プレスリリース
千葉大学発医療スタートアップ企業である株式会社Smart119(本社:千葉県千葉市、代表取締役社長/CEO:中田孝明)は、産後うつ病の予防方法を解説したイラストレーションを、本日一般公開しました。出産後の女性では、気持ちがふさぎ込む様子が多く見受けられます。子育てが始まる生活環境、そして女性ホルモンの変化から精神的に不安定になってしまう傾向です。このうつ病は、罹患率が10%もあり、特に産後3か月以内に発症することが多いものです。救急集中治療医の見地から、産後うつ病の予防方法と症状がみられた場合の対処方法を、親しみやすいマンガで解説します。本資料は学校、企業、公共機関、町内会等で自由に配布・利用していただくことが可能です。
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ライフステージが変わる時には、喜びとともに不安感も募るものです。それまでの生活環境からの変化に、時として戸惑いを感じることがあります。「出産」も、その一つで、また身体に関わることからも注意が必要です。
「産後うつ病」は、出産後3か月以内に発症し罹患率は10%もあります。無気力、気分の落ち込み、涙もろくなる、食欲がなくなる、また慢性的な疲労感を持ち日常生活に支障があらわれるなど、心身からの症状が見られます。悪化した場合には自傷行為などへ至りますから、「心の不調」と考える必要があります。
妊娠から出産は、「命」を育み産むという大切なことが身体に起きます。この時に生じる女性ホルモン量の変化によって「産後うつ病」が発症すると考えられています。
産後うつ病の予防は、しっかりと周囲がサポートをすることです。妊娠期では、不安や心配、ストレスに感じることがあれば、検診時に医師や助産師に相談をする。過去に精神疾患の経験ある場合は、精神科の受診を勧めます。出産後は、家事も育児もほどほどにし、休める時間をつくってください。自責心から「無理をしてでも」との強い気持ちから何でも頑張ってしまいがちですが、これは心身へ負担を生じさせるものです。家族へ相談しながら協力を得ましょう。最近では、社会的に育児を支援する「子育て支援」の体制づくりが行政に整備されつつありますから、一人で考え込まずに利用をすることも予防方法の一つです。
長期間の妊娠を経ての出産は、女性にとって心身の疲労が大きいものです。その気持ちを家族に打ち明けること、そして周囲が理解し協力をして、負担を取り除くことが不可欠です。気持ちの落ち込みが激しい場合などでは、服用薬による治療が必要なときもありますので精神科への受診をしてください。
◆テーマ
「誰にでも起こりうる産後うつ病の予防方法」
◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
https://twitter.com/Nakada119
佐々木 剛
千葉大学医学部附属病院 こどものこころ診療部 副部長・講師
◆監修協力
新井久美子(救急科専門医)
◆印刷用資料ダウンロードリンク
https://smart119.biz/manga/000631.html
◆産後うつ病について
出産後は、女性ホルモンと生活状況が変化し、今までとは全く異なる環境に身を置くことになります
精神的に不安定になることがなかった人も、出産を機に急激に気分が落ち込んだり、逆に興奮状態になることがあります
産後うつ病はおよそ10%の罹患率があり、産後3か月以内に発症することが多いです
◆症状
産後3か月以内に発症することが多い
無気力、気分の落ち込み、食欲不振、涙もろくなる
慢性的な疲労
日常生活をうまくこなせない
自傷や自死を考えることがある など
◆予防方法
●妊娠中
妊娠、出産後にしっかりとサポートを受けられるように、周囲に相談をしておく
過去に精神疾患にかかった事のある方は、産後うつになるリスクが高まるため、専門医と相談をする
不安なこと、心配なこと、ストレスになることがあれば妊婦検診時に、医師、助産師に相談をする。または、精神科を受診する
●出産後
時間を見つけて、極力横になる時間をつくる
家事も育児もほどほどに
市の保健師、病院の医師、助産師、家族など周囲に相談をする
精神科を受診してみる
◆大事なのは周りの理解と協力
妊娠、出産によって身体や周りの環境が変わり、気分の変化も激しくなります
周囲の人は、この気分の変化を理解し、本人をしっかりと休ませ、温かく見守ることが必要です
妊娠、出産は女性にとって、心身の疲労が大きいです
負担を取り除くためには、周囲の協力が不可欠です
◆気分の落ち込みなどが強く、症状が回復しないとき
自責感が強い、自死を考えてしまう、家事や育児などが行えないほど精神的につらい状況などの場合は、産後うつが悪化している可能性もあります
お薬を飲むなどの治療が必要な場合もあるため、精神科への受診を考えましょう
◆参考資料
・厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-03-001.html
・日本周産期メンタルヘルス学会 周産期メンタルヘルス コンセンサスガイド 2017
http://pmhguideline.com/consensus_guide/consensus_guide2017.html
・日本産婦人科医会
https://www.jaog.or.jp/qa/confinement/jyosei200311/
◆医療情報イラストレーション・シリーズ ホームページ
https://smart119.biz/manga/
※画像など当コンテンツを報道にて引用いただく場合は、「(株)Smart119 提供」と記載ください。また、その際はpress@smart119.bizまでご一報いただけますと幸いです。
<株式会社Smart119について>
株式会社Smart119は「現役救急医が設立した、千葉大学発スタートアップ」です。
『今の「119」を変える』ため、音声認識とAIを活用した救急医療情報システム「Smart119」を開発・運用。
千葉市において、日本医療研究開発機構 (AMED) の救急医療に関する研究開発事業を実施。
緊急時医師集合要請システム「ACES」、災害時をはじめ、医療事業継続支援システム「レスポンサム(respon:sum)」の開発・運用を行っています。Smart119は「安心できる未来医療を創造する」を目指します。
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【株式会社Smart119概要】
会社名: 株式会社Smart119
住所: 千葉県千葉市中央区中央2丁目5-1千葉中央ツインビル2号館 7階
設立: 2018年5月
代表者: 中田 孝明
事業内容:
音声認識とAIを活用した救急医療支援システム「Smart119」の開発・運用
緊急時医師集合要請システム「ACES」の開発・運用
医療事業継続支援システム「レスポンサム(respon:sum)」の開発・運用
URL: https://smart119.biz
Twitter: https://twitter.com/Smart119_jp
メールアドレス: press@smart119.biz (担当:中村)
プレスリリース提供:PR TIMES