさい」と謝罪を入れることで、相手の受け取り方がソフトになるはずです。
<7位 退職時期をいつにするか>
・退職時期が忙しい時期に重ならないように、いつ退職するか悩みました(29歳 女性)
・自分の抱えている仕事をどの時点までやり遂げるべきか(31歳 男性)
「繁忙期は避けたほうがいい」「引き継ぎの時間も必要」「関わっているプロジェクトに最後まで携わりたい」など、退職時期をいつにするかは悩みますよね。
退職日は自分だけで決めず、上司・会社と相談しながら最終決定するのがおすすめ。
希望日を伝えて、引き継ぎや有給休暇の残り日数を見ながら調整しましょう。
退職の意思を上司に伝えたのは退職1ヶ月
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退職経験がある320名に「上司に退職の意志を伝えた時期」を聞いたところ、最も多かったのは「退職1ヶ月前(36.6%)」でした。
2位「退職3ヶ月前(20.9%)」、3位「退職2ヶ月前(17.2%)」と続きます。
退職1〜3ヶ月前に退職意思を伝えた人が多数となっていますね。
一般的にも「退職は1〜3ヶ月前に伝えるべき」と言われています。
<1位 退職1ヶ月前>
・インターネットで調べたら「退職1ヶ月前に伝えるのがベスト」と書いてあったため(28歳 男性)
・できるだけ仕事の引き継ぎをして、迷惑をかけずにやめたかったから(32歳 女性)
・就業規則で定められていた最低限の期間だったから(35歳 女性)
「就業規則で1ヶ月前までに伝えると決まっていた」という回答が目立ちました。
ネットを参考にした人もいましたが、まずは就業規則を確認し、会社のルールに従いましょう。
後任選びや引き継ぎについて考えますと、「1ヶ月前」は常識の範囲内でギリギリの時期となります。
<2位 退職3ヶ月前>
・仕事の整理や引き継ぎにかかる時間を逆算して時期を設定した(24歳 男性)
・就業規則で決まっていたから(30歳 女性)
・役職を持っていたため、早めに伝えた方がいいと思ったから(35歳 女性)
退職3ヶ月前であれば、後任選びや引き継ぎも余裕をもって行えるでしょう。
「役職がある」「営業職なので取引先への挨拶が必要」など、自身の職務を考慮して早めに報告した人も目立ちました。
<3位 退職2ヶ月前>
・就業規則上は1ヶ月前まででしたが、引継ぎや後任探しの都合を考慮しました(28歳 女性)
・転職先の入社日を固めたため、逆算すると2ヶ月前になった(33歳 男性)
・有給休暇が残っていたので、消化できる日数を考えた(52歳 女性)
「退職が承認されるまでの期間」「引き継ぎ期間」「有給消化期間」を合算すると、大体2ヶ月くらいになります。
また「外部から後任を採用する場合、2ヶ月はほしい」というのが人事担当者の本音とも言われます。
そのため退職2ヶ月前の報告は「遅すぎず早すぎず、適度な時期」だと言えるかもしれませんね。
退職の意思を上司に伝えたタイミングは「勤務時間中」が1位
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退職経験がある320名に「退職の意思を上司に伝えたタイミング」を聞いたところ、1位は「勤務時間中(32.6%)」でした。
2位「終業後(30.9%)」、3位「定期面談のとき(10.6%)」と続きます。
勤務時間中に報告した人がもっとも多くなっています。
実は「退職も含め、勤務時間中に業務外のことを話すのはよくない」と考える職場もあります。
しかしアポをとったときに上司から勤務時間中の時間を指定されることも多いため、勤務時間中に報告する人が多いのだと考えられます。
また「終業後」「始業前」「休憩中」など、業務時間外に報告した人も多くなっています。
業務時間外であれば、周りに人が少なく、上司と二人きりになれるチャンスが多いからでしょう。
<1位 勤務時間中>
・出勤後すぐに話があるので時間を作ってほしいとお願いし、勤務時間中に面談の時間を設けてもらい報告した(28歳 女性)
・サービス業界で働いていたので、お客様が少なくてあまり忙しくない時間帯にこちらから声をかけて報告した(30歳 女性)
・面談のアポイントをとり、就業中に会社の会議室で伝えました(49歳 男性)
「あらかじめアポを取り、上司が指定した時間に個室で話した」というパターンが多いですね。
店舗勤務の場合は「お客さんの少ない時間帯に声をかける」というケースも。
いずれにしろ「上司が忙しくない時間帯を狙う」「上司の都合に合わせる」のがおすすめです。
<2位 終業後>
・終業後に時間をもらって、二人きりになったタイミングで伝えました(25歳 女性)
・就業後、上司の部屋に行って報告した(34歳 女性)
・仕事が忙しくない日の終業後に報告しました(54歳 男性)
終業後であれば同僚は帰宅しオフィスに人が減るので、話しかけやすいですね。
勤務時間中よりも、落ち着いて話せるかもしれません。
「時間をもらいたい」とアポ取りしたところ、終業後を指定されたという人もいました。
<3位 定期面談のとき>
・定期的な打ち合わせの最後に報告した(28歳 男性)
・年2回の定期的な面談で異動希望などを聞かれるので、面談のタイミングで報告しました(30歳 女性)
