プレスリリース

株式会社ダイセル

BELLOCEA(R)とDLAMP(TM)の特許が「WIPO GREEN」に登録

(PR TIMES) 2024年02月13日(火)16時15分配信 PR TIMES

ダイセルの環境技術の活用にはずみ

株式会社ダイセル(本社:大阪市北区、代表取締役社長:小河義美、以下「ダイセル」)およびグループ会社であるダイセルミライズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山門征司、以下「ダイセルミライズ」)が保有する特許が、国際連合(国連)機関の「世界知的所有権機関(WIPO)」が運営する、環境技術の活用を促進するためのプラットフォーム「WIPO GREEN」に2024年2月1日付で登録されましたのでお知らせいたします。
 WIPO GREENは、環境技術の開発と普及、活用促進を後押しすることを目的として、WIPOによって2013年に設立された、知的財産の保有者と使用希望者を結びつけるオープンプラットフォームです。知的財産保有者は環境関連の特許・技術を、使用希望者はニーズをWIPO GREENデータベースに登録し、マッチする者同士が自由に交渉することができます。世界で2,500人以上のユーザーが利用し、12万件以上の特許とニーズが登録されており、多数のマッチング実績があります。WIPO GREENに登録されることで、国際的な認知の獲得と、有効な活用法の発掘が見込まれます。
 なお、ダイセルはパートナー企業としてもWIPO GREENに参画しており、WIPO GREENを通じた環境技術のオープンイノベーションの活性化を目指しています。


このたびWIPO GREENに登録されたのは、次の2件です。


1. 酢酸セルロース真球粒子「BELLOCEA(R)(ベロセア)」(ダイセル)
 BELLOCEA(R)はダイセルのセルロース技術を駆使して開発した天然由来かつ生分解性のある酢酸セルロースの真球粒子です。表面がなめらかで、粒の揃った高度な真球状であり、柔らかい触感と伸びの良さが特徴です。昨今、化粧品に含まれるマイクロプラスチックが海洋汚染などの原因として挙げられており、各国で規制の動きがありますが、酢酸セルロースは天然に存在する「酢酸」と、植物由来の「セルロース」を原料とした環境にやさしい素材で、土壌やコンポスト(廃棄物中)のほか、海洋でも生分解されることが確認されております。この特性から、マイクロプラスチックの代替原料として注目されています。
(関連特許番号:特許第6609726号「セルロースアセテート粒子、化粧品組成物及びセルロースアセテート粒子の製造方法」、特許第7149885号「セルロース誘導体粒子、化粧品組成物及びセルロース誘導体粒子の製造方法」等の国内外特許)


2. 金属/異種材料接合技術「DLAMP(TM)」(ダイセルミライズ(旧ダイセルポリマー株式会社))
 DLAMP(TM)(特許第5701414号「複合成形体の製造方法」、特許第 5774246号「金属成形体の粗面化方法」等の国内外出願特許)は、金属と樹脂等の異種材料の接合において接着剤を介さない直接接合が可能です。従来の接着剤では、揮発性有機化合物(VOC)の放出や硬化させる工程での電力使用があり、金属と樹脂等の接着を伴う製品の大量生産時には環境に大きな負荷がかかります。DLAMP(TM)は、金属表面にレーザを用いて微細な凹凸を形成(表面処理)させ、この凹凸内に樹脂などの異種材を流し込むことで、アンカー効果により接合します。樹脂の賦形と接合を同時に行うことで、接着剤で接着する工程をなくすことができ、自動車分野のほか、さまざまな分野での複合化のニーズに対応が可能です。


 ダイセルグループは今後も環境関連の製品や技術に関する取り組みを進め、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

プレスリリース提供:PR TIMES

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