プレスリリース
〜「油(あぶら)」を接点とした共創により、サーキュラーエコノミーを実現〜
出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:木藤 俊一、以下「出光興産」)および株式会社J-オイルミルズ(本社:東京都中央区、社長:佐藤 達也、以下「J-オイルミルズ」)は、サーキュラーエコノミーの実現に向け、バイオ原料確保によるSAF製造・プラスチックリサイクル・バイオ化学品活用などのバイオマス事業の構築に関する検討に共同で取り組むことに合意し、2023年1月31日に覚書を締結しました。
航空業界におけるCO2削減の具体策として、持続可能な航空燃料(SAF)の安定供給の実現に対する社会的な要請が高まっています。SAFは非化石由来の原料から製造されますが、その技術プロセス・原料が複数あるなか、食用作物と競合の少ない原料の確保が課題の一つとなっています。
また近年、海洋プラスチックごみ問題、気候変動問題への対応としてプラスチックの資源循環を促進する重要性が一層高まっており、食品産業におけるプラスチック使用量・プラスチックごみの削減取り組みが加速しています。
本合意により両社は、食料と競合しない非可食油原料樹の持続可能な植林と搾油ノウハウの活用を通じた植物原料の確保によるSAFの製造・サプライチェーン構築に加え、同植林によるCO2固定量の拡大、使用済みプラスチックのリサイクル品やバイオナフサを用いたバイオ化学品の梱包材への使用など、それぞれの事業及び保有アセット・知見を活用し、バイオマス事業構築に関する検討を行います。
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出光興産は、2030年ビジョン「責任ある変革者」および2050年ビジョン「変革をカタチに」のもと、燃料油を含む化石燃料を中心としたエネルギーを安定的に供給する責務を果たしながら、多様で地球環境に優しい低炭素エネルギーや省資源・循環ソリューションの社会実装に取り組んでいます。その一環として、SAFやバイオディーゼル、バイオケミカルといったバイオマス由来の燃料・化学のグリーンサプライチェーンを2030年までに構築することを計画しています。
J-オイルミルズは、目指すべき未来「Joy for Life (R)-食で未来によろこびを-」のもと、2026年度までの中期経営計画「Transforming for Growth」の達成に向けて、植物由来の原料から価値を引き出すことで「おいしさ×健康×低負荷」の実現を目指し、食用油脂製品を中心に幅広く事業を展開しています。また「環境負荷の抑制」をマテリアリティ(重要課題)の一つに位置付け、2030年度までにCO2排出量を2013年度対比で50%削減(Scope1、2)、2050年度までに排出ゼロにするカーボンニュートラルを掲げています。
両社は、生活に欠かせない「油(あぶら)」を接点とした共創によるバイオマス事業の早期実現を目指し、サーキュラーエコノミーの実現に貢献します。
プレスリリース提供:PR TIMES