・年1回の「業績評価・職務評価面談」のタイミングが報告したい時期とちょうど重なったため、面談中に報告しました(38歳 女性)
会社によっては、人事考課や悩み相談のために定期面談が行われます。
「面談の実施時期」と「退職意思を伝えたい時期」が重なったため、面談を利用して伝えた人もいました。
面談は個別で行われるので、話しやすいですね。
退職理由を正直に伝えた人は67.2%
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退職経験がある320人に「退職理由を正直に伝えたか」と聞いたところ、正直に伝えた人が67.2%で、7割近くになりました。
退職理由をどう伝えるか悩みつつ、結局正直に伝える人も多いとわかります。
ただネガティブな退職理由の場合は、正直に話すことで人間関係がギクシャクしてしまうことも。
「どうせ辞めるんだから」と思うかもしれませんが、無用なトラブルを防ぐためには無難な言い回しを考えるほうが得策でしょう。
<正直に伝えた理由>
・上司が親身になって話を聞いてくださったからです(24歳 女性)
・隠すほどの内容ではなかった。また慰留されたくなかったので、嘘偽りなく退職の理由を伝えました(28歳 女性)
・これまでお世話になった会社なので、嘘ではなく正直に前向きにお伝えしたかった(36歳 男性)
「隠すような理由ではなかった」「お世話になった上司に嘘をつきたくなかった」などの回答が寄せられました。
「進学・留学」「新しい目標のため」「家庭の事情」「体調不良」などの場合は、正直に話しても理解を得やすいでしょう。
また「上司の関係性が良かったため、正直に話した」という人もいました。
<正直に伝えなかった理由>
・一番の理由が、上司が嫌だったから。本人に「あなたが嫌だから退職します」と伝える勇気がなかった(22歳 女性)
・本音を言うと相手が気を悪くすると思ったので、ある程度オブラートに包んで説明しました(28歳 男性)
「職場や人間関係への不満」が原因で退職する人は、理由を正直に伝えないケースが多いとわかりました。
「職場の雰囲気が悪くなる」「正直に伝える勇気がない」などの理由が挙げられています。
また「正直に伝えたところで理解してもらえない」という諦めのコメントからは、職場の上司・同僚を信頼していないことも伺えます。
まとめ
アンケートの結果、上司へ退職の意思を伝える際にもっとも悩むことは「退職理由の伝え方」でした。
会社や人間関係への不満をストレートにぶづけてしまうと、トラブルになることもあるので注意しましょう。
できるだけ「前向きな理由」「上司が納得せざるを得ない理由」を伝えるのがおすすめです。
時期としては退職希望日の1〜3ヶ月前程度に伝えるのが目安。
仕事の予定や人員配置も考慮して、早めに伝えておきましょう。
実際に退職意思を伝える際には、まずはメールなどでアポを取り「突然申し訳ありませんが」と枕詞を添えて切り出すのがおすすめ。
報告相手の都合や心情への配慮を見せ、悪印象を与えないように報告するのが円満退職への第一歩です。
※全ての集計結果データは以下から閲覧可能です。
URL:https://bizhits.co.jp/media/archives/29713
■株式会社ビズヒッツについて
当社では、社名と同じ「Biz Hits」という名の仕事・転職・求人情報サイト( https://bizhits.co.jp/work/ )と、ビジネスの問題解決を考えるメディア( https://bizhits.co.jp/media/ )を運営しています。
また、上記メディア運営の中で得た知識と経験を元に、業務効率化サポート・リモートワークとクラウドソーシング導入コンサルティングも行っております。
■Biz Hits編集長:伊藤陽介のプロフィール
株式会社ビズヒッツ代表取締役。
2011年から東京〜鈴鹿間でリモートワークによる遠隔経営を10年以上続けており、スタッフの8割以上がリモートワーカーによる複数のWebメディア、求人サイト運営を行う。
その知識と経験を元に、中日新聞の専門家ガイド「中日教えてナビ」に『在宅ワーカーマネジメントの専門家( https://oshiete.chunichi.co.jp/tokai/pro/387/column/1585/ )』として登録。その後はクラウドソーシング「クラウディア( https://www.craudia.com/ )」や「RS MEDIA( https://www.rise-square.jp/contents/ )」のアドバイザーに就任。
※プロフィール詳細はこちら
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■会社概要
社名 : 株式会社ビズヒッツ
所在地 : 〒510-0208 三重県鈴鹿市鈴鹿ハイツ22-21
代表者 : 代表取締役 伊藤 陽介
設立 : 2009年1月19日
資本金 : 300万円
事業内容 : WEBメディアの運営・コンサルティング
URL : https://bizhits.co.jp/company/
プレスリリース提供:PR TIMES