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株式会社 偕成社

コロナで全国の学校が休校になったとき、ほっとしていた子もいたーーー。「あの時期」の子どもの心情を描き出す物語『ステイホーム』刊行。

(PR TIMES) 2023年06月19日(月)12時15分配信 PR TIMES

主人公は小学5年生の女の子。一斉休校による生活と心の変化が丁寧に描かれます。

株式会社偕成社(出版社 本社:東京都新宿区 代表取締役社長:今村正樹)は、小学校高学年からの読み物『ステイホーム』(木地雅映子 作/ふるえるとり 絵)を2023年6月下旬に刊行します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/26693/144/resize/d26693-144-227f507b41c3c4906cf1-0.jpg ]

『ステイホーム』書誌情報(偕成社HP)
https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784037274603




本作のあらすじ



全国で小学校が、新型コロナウイルスの影響で一斉休校。そのニュースを聞き、小学5年生のるるこは、不謹慎だと思いつつも、人知れずほっとしていた。


母の実家で母娘2人暮らしのるるこ。家でひとりで過ごせると喜んだものの、「子どもをひとり置いていけない」と、休校初日は母の職場で過ごすことになった。そこで母の同僚が連れてきた、ちょっと変わった姉妹と出会い、るるこは憂鬱な気持ちになってしまう。
[画像2: https://prtimes.jp/i/26693/144/resize/d26693-144-ba4e52ae993a0452028e-3.jpg ]


ところがその日の夜、母の姉・聖子が久しぶりに家にやってきた。個人経営していた工房が倒産したため、実家に戻ってきたのだという。そのため、るるこは翌日から聖子と過ごすことになり、聖子とともに家の片付けとDIYリノベーションに取り組む。自分の居場所を心地よく変えていきながら、聖子や母とさまざまな話をして、「いい子でいなくちゃ」と思っていたるるこの心が少しずつほぐれていく。
そんな日々の中、休校初日に会った姉妹が現れ、るるこの心は揺れて……?


一斉休校という、コロナ禍で子どもたちが経験した特殊な時期を舞台に、ひとりの小学生の生活と心の変化を描き出します。




「学校」という場所への思い、人との関わり方……社会の中のさまざまなテーマが登場



本作のストーリーには、新型コロナウイルスだけではない、現代社会の問題がテーマに含まれています。


・学校に行きたくないという思い、「でもいい子でいなきゃ」という気持ち
主人公のるるこには、いじめられていたり不登校だったり、といった描写はないものの、休校を知ってほっとするところから物語が始まるように、彼女が「学校」という場所に複雑な感情を抱いていることがわかります。
また、何かに憤っても、「こんなこと考えるのは、悪い子だ、わたしは性格が悪い」と自分を責め、「いい子でいないと」と考えています。「学校はちゃんと行かないと」「お母さんに心配かけたくない」という思いが、自分の本心を縛っているようにも読み取れます。
多くの子どもたちが多かれ少なかれ抱くことのあるこうした気持ちが、るるこの視点で丁寧に描かれます。
[画像3: https://prtimes.jp/i/26693/144/resize/d26693-144-a730577ee1f3417b23e2-1.jpg ]

・ネグレクトにあっている子どもたち、複雑な事情を抱えた人との関わり方
作中で登場する姉妹は、突飛な言動でるるこやるるこの母を悩ませますが、読み進めると、彼女たちがおそらく育児放棄、ネグレクトにあっていることがわかってきます。
そして、「“人の家の問題”は簡単には解決できない」ということをリアルに描き出しながらも、相手に気持ちを寄せるあたたかな描写で、読者に希望を抱かせます。
[画像4: https://prtimes.jp/i/26693/144/resize/d26693-144-1b0000a17989324a11f5-2.jpg ]

また、るるこにさまざまな影響を与える、母の姉・聖子のキャラクターも魅力的です。親や先生とは異なる、自由な視点を持つ大人の存在が、るるこや読み手の背中を押してくれるのです。




作者・木地雅映子さんの希望で、SNSで人気のふるえるとりさんが絵を手がける



作者の木地雅映子さんは寡作ながら作品を待つファンも多く、 昨年発表した小説『ぼくらは、まだ少し期待している』も話題となりました。
そして、木地さんが本作の挿絵画家を決めるにあたり希望したのが、ふるえるとりさん。ふるえるとりさんは、Twitterで広く知られる漫画家、イラストレーター。デザインの仕事を経て、Twitterで発表した子育ての日々の絵日記が好評を博し、幅広く活動するようになりました。
木地さんの希望で、ふるえるとりさんは本作で初めて児童書の挿絵を手がけました。キャラクターの感情が伝わる親しみやすい絵で、物語を盛り上げています。


注目ポイントが盛り沢山の本作。ぜひ貴媒体でご紹介ください。




著者紹介



作:木地雅映子
1971年石川県生まれ。作家。日本大学芸術学部演劇学科卒業。1993年「氷の海のガレオン」(群像新人文学賞優秀作)でデビュー。作品に『ねこの小児科医ローベルト』『悦楽の園』「マイナークラブハウス」シリーズ、『あたたかい水の出るところ』『夢界拾遺物語』『ぼくらは、まだ少し期待している』などがある。


絵:ふるえるとり
秋田県生まれ。漫画家、イラストレーター。デザインの仕事を経て、Twitterで子育ての日々の絵日記を発表し、好評を博す。作品に『母ちゃんだってほめられたい。』などがある。




書籍詳細



[画像5: https://prtimes.jp/i/26693/144/resize/d26693-144-227f507b41c3c4906cf1-0.jpg ]

書名:ステイホーム
作:木地雅映子 絵:ふるえるとり
定価:1,300円+税
対象:小学校高学年から
サイズ:19cm×13cm ソフトカバー
ページ数:216ページ
ISBN コード:978-4-03-727460-3
発売時期:2023年6月28日
◎偕成社HP書誌情報:
https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784037274603



プレスリリース提供:PR TIMES

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