プレスリリース
〜 複合施設「アンフォーレ」の来館者に関する情報を、AIによる画像認識を用いてデータ化および分析し、サービス向上に活用 〜
人とAIの協調により「ゆたかな世界を、実装する」株式会社ABEJA(本社:東京都港区、代表取締役CEO:岡田 陽介、以下「ABEJA」)は、愛知県安城市(市長:三星 元人、以下「安城市」)より委託を受け、スマートシティの構築に向けたAIおよびデータの利活用に関する実証を目的に、AIによる画像認識を用いて、公共および民間が共同で運営する複合施設アンフォーレ(所在地:愛知県安城市御幸本町504番地1)の来館者に関するデータの分析を実施いたしますことをお知らせいたします。
今後、ABEJAは、安城市が当該集計データを用いて市民にとってより適した施設の利活用や施策の検討などを進められるよう業務支援を行うとともに、都市計画などにおいてデジタルを利活用したユースケースを創出し、スマートシティ※の早期実現に取り組んでまいります。
※スマートシティ:都市が抱える諸課題に対して、デジタルを活用して、マネジメント(計画、整備、管理、運営等)が行われ、全体最適化が図られる持続可能な都市または地区
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/10628/153/10628-153-99764245af8457c931f12492d795a67c-606x190.jpg ]
背景・目的
ABEJAは、「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念とし、「ABEJA Platform」を基盤に顧客企業の基幹業務のプロセスを変革し、ビジネスの継続的な収益成長の実現に伴走する「デジタルプラットフォーム事業」を展開しています。2012年の創業時よりABEJA Platformの研究開発を進めており、これまで多種多様な業界・業態のデジタル変革をABEJA Platform上で実現してきました。ABEJAの事業モデルは、 ABEJA Platformを基盤とし、DXに必要な工程をフルマネジメントサービスで請け負うデジタル版のEMS(Electronics Manufacturing Service)です。顧客は、デジタル版EMSを採用することで、DXに必要な全工程に対応できる最先端の「製造機械」と「製造ノウハウ」を活用することが可能となります。これにより、自社で開発・維持するよりも迅速な実装が叶い、最新の技術を継続的に利用できるとともに、コストダウンとリスク回避、ケイパビリティの強化を実現できます。
現在国内においては、「全国どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社会」の実現を目指し、新たに国が「デジタル田園都市国家構想総合戦略」を定めたことを受け、地方創生においてもデジタルを活用した取り組みが加速しています。
安城市は、少子化、産業構造の変革、公共施設等の老朽化、リニア中央新幹線の開業など、安城市を取り巻く社会情勢を踏まえ、子育てや福祉、都市計画など行政が携わる全分野が共通して目指す方向性を示すものとして、今年度、新たな「総合計画」を策定しています。安城市は、「総合計画」における基本計画の一つを、「スマートなまち」を目指し、データの利活用に取り組むとともに、分散された様々なシステムなどのデータをつないで有効活用できる仕組みである「データ連携基盤」の構築に向けた取組みを推進することとし、策定を進めています。
( https://www.city.anjo.aichi.jp/shisei/gyoseishiryo/9soupubliccomment.html )
このたびの事業は、安城市が、スマートシティの実現に向けて今後の戦略や方針を定めるべく、まずはAIおよびデータを利活用した小規模な施策を行い検証することを目的とした実証的事業です。
ABEJAは、これまでのノウハウを活用することが、最適化されたシステムの構築や運用につながり、データを単なる分析のみならず実装に向けて利活用でき、中長期的には、安城市が目指すスマートシティの早期実現に寄与できると考えております。またDXやAIを用いたスマートシティの実現は、現在多くの自治体が目指す取り組みであり、本事業を通じた最先端のユースケースの創出・実証が、「ゆたかな世界を、実装する」というABEJAの経営理念を実現する上でも意義のある取り組みと捉えております。
事業概要
ABEJAと安城市は、アンフォーレ内にカメラを6台設置し、24年1月より年齢層や性別、利用時間帯など来館者の属性や利用人数などを計測し、録画および画像情報のデータ化を進めております。
