プレスリリース
阪急阪神エクスプレスは、2月21日(火)、恩賜上野動物園(以下「上野動物園」で生まれ育ったジャイアントパンダ・シャンシャン(メス5歳)の中国返還に当たり、上野動物園から中国・四川省の成都双流国際空港までの輸送を手配しました。
21日早朝、シャンシャンは慣れ親しんだ園舎から特注の輸送箱に移動、当社手配の専用車に積載され7時10分に上野動物園を出発、8時30分に成田国際空港・保税蔵置場に到着、シャンシャンを輸送車両に載せたまま検疫と輸出通関を済ませ、12時15分に中国・順豊航空のチャーター機に搭載。この間、シャンシャンは興奮する様子もなく、定刻通り12時45分に成都に向けて飛び立ちました。
成都空港には定刻より10分早く同日現地時間の17時15分に到着し、同空港保税蔵置場内で中国ジャイアントパンダ保護研究センター(以下「CCRCGP」*)側への引渡し完了。輸入通関後、CCRCGP手配の車両で18時50分に空港を出発、空港から南西に100kmほどのCCRCGP雅安碧峰峡基地に同日22時06分、無事に到着しました。今後の飼育施設は只今現在では未定ですが、同基地での検疫後に繁殖準備に入ります。
*CCRGCP:China Conservation and Research Center for Giant Panda
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【輸送にかける思い】
阪急阪神エクスプレス 動物輸送チーム 南 節(みなみ たかし)
(阪急阪神エクスプレス 東日本輸入営業部 営業一課 課長)
シャンシャンの中国返還輸送に関しては、コロナ禍の影響により、2020年から5回にわたる延期を経て、今回ようやく実施に至ったことで感慨もひとしおです。
特に上野動物園様の飼育係の方が、チャーター手配の貨物専用機に同乗できるか否かに最も労力を費やしましたが、上野動物園様ならびに航空会社様のご協力により、中国のゼロコロナ政策下(申請当時)にあっても同乗が実現できたことは、シャンシャンにストレスを与えることなく、安全に輸送できた最大の要因であったと考えております。
日本での注目度が非常に高い航空輸送のため、大きなプレッシャーを感じていましたが、無事に四川省の中国ジャイアントパンダ保護研究センターに元気な状態で到着した報を受けた際には、何はともあれ安堵するとともに、当社として社会貢献の一翼を担えたことに感情の高ぶりを抑えることができませんでした。
1972年のカンカン・ランラン初来日から、歴代ジャイントパンダの日中間国際輸送や繁殖のための国際間輸送においては、一貫して当社でお手伝いさせて頂いておりましたが、今回も滞りなく事前の輸送計画通りに、そしてまさに、12年前の2011年に両親であるリーリー、シンシンが上野動物園に到着したその日に、シャンシャンを両親の故郷に送り届けることができたことは、時の流れを実感するとともに、不思議な縁やきずなを感じます。
シャンシャンが素敵なお母さんになることを、関係者一同、願っております。
阪急阪神エクスプレスは、動物輸送のパイオニアとして、これまでの経験と実績を活かしながら、輸送を通じて世界の繁殖プロジェクトを支援し、絶滅危惧種の保護、生物多様性の保全に協力してまいります。
株式会社阪急阪神エクスプレス https://www.hh-express.com/jp
リリース https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/8c2f8c2c2b7c68a8c12461bf5bc518dc882812c0.pdf
発行元:阪急阪神ホールディングス
大阪市北区芝田1-16-1
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