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ISID、製造業における検証業務の生産性と品質向上を支援するSPDMシステム「i-SPiDM」を提供開始

(PR TIMES) 2022年02月03日(木)17時45分配信 PR TIMES

〜検証業務プロセスとデータの一元管理、積極的な活用を支援〜

株式会社電通国際情報サービス(本社:東京都港区、代表取締役社長:名和 亮一、以下「ISID」)は、製造業における検証業務の生産性と品質の向上を支援するSPDM(Simulation Process and Data Management)※1システム「i-SPiDM(アイ・エスピーディーエム)」を2022年2月1日より提供開始しましたので、お知らせいたします。

i-SPiDMは、ISIDが2005年に開発したCAE効率化フレームワーク「CAE-ONE(シーエーイー・ワン)」の優れた機能をそのままに、外部システム連携を容易にするコネクタやAI訓練用データ出力機能を搭載し、検証業務ポータルとして刷新したシステムです。
[画像: https://prtimes.jp/i/43138/130/resize/d43138-130-8d56951d3be4402c7d05-0.png ]

■背景■
近年、ものづくりの現場では、顧客の製品に対する機能要求の高度化・多様化などから製品開発業務が一層複雑化しており、開発の初期段階で問題点を発見し、後工程での手戻りを減らす検証業務の重要性が増しています。また、MBD(Model-Based Development、モデルベース開発)※2手法の広まりや、CAEソフトウェアの多様化、ハードウェアの高性能化を背景に、検証業務のさらなる効率化が求められるとともに、検証結果を製品開発プロセス全体で有効活用したいというニーズが高まっています。

ISIDは、これまで40年以上、多種多様なCAEソフトウェアの提供を通じて多くのお客様の検証業務を支援してきました。このたび、上記のニーズに対応するため、これまで培った知見とノウハウを結集し、検証プロセスとデータの管理を同時に実現できる検証業務ポータルとして、CAE-ONEを刷新しi-SPiDMを開発しました。


■システム概要と主要機能■
i-SPiDMは、CAE-ONEの基本機能である検証業務に関連する各種データ管理、解析計算のジョブ管理機能に加え、新たに、クラウドHPC※3環境やPLM/PDMシステムなど、外部システムとの連携を容易にするコネクタを提供するほか、AI訓練用データ出力を可能にしました。検証業務を行う解析部門や実験部門、設計部門の技術者は、i-SPiDMを介して、検証業務で発生する解析モデルなどの各種関連データおよび解析計算サーバーのリソースやサーバー上で実行されるジョブなどを体系的に管理・活用することができます。

主要な機能は以下のとおりです。

1. 検証業務のプロセスおよびデータ管理
検証業務プロセス内で生じる各種データ(解析計算の解析モデル・条件・計算実行ジョブ・結果や、実機検証の条件・計測結果、検証の依頼・レポートを含めたドキュメント、など)を手間なく蓄積でき、属性情報を基にした検索、再利用が可能です。解析計算においては、解析計算サーバーと連携してサーバー負荷や解析ソフトウェアライセンスの空き状況に応じ、実行ジョブの振り分けから解析用データ転送、解析実行、結果転送までのプロセスを自動的に管理します。

2. 外部システム連携コネクタ
Rescale社のクラウドHPC/CAEシミュレーションプラットフォーム「Rescale ScaleXプラットフォーム(リスケール スケールエックス プラットフォーム)」、ISIDの構想設計支援システム「iQUAVIS(アイクアビス)」に加え、各種PLM/PDMシステムとの連携コネクタを用意しました。i-SPiDMと周辺システムが容易につながることにより、解析部門の業務スピード向上ならびに設計部門など他部門とのスムーズな情報共有と情報間のトレーサビリティ向上を実現できます。

3. AI訓練用データ出力
蓄積された様々な検証データから抽出条件を柔軟に指定でき、AI訓練用データとして外部出力します。当データを各種AIツールへ連携することにより、超高速検証が可能なサロゲートモデル※4の構築が実現できます。

ISIDは、今後、i-SPiDMのさらなる機能拡充に引き続き取り組み、お客様の検証業務効率化とともに、検証データの有効活用による設計品質の向上や製品開発の期間短縮に貢献してまいります。


※1 SPDM:Simulation Process and Data Managementの略。一般的には解析業務のプロセスとデータを管理する概念やシステム。ISIDは、解析・実験問わず検証データとして蓄積し、それらの比較によって妥当性・信頼性が担保され資産化された状態で管理、再利用できる検証業務ポータルと考えています。
※2 MBD:Model-Based Developmentの略。実機試作を極力行わずに、実験からの統計データや物理現象を表現する数式などの「モデル」を用いて、シミュレーションなどにより、製品開発を行う手法。ものを作らずに精度の高い検証が行えるため、開発期間を短縮し、制御ソフトウェアやハードウェアの品質を向上させる革新的な開発手法として、自動車産業のみならず、産業・医療機器やロボットなど、幅広い先進分野での活用が期待されています。
※3 HPC:High Performance Computingの略。大規模で高性能なコンピュータシステムを用いて、単位時間当たりの計算量が非常に多い計算処理を行うこと。
※4 サロゲートモデル:サロゲートモデリングとは、数値シミュレーションを行う代わりに、ニューラルネットワークなどで現象を予測するものです。サロゲートモデルは一般に、数値シミュレーションを行うよりも高速に現象を予測できるため、形状最適化や概念設計などに使用されます。
*Rescale ScaleXは米国Rescale, Inc.の登録商標です。
*本リリースに記載された会社名・商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。

i-SPiDMについて
ISIDが40年以上にわたるCAEビジネスで培った知見とノウハウを結集した、SPDM(Simulation Process and Data Management)システムです。解析・実験など検証業務プロセスの効率化、設計品質の向上・製品開発の期間短縮に貢献します。https://mfg.isid.co.jp/product/spdm/

ISIDの製造業向けソリューションについて
ISIDは、デジタルエンジニアリング・ソリューションプロバイダーの第一人者として、製品開発プロセスコンサルティング、CAD / CAM / CAE / PLMソフトウェアの導入・展開支援、モデルベースシステムズエンジニアリング(MBSE)の推進支援サービスを提供しています。ご提供ソリューション・サービスの詳細は、製造業DXサイトをご覧ください。https://mfg.isid.co.jp/



プレスリリース提供:PR TIMES

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