今後ABEJAと安城市は、集約したデータを元に、AIによる画像認識を用いて、開催イベントごとの参加者の年齢層や性別、滞在状況、図書館休館日と開館日の状況比較など、データを細分化した分析を行い、当該分析結果の活用を進めます。具体的には、「土日は小さな子供を連れた家族の来訪が多い」「平日の朝は、〇代と想定される女性が多い」などのパターンを見出し、アンフォーレへの誘客施策やイベント企画の検討など、来館者のサービス向上に活用する予定です。
ABEJAと安城市は、個人情報の管理に十分に配慮して実施しており、経済産業省および総務省が策定した「カメラ画像利活用ガイドブック」に沿ってシステム環境を整備しております。また、データベースは、アンフォーレに設置されたカメラの映像データを用いておりますが、来館者のプライバシーに配慮し、映像データは全て個人を特定できない統計データに変換しております。統計データに変換された後の映像および画像データは全て、消去しております。( https://www.city.anjo.aichi.jp/shisei/degital/ai-camera.html )
なお、本取り組みにおいて、ABEJAは、ABEJA Platform上に搭載されたモジュールを活用するとともに、データの取得、処理、集計、分析を一元化したプロセスを構築いたしました。これにより、短期間でありながらカメラの設置から豊富なデータの取得、画像認識、データ集計、データ分析まで一連の業務のスムーズな履行を実現しています。
ABEJAは、アンフォーレにおいて実施する一連の取り組みを、安城市内全域にスケールさせて人流の可視化を図ることで、それぞれのエリアと人物属性とを関連させたデータが得られ、さらに当該データを利活用した施策を展開することで、安城市が掲げる「市民が『豊かさ』と『幸せ』を実感できるまち」の実現につながると考えております。
今後、ABEJAと安城市は、収集したデータや知見を、データの利活用に資するより広範囲な取組みで活用していくことも検討しております。
ABEJAは、引き続き、同様の課題を抱える各自治体との連携や協業も視野に、行政や自治体における最先端のDX・AIを用いたユースケースの創出を図るとともに、デジタル社会の形成実現に努めてまいります。
■ 安城市について
安城市は1952年に市制を施行し、愛知県下13番目の市として誕生しました。明治用水の豊かな水にはぐくまれ「日本デンマーク」と呼ばれるほど農業先進都市として発展してきましたが、中部経済圏の中心である名古屋市から30キロメートルという近い距離や、豊田市などの内陸工業都市や碧南市などの衣浦臨海工業都市に隣接するという地理的条件にも恵まれ、自動車関連企業をはじめとする大企業の進出、住宅団地の建設が盛んになり、急速に都市化が進んできました。また、工場や住宅がたくさんできたことによって商業も盛んになり、市制施行当時37,704人であった人口は、今では19万人ほどに成長し、農・工・商業のバランスのとれたまちとなっています。
市長:三星 元人
URL:https://www.city.anjo.aichi.jp/
■ アンフォーレについて
アンフォーレは、図書情報館やホールがある本館、イベント等が行える願いごと広場や公園がある公共施設と、民間経営による駐車場や商業施設がある複合施設です。学び・健やか・交わりの場として、情報発信並びに学び・健康づくり及び多様な交流と活動を促進し、中心市街地の賑わいの創出・活性化を目指しています。
所在地:愛知県安城市御幸本町504番地1
URL:https://anforet.city.anjo.aichi.jp/
■ 株式会社ABEJAについて
ABEJAは、「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念とし、「ABEJA Platform」を基盤に顧客企業の基幹業務のプロセスを変革し、ビジネスの継続的な収益成長の実現に伴走する「デジタルプラットフォーム事業」を展開しています。2012年の創業時よりABEJA Platformの研究開発を進めており、これまで多種多様な業界・業態の300社以上のデジタル変革をABEJA Platform上で実現してきました。また、「Human In the Loop」をはじめとする高度なノウハウやアプローチを用いて、デジタル変革に必要不可欠な「人とAIの協調」を実現し、戦略的かつ効率的に顧客の基幹業務を変革し、さらにはビジネスモデルの革新に取り組んでいます。
本社: 東京都港区三田一丁目1番14号 Bizflex麻布十番2階
設立: 2012年9月10日
代表者: 代表取締役CEO 岡田 陽介
事業: デジタルプラットフォーム事業
URL: https://abejainc.com
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