プレスリリース
ABEJA、「感情推定モデル」を開発し大林組が展開するスマートフォンアプリ「みんまち」に提供 〜 テキストデータと画像データからウェルビーイング指標を推論 〜
人とAIの協調により「ゆたかな世界を、実装する」株式会社ABEJA(本社:東京都港区、代表取締役CEO:岡田 陽介、以下「ABEJA」)は、入力されたテキストデータと画像データからあらかじめ設定した20因子のウェルビーイング指標(大林組にて開発し、慶應義塾大学 宮田 裕章教授とともに特許出願中)のうち最適な指標を導き出す「感情推定モデル」をABEJA Platform上で展開し、株式会社大林組(本社:東京都港区、代表取締役 社長 兼 CEO:蓮輪 賢治、以下「大林組」)に、2023年5月に提供いたしましたので、お知らせいたします。本モデルは、大林組が展開する街に対する声を"WISH"として気軽にスマートフォンで投稿するアプリ「みんまち」で活用されており、本アプリは2023年10月から12月末までの期間中、実証実験が行われています。
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ABEJAは、「ABEJA Platform」を基盤に顧客企業の基幹業務のプロセスを変革し、ビジネスの継続的な収益成長の実現に伴走する「デジタルプラットフォーム事業」を展開しています。2012年の創業時よりABEJA Platformの研究開発を進めており、これまで多種多様な業界・業態のデジタル変革をABEJA Platform上で実現してきましたABEJAの事業モデルは、 ABEJA Platformを基盤とし、DXに必要な工程をフルマネジメントサービスで請け負うデジタル版のEMS(Electronics Manufacturing Service)です。顧客は、デジタル版EMSを採用することで、DXに必要な全工程に対応できる最先端の「製造機械」と「製造ノウハウ」を活用することが可能となります。これにより、自社で開発・維持するよりも迅速な実装が叶い、最新の技術を継続的に利用できるとともに、コストダウンとリスク回避、ケイパビリティの強化を実現できます。また、「Human In the Loop」をはじめとする高度なノウハウやアプローチを用いて、デジタル変革のキーとなる「人とAIの協調」を実現し、これまで、戦略的かつ効率的に300社以上の顧客の基幹業務を変革し、さらにはビジネスモデルの革新に取り組んでいます。
この度、大林組に提供いたしました「感情推定モデル」は、ABEJA Platform上で開発および運用が行われており、気軽に街づくりに参加できるプラットフォームとして大林組が開発を進めるスマートフォンアプリ「みんまち」に活用いただいております。「感情推定モデル」は、2021年2月にOpenAIが公開した言語と画像のマルチモーダルモデル「CLIP(Contrastive Language-Image Pre-training)」などを、リファレンスとして取り込みながら大林組と独自に開発した基盤モデルです。このモデルは、あらかじめ設定した20因子のウェルビーイングの指標にあわせて画像を分類する推論を可能とするものです。
大林組は、まちを取り巻く様々なステークホルダーの方々の想いやニーズを、データを活用して「つなげ」「たばねる」ことで、まちに関わるすべての人がウェルビーイングになる社会の実現を目指しています。本取り組みに関連して、2023年10月にスマートフォンアプリ「みんまち」を公開しており、「みんまち」の実証実験の一環として「感情推定モデル」の本番前検証を、2023年12月末までの期間で実施しています。「みんまち」は、アプリストアから無料でインストールが可能です。20因子のウェルビーイング指標に基づきユーザーのペルソナを判定し、判定結果からユーザーに最適なスポットを提案する「ウェルビーイング診断」や、各スポットで行いたいことや要望、目標などの感想とともに、該当スポットで撮影した写真や体験に関連したタグを選択し投稿することのできる「WISH投稿」などの機能を搭載しています。アプリを通し集まったユーザーのWISHは、より良い街づくりに活かすべく、行政やディベロッパー、ビルオーナーやサービス提供者へ大林組により、デジタルデータの分析結果として届けられます。
「感情推定モデル」は、「みんまち」に「WISH投稿」された感想やタグなどのテキストデータと撮影された写真の画像データを分析するモデルとして活用いただいております。本検証期間中に、「感情推定モデル」のファインチューニングを行い、モデルのさらなる精度向上を目指すとともに、口コミやアンケート結果などの文章から、大規模言語モデルを活用して感情を分析するモデルの開発も進めています。
ABEJAは、引き続き、最新技術を積極的に取り込み、多様な選択肢から顧客企業にとって最適な在り方を選択し、ビジネスにおける生成AIの活用を推進し、顧客企業の課題解決、費用対効果の高いDXをサポートしてまいります。
■ スマートフォンアプリ「みんまち」について
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/10628/147/10628-147-d9858d806d4e2dcebbf2a5ff6f3fad90-1022x533.jpg ]
アプリ名:みんまち Co-being
提供:株式会社大林組
価格:無料
提供開始日:2023年10月〜2023年12月末
対象OS:iOS、Android
サービスサイト:https://www.obayashi.co.jp/solution_technology/detail/tech091.html#
■ 株式会社大林組について
本 社:東京都港区港南2丁目15番2号
設 立:1936年12月
代 表:代表取締役 社長 兼 CEO 蓮輪 賢治
事 業:国内外建設工事、地域開発・都市開発・その他建設に関する事業、及びこれらに関するエンジニアリング・マネージメント・コンサルティング業務の受託、不動産事業ほか
URL : https://www.obayashi.co.jp/
■ 株式会社ABEJAについて
本 社:東京都港区三田一丁目1番14号 Bizflex麻布十番2階
設 立:2012年9月10日
代 表:代表取締役CEO 岡田 陽介
事 業:デジタルプラットフォーム事業
URL :https://abejainc.com
プレスリリース提供:PR TIMES