プレスリリース

株式会社ダイセル(本社：大阪市北区、代表取締役社長：小河義美)は、当社の酢酸セルロース樹脂「CAFBLO(R)（キャフブロ）」において、日本バイオプラスチック協会(JBPA)の海洋生分解性プラ識別表示制度※の「海洋生分解性バイオマスプラ」の認証を取得したことをお知らせいたします。
本識別表示制度はポジティブリスト(PL)制を採用しており、原料ポリマーである当社の酢酸セルロース（ジアセテート）が海洋生分解性材料としてPL登録されました。


[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/35577/149/35577-149-19b411e7fa192c0835f8484fa29669cc-792x1220.png ]


※海洋生分解性プラ識別表示制度
JBPAが2023年7月より開始した、海洋での生分解性および安全性が確認されたプラスチック製品を認証する制度です。
日本バイオプラスチック協会 ホームページ
http://www.jbpaweb.net/identification/identification-marinebiodegradable/msp_info.html


　酢酸セルロースは、植物由来の「セルロース」と自然界に存在する「酢酸」を原料として製造される、天然由来かつ生分解性を持った環境にやさしい素材です。環境中に誤って流出した場合、酢酸セルロースは、最終的に自然界に存在する微生物によって水と二酸化炭素に分解されます。また、木や綿花などの非可食性材料を主原料としているため、将来懸念される食糧問題に対して影響を与えません。当社は長年主力製品として取り扱っている酢酸セルロースの海洋生分解性を改めて評価し、様々なプラスチック製品に適用できるよう可塑剤との組合せにより酢酸セルロース樹脂「CAFBLO(R)」のラインナップの拡大を進めています。
　人間が出す大量のプラスチックゴミによる海洋汚染によって、漁業や海洋生態系への影響、人の健康への懸念などが、近年、大きな社会課題となっています。この抑制には資源循環の基本原則に則り、使用後の回収が原則ですが、それでもなお、回収システムの不備や自然災害等で意図せず環境中に流出するプラスチック製品が多いのが実情です。このため、海洋環境で生分解するプラスチック製品の普及が解決策の一つとして期待されています。当社はパートナー企業や自治体と協力し酢酸セルロース樹脂「CAFBLO(R)」の普及を通じて、この社会課題解決への貢献を目指しています。

プレスリリース提供：PR TIMES